
転職面接の服装で印象アップ!女性のスーツの選び方とマナーの基本
自己PRは、面接において必ずされる質問です。しかし「自己PRをどうすればいいのかわからない」「自己PRする内容が浮かばない」と悩む人も多いかもしれません。
この記事では、自己PRと自己紹介の違いから、好印象を与える自己PRの内容、面接官が注目するポイントについて例文付きで解説します。
面接の自己PRでは、自分のことを面接官にアピールすることが求められます。
自己PRで話す内容は、持っているスキルや強み、実績などの「自分がどんなことができるのか」という情報です。
この自己PRを考えるうえで、まず理解しておきたいことが自己紹介との違いです。
どちらも面接の最初のほうで聞かれる内容ですが、「自己PRと自己紹介の違いがわかりにくい」という人も多いのではないでしょうか?
この2つの違いを理解していないと、面接でそれぞれを話すときに、何を話したらいいのかわからなくなってしまうかもしれません。
ここでは、自己紹介と自己PRの違いについて解説します。
自己紹介では、自分のことを簡単に紹介することが求められます。
自己紹介で話す内容は、名前や経歴、趣味などの「自分がどんな人間なのか」という情報です。
面接官は話の内容だけではなく、話し方や表情などの第一印象を確認していることが多いです。
このように、自己紹介と自己PRとでは、求められる内容や確認されるポイントが変わってきます。
この2つの違いについては、さらにくわしくこちらの記事でまとめています。
面接で自己PRをするときに、おさえた方がいいポイントがいくつかあります。
ここでは、面接官に好印象を与える自己PRの方法を解説します。
面接で自己PRをするときは、自分のアピールポイントを伝えることになります。
このとき、伝えるアピールポイントを1つに絞りましょう。
アピールポイントを複数話して、話す時間が長くなりすぎてしまうと「話がまとまっていない」という印象を面接官に与えてしまうかもしれません。
また、複数のアピールポイントを短く答えたとしても、内容が薄くなり、それぞれの魅力が伝わらない可能性が高くなります。
自己PRをするときは自分がアピールしたいポイントを一つに絞り、その魅力をしっかりと面接官に伝えられるように答えましょう。
自己PRをする時間は1分程度を目安にしましょう。
面接では、自己PR以外にもたくさんの質問に答えることになります。
自己PRに時間をかけすぎてしまうと、他の質問に答える時間が無くなってしまうかもしれません。
また、話が長くなると「内容をまとめてきれていない」という印象を面接官に与えてしまいます。
1分間で話す文字数は250~300文字程度と言われています。
自己PRの内容を事前に書き起こしておいて、練習をするときに声に出して時間を計っておきましょう。
自己PRでは仕事で活かせることを話しましょう。
面接官は、自己PRの内容から「応募者が会社で活躍できるかどうか」を見ています。
事務の仕事に応募する際に、「掃除が得意」「おいしいお店をたくさん知っている」といった、仕事に直接関係がないことをアピールされても、面接官はあなたが会社で活躍する姿をイメージできません。
どれだけ素敵な長所があったとしても、仕事につながらなければ好印象を与えるのは難しくなってしまいます。
仕事で活かせることを含めて、自分のアピールポイントを伝えましょう。
自己PRをするときは、話し方にも気を配りましょう。
せっかくの自己PRなのにボソボソと、面接官から目を背けて話していたりしたら、強みに自信を持っているように思えません。
目線は面接官の目をみて、背筋を伸ばして、少し大きめな声でハキハキと話すだけでも印象は大きく変わります。
姿勢や話し方については、自己PRのときに限らず、面接中は常に気を配るようにしましょう。
面接の話し方を含めた練習については、こちらの記事をご覧ください。
多くの面接で自己PRを求められる理由は、面接官が応募者に自己PRをしてもらうことで確認したいポイントがあるからです。
ここでは、面接官が応募者の自己PRから確認したいポイントを解説します。
面接官は、自己PRから応募者の人柄や性格を確認しています。
具体的に面接官が見ているのは、次のポイントです。
人柄や性格を知るために面接官が見ているポイント
自己PRの内容には、応募者の性格や考え方が大きく反映されます。
自分の個性を面接官に正しく伝えられるように、例文をそのまま話すのではなく、自分の言葉で自己PRの内容を準備しましょう。
面接官は、自己PRから応募者の志望意欲も確認しています。
具体的に面接官が見ているのは、次のポイントです。
志望意欲を知るために面接官が見ているポイント
このようなポイントを見ることで、自己PRから応募者の志望意欲を確認できます。
自己PRは面接で聞かれることの多い質問です。
自己PRの内容を準備していなければ、「そもそもの志望意欲が低いのだな」と面接官に思われてもおかしくありません。
逆に言えば、しっかりと自己PRをすることで、面接官に志望意欲があることをアピールできます。
内容をわかりやすくまとめたり、練習をしたりなど、準備を万全にしてから面接にのぞみましょう。
面接官は自己PRから、応募者が入社後に活躍できそうかを確認しています。
具体的に面接官が見ているのは、次のポイントです。
入社後に活躍できそうかを知るために面接官が見ているポイント
採用した人に長く働いてもらうためにも、面接官は応募者と自社の相性を確認しています。
そのため、自己PRでは「仕事で活かせるアピールポイントだとわかる具体的なエピソード」を話しましょう。
面接官があなたの入社後の活躍を具体的にイメージできれば、採用も前向きに検討してくれるはずです。
面接で自己PRをするときは、この流れで話しましょう。
具体的な例文にすると、下記のようになります。
例文
①私の強みは「協調性があるところ」です。
②現職では営業事務として、営業の人が使う資料の作成を担当しています。
資料作成のテンプレートもあるのですが、私はこの資料を作る際に、必ず営業担当のメンバーと話して「どんな資料が欲しいか」を聞くようにしています。
「数字を重視したい」「グラフを入れてほしい」といった、人によって違った要望があるからです。
この行動を続けていった結果、今では営業の皆さまから「○○さんの作る資料は使いやすい」という評価をいただいています。
③御社ではチームで仕事をすることが多いと聞いています。
入社後の業務でも、この協調性を活かして、チームでの仕事に貢献していきたいと思います。
このような内容と流れで自己PRを構成することで、アピールポイントが面接官に伝わりやすくなります。
ここでは、それぞれの内容について解説します。
自己PRでは、自分の強みやスキルといったアピールポイントを、最初に話すようにしましょう。
例文では「私の強みは協調性があるところです」と、アピールポイントを最初に伝えています。
このように結論を先に話すことで、「私の強み」という一番伝えたいことを、わかりやすく面接官に伝えることができます。
まずはアピールポイントを答え、理由や根拠となるエピソードをその後に話すようにしましょう。
アピールポイントを話した後は、アピールポイントの根拠となるエピソードを話しましょう。
ただ「私の強みは○○です」と伝えただけでは、面接官はその強みが本当なのかを判断できません。
アピールポイントがあることでどんな行動ができて、どんな結果が生まれたのか、という実際のエピソードを答えると、自己PRの内容に説得感が増します。
例文では「仕事で実際に取っている行動」と「他人からの評価」を入れています。
アピールポイントの根拠となるエピソードを話して、あなたの自己PRを説得力あるものにしましょう。
最後に、入社後にそのアピールポイントを活かして、どのように貢献したいと考えているかを伝えましょう。
自分が持っている入社後のイメージを伝えることで、面接官はあなたが会社に入った後の姿を想像しやすくなります。
そのために、応募先企業がどんな雰囲気の会社なのか、募集しているポジションの仕事内容はどういったものかを改めて確認しておきましょう。
面接官に伝えるためにも、まず自分が入社後のイメージを持てるようにしておくことが大切です。
自己PRについて、「何を自己PRしていいのかわからない」「そもそも自己PRする内容が浮かばない」という人もいるかもしれません。
その場合は、まず自己PRできる内容を見つけましょう。
ここでは、自己PRする内容の見つけ方を紹介します。
自己PRで大切なのは、仕事に繋がるアピールポイントを話すことです。
過去を振り返って、仕事で褒められたことや、成果を出したことを紙に書き出してみましょう。
職務経験がない人は、仕事で関係なくても周りから褒められたことや、学生時代の成功体験を振り返ってみてください。
「○○円売り上げた」というわかりやすい実績じゃなくても、「毎日ミスなく、業務を進めることが出来た」「細かいところに気が付くと褒められた」など、些細なことでもかまいません。
よく褒められることがあれば、それがあなたの強みかもしれません。
まずは自分の仕事の経験を振り返って、紙に書き出してみましょう。
他人から褒められた経験を書き出した後は、自分が得意なことを書きだしてみましょう。
例えば、「初対面の人と話すのが得意」「数字の計算は嫌じゃない」「仕事の計画を立てるのは好き」などです。
書きだしが終わったら、その中で仕事にも活かせていることにチェックを付けてみましょう。
苦手と言う人がいるけど、自分は苦も無くできることがあれば、それが自分の強みかもしれません。
自己分析だけではなく、友人や知人に自分の強みやアピールポイントを聞いてみましょう。
「面接で自己PRをしたいのだけど、何をPRすればいいのか教えてもらいたい」といえば、多くの人はアドバイスをくれるはずです。
このとき、1人に聞くだけだと意見が偏ってしまう可能性があるので、数人に聞いてみることをおすすめします。
他人から見たあなたの姿を知ることで、自分が話そうと思っている自己PRの内容が間違っていないかを確認することもできます。
ここでは、面接での自己PRの例文を紹介します。
しかし、自己PRで大切になるのは、内容にオリジナリティがあることです。
例文はあくまで参考として、あなた自身のアピールポイントや経験をもとに、自己PRの内容を考えてみましょう。
私の強みは「コミュニケーション能力」です。特に「相手の話をしっかり聞く傾聴力」に自信があります。
前職ではカスタマーサポートを担当しており、その際にはお客様が本当に求めていることがなにかを確認することを重視していました。
お客様から製品に関する不満が寄せられた際、その不満がどこから出てきているのかを知るために、くわしくお話を伺いました。
お客様の話を丁寧に聞いているうちに、製品の使い方に関する誤解があることがわかり、適切なサポートを提供することができました。その結果、お客様からの信頼を得ることができ、リピートをいただくことができました。
御社でも、お客様や同僚の声に耳を傾け、信頼関係を築くことで、より良いサービスを提供し、貢献していきたいと考えています。
私の強みは「事務処理能力」です。忙しい時でも、ミスなく素早く業務をすすめることができます。
現職では、営業事務としてデータ入力や書類作成を担当しています。繁忙期では仕事量が大きく増えますが、忙しいからこそ焦らずに丁寧な確認を心がけることで、数百件に及ぶデータをミスなく処理し、締め切りを守って提出することができています。
上司からも「○○さんは仕事のミスが少ないし、必ず締め切りに間に合わせてくれるからありがたい」と評価をいただいています。
この事務処理能力を活かして、御社でも事務業務で貢献したいと考えています。
私の強みは「責任感があるところ」です。一度関わった仕事をやりきることを意識しています。
前職では、人事異動が決定し、当時関わっていたプロジェクトを途中で抜けることが決定したことがありました。
新しい部署への異動の準備で忙しくはありましたが、その中でも私がやっていた業務のマニュアルをすべて作成し、別部署への異動が終わった後も、後任の方にわからないことのサポートを行っていました。
結果としてプロジェクトが終わった後、後任の方から「○○さんが引継ぎを完璧にやってくれて本当に助かりました」とお礼の言葉をいただきました。
御社でも、この責任感を持ってプロジェクトの進行に全力で貢献したいと考えています。
私の強みは「柔軟性があるところ」です。
現職ではカスタマーサポートを担当しているのですが、ある日、お客様から製品に対してのクレームを頂くことがありました。
マニュアルには載っていない内容だったのですが、お客様が本当に困っている様子だったので、私は状況をくわしく聞いて、関連部署に連絡して、すぐに解決策を提示しました。
結果的に、そのお客様からは感謝の言葉をいただき、また製品のリピートをしていただくことになりました。
御社でも、この柔軟性を活かして、お客様に満足していただけるサポートを提供したいと考えています。
私の強みは「行動力があるところ」です。
前職ではアパレルショップの販売員として働いており、売上目標を達成するために、常に積極的に行動してきました。
ある新商品のプロモーションでは、店頭ディスプレイの配置やスタッフの接客トークの改善を提案して、自分も率先して取り組みました。その結果、プロモーション開始初日から売上が急増し、目標の3倍を上回る成果を上げることができました。
このような行動力を活かし、御社でも積極的に売上向上に貢献したいと考えています。
面接官がいい印象を持てない自己PRの内容には共通点があります。
ここでは、避けたほうがいいNGな自己PRの内容を解説します。
自己PRの内容はできる限り具体的にしましょう。
抽象的な内容だと、面接官に「あなたが何をアピールしたいのか」「本当にそこが強みなのか」が伝わらなくなってしまいます。
例えば次の例文は抽象的な内容の例です。
抽象的な内容の例文
「強みはコミュニケーション能力があるところです。人と話すのが得意なのでチームメンバーと仲良く仕事をすることができました」
この例文には、具体的なエピソードや客観的な意見がないため、面接官は「本当にコミュニケーション能力があるのか」を判断できません。
また、コミュニケーション能力があるという強みも抽象的です。
「初対面の人と話すのが得意」「継続的な信頼関係を作るのが得意」など、強みを具体的にすることで、面接官は仕事でその強みを活かせるかをイメージしやすくなります。
自己PRの内容を考える時は、アピールポイントやエピソードをより具体的にできないか確認しておきましょう。
自己PRは応募先企業のニーズに合わせた内容を準備しましょう。
ニーズに合っていない自己PRの内容は、面接官の好印象につながりません。
例えば、自己PRで「新しい仕事の進め方を考えるのが得意」とアピールしたとします。
しかし、企業が「マニュアルに従って丁寧に業務を進める人を求めている」としたら、面接官は、求めている人物像とマッチしているとは思わないでしょう。
逆に言えば、あなたのアピールポイントが応募先企業の求めているものと一致していると、より面接官に好印象を与えられます。
企業のホームページや、求人情報を改めて確認しておき、応募先企業のニーズに合わせた自己PRを準備しましょう。
面接の自己PRで話す内容は、履歴書・職務経歴書に書いてある内容と合わせましょう。
書類に書いてある内容と違うことを話していると、何を一番アピールしたいのか面接官もわからなくなってしまいます。
また、話している内容に一貫性がなくなってしまうため、「適当に自己PRをしているのではないか」と面接官の印象も悪くなってしまうかもしれません。
提出した書類に自己PRが書いてある場合、面接の自己PRでは、書類に書いた内容をより具体的にアピールするようにしましょう。
職務経歴書の自己PRの書き方は、次の記事でくわしくまとめています。
この記事では、面接の自己PRについて解説しました。
「自己PRする内容が浮かばない」「自己PRの方法がわからない」という人も、しっかり準備すれば、面接官に好印象を与えることができるようになります。
面接の自己PRに不安がある人は、この記事を参考に準備をしてから本番にのぞみましょう。
他にも面接で気になることがある人は、こちらの記事も合わせてご覧ください。