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面接で私服を指定された場合の服装は?オフィスカジュアルな服装例や注意点を解説!

面接で私服を指定された場合の服装は?オフィスカジュアルな服装例や注意点を解説!

面接で応募先から私服を指定された時に、どのような服装を選べばよいか、また注意点に迷う方も多いのではないでしょうか?応募先からの案内やどんな業種かによって、気を付けるべきポイントは異なります。

この記事では、企業が服装を指定する背景や判断基準、私服での面接に適した服装選びのポイントや注意点を詳しく解説します。

面接で私服を指定してくる企業側の狙い

企業が面接で私服を指定するのは、応募者の緊張を和らげるだけでなく、TPOに合った服装選びができるか見たい、自社との相性を判断したいなどの狙いがあります。

ここでは、面接で私服を指定する企業側の意図について解説します。

社風をアピールするため

企業が面接で私服を指定するのには、自由でフランクな社風をアピールしたいという意図があります。

この傾向は、IT業界やクリエイティブ分野、ベンチャー企業に広く見られます。社内の服装規定が比較的ゆるやかで、経営層を含む全社員が自由な服装で働く職場も多いです。

こうした企業は、「快適で自由な環境で働ける」というメッセージを応募者に伝えたいと考えています。

面接の前段階で、社風に合う人材に興味を持ってもらうことも目的の一つです。

自社の社風と合うか確認したい

企業は、応募者の私服の選び方や立ち居振る舞いから、自社の業種や職種をどれだけ理解しているかを見ています。

そのため面接前に、応募先企業の業種や社風、応募する職種についてリサーチすることが必要です。

公式ウェブサイトや求人情報を確認するのはもちろん、同業種の企業や職種に関連するSNSも参考にしましょう。

応募者の個性やセンスをチェックしたい

クリエイティブ、アパレル、エンタメ業界では、感性や美的センスが仕事のパフォーマンスに直結することが多いです。

企業は応募者の私服の着こなしを通じて、個性やセンスを確認したいと考えています。

特に私服で顧客と接する職種では、企業のイメージに合った装いができるかどうかが重視されます。

例えば、アパレル業界において、服装は企業のブランド価値を体現する重要な要素です。アパレル系企業の面接では、競合ブランドの服装は控えましょう。

応募者をリラックスさせるため

企業は、私服での面接を通じて応募者の緊張をほぐし、その人らしさを引き出したいと考えています。 

そのため、スーツなどの堅苦しい服装を求めず、自然体で面接に臨めるよう配慮しています。これにより、応募者の素の部分を深く理解するのが目的です。

また、夏場にスーツを着用すると暑さによる負担が大きくなるため、それを軽減する目的で私服を指定することもあります。

TPOに合った服装選びができるかを見るため

企業は、応募者がTPOに合わせた服装を選べるかどうかを確認したいと考えています。

TPOとは、Time(時間)、Place(場所)、Occasion(場面)の頭文字を取った言葉で、時と場に適した対応や振る舞いを意味します。

つまり、応募者がビジネスマナーを身につけているかを見ているのです。

私服での面接では、オフィスカジュアルや清潔感のあるシンプルな服装など、ビジネスの場に適した服装を選びましょう。

たとえ私服での面接でも、Tシャツやデニムのようなラフな服装は避けてください。

なお、オフィスカジュアルの具体例については、後述のセクション「オフィスカジュアルな服装例」を参考にしてください。

服装の指定方法ごとの判断基準

面接の際、企業は服装について「私服可」や「服装自由」など、さまざまな指定方法や案内を提示する場合があります。

ここでは、それらの案内に対する最適な判断方法を解説します。

私服でお越しください

「私服でお越しください」と指定された場合は、基本的にはオフィスカジュアルを選びましょう。

ビジネスの場であることを踏まえ、カジュアルすぎる服装は避けるようにしてください。

普段スーツを着用していてラフな私服しかない場合は、ジャケットやカーディガンを羽織るなどしてオフィスカジュアルに整えるのがよいでしょう。

一方、「私服=服装自由」と解釈してスーツで訪問してしまうと、「指示を正しく理解していない人」と思われる可能性があります。

やむを得ずスーツで訪問する必要がある場合は、「仕事の都合で直接来ました」と一言添えるなどして誤解を避けるようにしましょう。

また、クリエイティブ業界やアパレル業界では、業界特有のセンスが求められる場合がありますが、着崩しすぎたラフな格好や派手すぎる格好はNGです。

業界・職種に合った機能的かつ清潔感のある服装を心がけましょう。

私服可(私服でも構いません)

「私服可」または「私服でも構いません」と案内される場合は、オフィスカジュアルやスーツで訪問しても問題ありません。

企業側がこのように案内する理由として、服装にこだわりを持っていない場合や、応募者が服装の準備に負担を感じないよう配慮している場合があります。

ただし、スーツは場合によっては堅すぎる印象を与えることもあるため、応募先企業の業種や社風をリサーチした上で判断しましょう。

服装自由

「服装自由」と案内された場合、スーツと私服のどちらでも問題ありませんが、オフィスカジュアルがベターです。

この案内には、応募者がTPOをわきまえているかを確認する意図が含まれています。そのため、完全に自由というよりも、適切な服装選びが求められていると考えてください。

また企業によっては、普段スーツが基本の職場でも、社交辞令的に「服装自由」と案内するケースがあります。

事前に企業のスタイルをリサーチし、それに合わせてスーツを選ぶのが望ましいです。

カジュアルな服装で

「カジュアルな服装で」と案内された場合、「オフィスカジュアル」を指していると解釈するのが一般的です。

例えば、ジャケットを羽織る、襟付きのシャツを選ぶなどの工夫をすると良いでしょう。

企業があえて「カジュアル」と案内するのには、応募者の服装から、個性を感じ取りたい意図があります。

そのため、自分らしさやセンスを控えめにアピールできる服装を意識しましょう。

なお、スーツスタイルは服装から個人の人物像が見えないため、カジュアル指定の場には不向きです。

あなたらしい服装で

「あなたらしい服装」と指定された場合、自分らしい服装だと説明ができれば、スーツでもオフィスカジュアルでも問題ありません。

企業側は応募者のセンスや個性を観察したいと考えています。

ただし、ここでの「あなたらしい」とは、完全に自由でなんでも好きな服装というわけではありません。自分のセンスや価値観を反映しながらも、TPOを外さない服装のことです。

そのため、企業の業種や社風を事前にしっかりリサーチしながら、大きく外れない範囲で、個性をほどよく反映させた装いを心がけましょう。

一方で、無難にスーツで行くことが必ずしも良い選択とは限りません。場合によっては堅苦しい印象を与え、応募先企業の期待にそぐわないこともあるため注意してください。

指定なし

「服装指定なし」と案内された場合は、基本的にはスーツを選びましょう。

企業が私服での面接を希望する場合は、明確に「私服でお越しください」などの案内があることが一般的です。そのため、特に指定がない場合はスーツを着用しましょう。

どうしても迷う場合は、事前に採用担当者に問い合わせることをおすすめします。

オフィスカジュアルな服装例

オフィスカジュアルな服装例

ここでは、アウター、インナー、ボトムスから靴、鞄まで、オフィスカジュアルな服装例を紹介します。

上着・アウター

上着やアウターは、男性は基本的にジャケットを着用するのが望ましいです。

女性の場合は、ジャケットに加えて、カーディガンを選んでも問題ありません。

色はブラック、ダークネイビー、グレー、ブラウン、ベージュなど、落ち着いた色を選びましょう。

また、デザインはシンプルにするのが基本です。派手な柄や装飾は避け、清潔感を重視しましょう。

インナー

インナーは、男性は襟付きのシャツが基本です。色は無地のホワイトや淡い水色などを選びましょう。色味が淡ければ、ストライプが入っていても構いません。

女性の場合は、カットソーやバンドカラーブラウス(襟なしのブラウス)が適しています。

こちらも無地のホワイトやベージュなど、落ち着いた目立たない色合いを選んでください。

また、派手な色やデザインでなければ、ワンピースを取り入れてもよいです。

ボトムス

ボトムスは、男性はチノパンなど落ち着いた色合いのパンツがおすすめです。

女性の場合は、スカートでもパンツでも問題ありませんが、上着と同様にビジネスに適した落ち着いた色を選びましょう。

スカートを選ぶ場合、丈は立ったときに膝が隠れる長さにするのが基本です。動きに支障がなければ、ミモレ丈でも問題ありません。

パンツを選ぶ場合、フルレングスパンツなら裾がシューズに少し触れる程度、クロップドパンツなら裾がくるぶしにかかる長さが理想的です。

なお、ジーンズなどのカジュアルすぎるアイテムは避けてください。

靴は、男性は革靴、女性はパンプスを選択し、シンプルなデザインを選ぶのが基本です。

女性がヒールを履く場合、3~5cm程度の高さが最適です。ヒールが高すぎる靴は避けてください。

また、サンダルやブーツは、ビジネスシーンには適しません。

ただし、接客業や飲食業などの職種では、動きやすさを重視したスニーカーも選択肢に入る場合があります。職種や社風に応じて、適切に判断しましょう。

鞄は、A4サイズの書類が入る大きさで、自立するタイプを選びましょう。

トートバッグやハンドバッグが適しており、素材は革製のものが基本です。

デザインによってはバックパックを使用しても良いです。

私服面接における服装の基本と注意点

私服とはいえ、面接の場であることを意識し、適切に準備することが大切です。

ここでは、私服面接における服装の基本と注意点を紹介します。

清潔感を意識する

私服面接では「清潔感」が最も重要です。

応募者の服装は第一印象を左右するため、全体的に清潔で整った印象を心がけましょう。

以下は、清潔感を失わせる状態の例です。

  • ホコリがついた服
  • シワのある服
  • 寝ぐせ
  • 汚れた靴
  • 匂いが強い香水
  • 派手なメイク

家を出る前に、服装や髪型、靴の状態を細かく確認し、清潔感を損なう要素がないかチェックしてください。

露出の多いアイテムは避ける

肌の露出が多い服装は、ビジネスシーンにふさわしくありません。

以下のような服装は避けてください。

  • タンクトップ
  • ミニスカート
  • 短パン
  • キャミソール
  • 胸元が大きく開いたトップス
  • サンダル

派手な小物やデザインは避ける

服装が落ち着いていても、色や柄が派手すぎる小物を身につけるのは、面接の場にはふさわしくありません。

服と小物に共通して言えることですが、ショッキングピンクなど色の主張が強すぎるものや、大きな柄があるデザインは控えましょう。

また、アクセサリーを重ねづけするなどの華美な装飾も控えてください。

季節に合った服装を選ぶ

夏は暑さ対策、冬は寒さ対策を行い、季節に応じた服装を選ぶことで、快適さを保ちながらコンディションを整えましょう。

夏の服装のポイント

  • 汗やニオイを防ぐために、制汗剤や脇汗パッドを活用する
  • 快適さと清潔感を両立するために、接触冷感素材のアイテムを取り入れる
  • 室内外の温度差に備え、軽く羽織れる上着を持参する

冬の服装のポイント

  • 防寒対策として、マフラーや手袋などを着用する
  • 防寒具は、シンプルで落ち着いたデザインを選ぶ
  • 暖房で室内が暑くなることを考え、カーディガンなどで温度を調整できる服装を選ぶ

季節感を意識した服装は、面接時におけるTPOへの配慮を表すポイントの一つです。季節に適した身だしなみを整えることで、相手への配慮が自然と伝わるきっかけになります。

ヘアアレンジをし過ぎない

個性を出すために、やりすぎ感のあるヘアアレンジを避けましょう。

例えば、アイロンを使って髪を巻いたり、過剰に整髪料を使用したりしたスタイリングは控えてください。

また、派手なヘアカラーは避け、ムラのある染色は整えて清潔感を保ちましょう。

まとめ

この記事では、面接で私服を指定されたときの、適切な服装選びについて紹介しました。

  • 私服指定には社風のアピールや個性の把握など、さまざまな意図が込められている
  • 「私服可」「服装自由」など、指定内容を正しく解釈して適切な服装をする
  • どのような服装でも清潔感を保ち、派手すぎるデザインや露出の多い服装を避ける
  • 季節感を意識し、自身も快適に面接を受けられるようにする
  • 靴や鞄にいたるまで、ビジネスの場にふさわしいものを選ぶ

この記事で紹介したポイントを参考に、私服での面接にふさわしい服装を選び、あなたの魅力や応募先に対する理解を効果的にアピールしましょう。

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