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【例文付き】履歴書の「志望動機」の書き方!基本の構成や良くない志望動機を紹介

【例文付き】履歴書の「志望動機」の書き方!基本の構成や良くない志望動機を紹介

履歴書の志望動機の欄は、応募先の企業で働きたいと思った理由や意気込みを伝えるところです。
面接官は多くの候補から、一緒に働く仲間を選んでいます。多くの応募者から選んでもらうためには、熱意と採用後の貢献度を伝えることが大切です。

この記事では、履歴書の志望動機の例文から、好印象を与える志望動機の構成、良くない志望動機などを紹介します。

志望動機の例文

履歴書の志望動機欄では、あなたが応募先の企業で働きたいと思った理由を伝えます。

■履歴書の志望動機欄の見本

ここでは、応募する業界や職種の経験がある場合と未経験の場合に分けて、志望動機の例文を紹介します。

面接官の心に響く志望動機を書くには、あなたの経験や思いを自分の言葉で伝えることが大切です。
そのため、例文は参考程度にして、自分なりの志望動機を作ってみましょう。

経験のある業界・業種へ転職する場合

同業界や同業種への転職の難易度はそこまで高くありません。

そのため、採用担当者は業務への意気込みよりも、「なぜうちを選んだのか」「現職を辞めて転職をする理由はなにか」を知りたいと思っています。

<志望動機の例>
貴社を志望する理由は、これまでシステムエンジニアとして培った技術とプロジェクトの現場経験を活かし、プロジェクトマネージャーとしてより大きな責任を持って業務を推進していきたいと考えたからです。

SEとして5年間勤務し、システム開発の設計、実装、テストまで一貫して担当しています。
特に、クライアントの要望に応じたシステムの要件定義や、チーム内での技術的な課題解決に力を注ぎ、プロジェクトが円滑に進むように努めてまいりました。
近年ではリーダーとして、少人数チームの進行管理やクライアントとの調整業務を担当する中で、マネージャー職へ関心を持ちました。

貴社は最新技術を活用した大規模プロジェクトを数多く手がけており、そのような環境でプロジェクトマネージャーとして成長したいと強く感じています。

入社後は、技術的知識を持つエンジニアとしての経験を活かしながら、プロジェクト全体の進行を管理し、チームをリードすることで貴社へ貢献していきたいと考えております。

▼例文のポイント
こちらは、経験のあるIT業界への転職の志望動機の例です。

「さらなる成長を目指したい」というポジティブな気持ちと、応募先の仕事環境を理由に挙げています。

その企業のどこに興味をもったのか、具体的に挙げることが大切です。 
また、同じ業界でも転職先が扱っているサービスやターゲットが異なるケースもあります。企業のサービスにあわせた志望動機を作りましょう。

未経験の業界・業種へ転職する場合

異業界や異業種への転職は、転職先で何ができるかが大切です。

採用担当者は、未経験の業界・業種に興味を持った理由だけでなく、これまでどのような経験があって、その経験を活かしてどう活躍できるか知りたいと思っています。

未経験の業界・業種への志望動機では、現職でのスキル・経験を具体的にどう活かすかを伝えることを心掛けましょう。

<志望動機の例>
私が貴社を志望する理由は、これまで人事として働く中で培った採用や人材育成の経験を活かし、営業職として企業の採用課題を解決し、人材のマッチングに貢献したいと考えたからです。

これまで、人事部での採用活動や社員教育プログラムの運営を通じて、企業が抱える人材課題の重要性を深く実感してきました。
貴社は業界内でも信頼される実績を持ち、企業と求職者の双方に寄り添った人材マッチングを行っている点に大きな魅力を感じています。

入社後は、これまでの人事経験を活かし、企業の採用ニーズを的確に把握し、最適な人材を提案することで、貴社の営業活動に貢献したいと考えています。

▼例文のポイント
こちらは、未経験の営業職への転職の志望動機の例です。

現職でどのようなことを経験してきたのか、そのうえで興味・関心をもった理由、さらに応募先でどのように活かせると考えているかを説明しています。

職種が同じでも、業種が異なると業務内容が大きく異なることがあります。

自分の経験を、「どのように活かせるか」「どう貢献できるか」整理して志望動機を考えるのがポイントです。

志望動機の目的

志望動機欄には、あなたが「応募先の企業で働きたいと思った理由」を記入します。

志望動機を伝えることで、採用担当者へあなたの熱意を伝えることができます。

ここでは混同されやすい、自己PRとの違いを紹介します。
志望動機について正しく理解してから、自分の志望動機を考えてみましょう。

志望動機と自己PRの違い

志望動機を書こうとすると自己PRと同じような内容になってしまうなど、志望動機と自己PRをうまく区別できない人は少なくありません。

区別して書くには、内容の違いを理解する必要があります。

志望動機

・その企業で働きたいと思った理由

・その仕事に興味をもったきっかけ

・その企業に入社したらやりたいこと

自己PR

・保有しているスキルや資格

・これまでの経験や実績

・性格や仕事へのマインド

志望動機は「ここで働きたい」と思って応募した理由を書かなくてはいけません。

対して自己PRは、自分を採用するメリットやどう活躍できるかを書きます。
つまり、志望動機はこれからのこと、自己PRはこれまでのことについて書けばよいのです。

採用担当者は、志望動機から意欲面での適性を判断し、自己PRから能力面の適性を判断します。

内容は区別しつつも、自己PRで伝えるスキルや経験にもとづいた志望動機を伝えることで、より一貫性のあるアピールをすることができます。

採用担当者が志望動機でチェックすること

採用担当者は、志望動機から以下のようなことをチェックしています。

<採用担当者がチェックすること>

  • 応募者の熱意
  • 自社の文化や社風とのマッチ度
  • 業界や業務内容の理解度
  • 自己PRや転職理由との一貫性

採用担当者は、志望動機を通じて応募者の熱意も確認しています。
どれだけ本気でその企業に入りたいのかは、企業研究がきちんとなされているか、ということからも判断されます。

応募企業の文化や社風、製品、サービスを正しく理解した上で、どのように貢献していきたいか伝えましょう。

また、自己PRや転職理由と一貫性のある主張ができているかもポイントです。

転職の軸がずれている人は、採用後にすぐに辞めてしまうリスクがあると思われるかもしれません。

好印象を与える志望動機の構成

採用担当者に好印象を与える志望動機は、このような構成で書くのがコツです。

このステップに沿って、履歴書の記入欄の7~8割を埋めるように作成します。
だいたいの目安は、200~400文字です。

志望する理由を端的に伝える

まずは、結論から伝えます。志望する理由を端的に記入しましょう。
冒頭で1番伝えたいことを述べることで、話しの内容や方向性が採用担当者にも分かりやすくなります。

また、そうすることで、限られた記入欄で思いを伝えることにも役立ちます。

ただし、端的にすることを優先して言いたいことが伝わらない文章にならないよう、言葉をしっかりと選びましょう。

<例>
私が貴社を志望する理由は、営業職での経験を活かし、営業事務として営業活動を円滑に進めるサポートをしたいと考えたからです。

興味をもったきっかけや経緯を説明する

つぎに、応募先の企業に興味をもったきっかけや経緯を記入しましょう。
この内容は、具体的に説明することが大切です。

例えば、「貴社の製品が好きだから」のような内容は、あいまいで具体性に欠けます。

「貴社の製品はデザイン性が高く、かつ使いやすいところが魅力です。こうしたユーザー視点の商品開発に感銘を受けました」

このように具体的に説明することで、納得感を与えることができますし、企業に対する理解度もアピールできます。

<例>
営業の仕事にはやりがいを感じていますが、プレイヤーとして営業活動をするのではなく、これまでの経験を活かして営業職をサポートしていく体制をつくることに関心をもつようになりました。

貴社の、社員一人ひとりの成長を大切にしながら、業務の効率化や柔軟な働き方を推進している点に大きな魅力を感じました。

入社後どう貢献するか意気込みを伝える

最後に、自身のスキルや経験を活かして入社後にどのように貢献したいかを記入します。
具体的な目標をかかげて、どう達成したいかを伝えるのもおすすめです。

このような意気込みを伝えることで、応募先企業への理解の深さを示すことができます。

さらに、採用担当者に、あなたの入社後の活躍をイメージしてもらうこともできるでしょう。

<例>
入社後は、営業事務として、営業活動を円滑に進めるためのバックアップをしながら、貴社の業務効率化や生産性向上に積極的に貢献したいと考えております。

よくない志望動機

ここでは、よくない志望動機について紹介します。
自分の志望動機に当てはまるものがないか、チェックしてみましょう。

待遇面にばかり注目している

働くうえで労働条件や福利厚生、各種制度は大切なポイントですが、前提として「企業に貢献する意欲がある」ことを伝えなければなりません。

<よくない例>
貴社を志望した理由は、独自の休暇制度があるからです。大型連休とは別で自由に取得できるのでワークライフバランスがとりやすそうだと感じました。

待遇面に着目した内容がメインになると、「より待遇面でよい企業があれば離職するかも」という印象をもたれてしまうかもしれません。

ほかにも、以下のような内容を志望理由にするのはおすすめしません。

  • 給与が高いから
  • 自宅から近いから
  • 転勤がないから

待遇面の良さに魅力を感じたことを正直に伝えるのはいいですが、あくまでもその企業でやりたいことをメインに伝えてからにしましょう。

受け身な姿勢でいる

企業は自社に貢献してくれる人物を求めています。
「入社後に勉強させていただきます」といった表現は一見、丁寧に見えるものの「積極的に自分で成長する意思がない」と思われてしまうかもしれません。

特に異業種からの転職や未経験の人の場合、受け身の姿勢になりやすいため注意が必要です。
自ら積極的に成長する意欲をアピールしましょう。

抽象的で漠然とし過ぎている

「貴社の理念に感銘を受けました」という言い回しは、よく使われる表現ですが具体性に欠けます。

その企業でなければならない理由を具体的に盛り込むのが、志望動機のコツです。

具体的にするには、まず理念のどの部分にどのような感情を抱いたのかを洗い出します。
そして、自分の経験と結び付けて共感できるものを伝えます。

他にも、「貴社の商品を世界中に広めたいです」のようにスケールが大きい言い回しも避けてください。
海外展開は簡単なことではありません。具体性に欠けるため、印象を悪くしてしまうおそれがあります。

自己PRや退職理由との一貫性がない

自己PRや退職理由などと一貫性がない志望動機を伝えてしまうと、「その場限りの思いつきなのではないか」「明確な考えがないのではないか」と不信感を持たれてしまうかもしれません。

特に転職の場合には、仕事への価値観や経験・スキルなど、できるだけ伝える内容に一貫性を持たせることを意識しましょう。

また、職務経歴書などの他の応募書類とも、内容に矛盾がないか確認することが大切です。

まとめ

この記事では、履歴書の志望動機の書き方について解説しました。

  • 志望動機は、あなたが「応募先の企業で働きたいと思った理由」
  • 自己PRとは区別し、入社後の意欲をアピールする
  • 始めに志望理由を端的に伝える
  • 内容は具体的に書く
  • 自己PRや退職理由と一貫性を持たせる

志望動機は、履歴書の中でも自分の熱意や本気度を企業に伝える重要な部分です。

自分がなぜその企業に入りたいのか気持ちを整理し、この記事で紹介したことを参考に志望動機を作成してみましょう。

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