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履歴書に中退は書くべき?学歴欄への中退の書き方【理由別見本あり】

履歴書に中退は書くべき?学歴欄への中退の書き方【理由別見本あり】

中退した経験がある場合、履歴書の学歴欄をどのように書けば良いか迷うのではないでしょうか。また、中退について書くことで、選考に影響がないかと心配になってしまう人も多いと思います。

今回は、履歴書の学歴欄に中退についてどのように書くのか、中退理由ごとの書き方を解説します。

中退は必ず記入しないといけない?

中退したことについて、できれば学歴欄に書きたくないという人もいるでしょう。中退した事実が自分の評価を下げるのでは…と心配してしまうのは当然のことです。
ですが、履歴書の学歴欄には事実を書く必要があります。

中退した事実をあえて書かずに書類を提出した場合、書類の不備や学歴詐称とみなされるリスクがあります。もちろん、中退したのに「卒業」と記入するのもNGです。もしも採用後に嘘が発覚した場合、懲戒や減給などの処分も考えられます。

中退歴も、履歴書に必ず書くようにしましょう。

【基本】履歴書への中退の書き方

■中途退学した場合の学歴欄の例

中退歴は1行使って書く

中退歴は、「入学」について記入した次の行に1行使って書きます。
学校名、学部、学科名を記入した上で、1文字分ほどおいて「中途退学」と書きましょう。

その際、必須ではありませんが、中退した理由も合わせて書いておくと、採用担当者に余計な先入観を持たれることを避けられます。中退理由は、括弧で補足して書きます。
また、入学から中途退学までの年月日は正確に書くようにしましょう。

履歴書の学歴欄の書き方については、以下の記事でより詳しく解説しています。

中退した理由は必ずしも書かなくていい

中退する理由は人それぞれです。例えば、いじめや学業不振の様なネガティブな理由で中退した場合など、学歴欄にその理由は無理に書かなくても問題ありません。

ただし、中退した理由は後に面接などで採用担当者に聞かれる場合があります。
ケースごとの中退理由の書き方、面接での答え方については、次のセクションで詳しく解説しています。

【ケース別】中退理由の書き方・面接での答え方

中退したといっても、その理由は人によりさまざまです。ここでは、理由別に履歴書への中退理由の書き方と、面接で聞かれた際の答え方を解説します。

やむをえない理由の場合

病気や経済的問題のような、やむを得ない理由で中退した場合、それを正直に書いて問題ありません。

面接での答え方の例

1年生のころに重大な病気が見つかり、治療に専念する必要があったため学校を中退しました。現在は完治しており、〇〇の資格取得を目指して勉強しております。〇月に試験を受ける予定です。

父が持病で仕事を続けられなくなり、家庭を支えるため大学を中退しました。接客業に興味があったため、現在は飲食店にて接客のアルバイトをしています。

病気や経済的問題については、正直に理由を話しましょう。
さらに、現在は改善していて問題がないことをあわせて話すことで、採用担当者の不安要素をなくすことができます。

前向きな理由の場合

前向きな理由で中退した場合は、理由を簡潔に書いておきましょう。
中退後に資格取得したり、高卒認定試験に合格した場合には、学歴欄もしくは資格欄に書いてアピールします。

面接での答え方の例

在学中に、世界を飛び回ってビジネスをしている人の話を聞いた体験から、本格的に語学を学びたいと感じました。意を決して退学した後はイギリスに留学し、TOEICのスコアを850点まで伸ばすことができました。

プログラミングに強い興味があったため、自分の力を試すためにIT企業でアルバイトをしていました。現在はスクールにも通い、アプリ開発を勉強しています。

目的や動機とともに正直に話し、実績などがある場合はあわせて話すと良いでしょう。
中退後の活動については、面接でより深く聞かれる可能性があります。自分の活動や実績を簡潔に正しく話せるよう、面接の前に整理しておくと良いでしょう。

人に言いにくい理由の場合

人に言いにくい事情で中退した場合、無理に理由を書く必要はありません。
しかし、書いていないとしても、面接では中退理由を聞かれる可能性があります。
そのような場合に備えて、嘘にならない範囲で前向きに言い換えた説明を用意しておくと良いでしょう。

面接での答え方の例

学業に興味が持てず中途退学してしまいましたが、地域のイベント運営に参加した際、イベント企画に興味が出ました。現在はイベント系のアルバイトを続けながら企画の仕事への就職を目指しています。

趣味が高じて、漫画家を目指し中途退学しました。漫画家になることはできませんでしたが、デジタルで漫画を書いて得た知識経験から画像を扱う仕事がしたいと思い、御社を志望しました。

中退は採用担当者にどう見える?

中退歴は履歴書に書かなければいけませんが、書くことで選考に影響がないかと心配になることもあるでしょう。ここでは、中退について、必ずしも不利に働くものではないことをご説明します。

中退は必ずしも選考上不利ではない

人が学校を中退するのには、さまざまな理由や背景があることを採用担当者も理解しています。中退歴がある=選考上問題がある、と即判断されるとは限りません。

むしろ、大事なのはこれからです。中退した経験を含め、これまでの経験を踏まえて「自分はどうしていきたいか」「どのように活躍したいか」のほうが大切です。

中退の道を進む人は一定数いる

実際に中退という選択肢を選ぶ人は一定数います。文部科学省によると、大学生は年間およそ6万人、高校生は年間およそ4万人が中途退学しているようです。

「中退」に引け目を感じるかもしれませんが、中退経験者でも就職・転職に成功している人はいます。採用担当者が求めているのは、実務能力や仕事への理解・意欲があり、自社で活躍できるイメージが持てる人です。

採用の場では、実力や人柄を総合的に判断するため、中退経験があっても採用される可能性は十分にあります。
中退歴に引け目を感じることなく、自信をもって履歴書作成や面接にのぞみましょう。

(参照:文部科学省「学生の修学状況(中退者・休学者)等に関する調査(令和3年度末時点)」「令和3年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について p5」)

まとめ

いかがだったでしょうか。ここまで、履歴書の学歴欄への中退歴の書き方や、面接での答え方を解説しました。

  • 中退歴は履歴書に1行使って必ず書く
  • 理由は必ずしも書かなくてよいが、面接で聞かれる可能性がある
  • やむを得ない理由は正直に書いてよい
  • 前向きな理由で中退した場合、努力や実績を簡潔にアピールする
  • 言いにくい理由は嘘にならない範囲で前向きに言い換えてみる
  • 中退したからと言って必ずしも不利にはならない

中退歴をそのまま書くことに引け目を感じる必要はありません。
自分の実力に自信をもって、中退を含めた学歴を間違いなく書けるようにしましょう。

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