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そのまま使える!面接の逆質問53例│逆質問のポイントからNG事項まで全て解説

そのまま使える!面接の逆質問53例│逆質問のポイントからNG事項まで全て解説

面接は自分をアピールする場ですが、同時に会社について知ることができる大切な機会です。
その面接の中でも、聞きたいことを聞いたり、面接官に自分の関心ややる気を伝えるための重要なタイミングとなるのが逆質問です。

この記事では、逆質問のポイントや避けるべき質問、具体的な質問例などを紹介します。

逆質問とは?面接官が逆質問で知りたいこと

逆質問は、面接中に応募者が面接官に対して質問をすることです。
面接官から「何か質問はありますか?」と聞かれたら、逆質問をするタイミングです。

ここでは、面接官が逆質問から知りたいことを説明します。

応募者の志望度

逆質問は、応募者がその職場でどれくらい働きたいか?を知るためにも使われます。
面接官は「本当に働きたい職場なら、会社のホームページや仕事内容について事前に確認しているはず」と考えています。

応募先の企業や仕事内容について具体的な質問が出来れば、「会社や仕事のことをしっかり調べてきている、志望度が高い人」と面接官にアピールできるでしょう。

コミュニケーション能力

面接では、面接官からの質問に応募者が答える場面がほとんどですが、逆質問は応募者が自分から質問をする場面です。

  • 質問に受け身で答えるだけではなく、自分の意見や考えを発信できるか
  • 聞きたいことをわかりやすく質問することができるか
  • 正しい敬語を使えているか。敬語を使う意識があるか

こういった視点から、面接官は応募者のコミュニケーション能力を見ています。

逆質問をする時は質問内容だけではなく、話し方も意識しましょう。

人柄や会社との相性

逆質問をすることで、面接官は応募者の人柄や会社との相性を確認します。
これは、応募者が自由に発言が出来る逆質問の内容には、応募者の興味関心が表れるからです。

面接官は次のような考えを持って逆質問を聞いています。

  • この人はどんなことを気にする性格なのか
  • 入社後はどんな働き方をしたいのか
  • どのポジションならば活躍できそうか

応募者にとっても、逆質問に対する面接官の回答から、職場との相性を確認できます。

逆質問はお互いにとって、採用後のミスマッチを減らすチャンスと言えます

逆質問のポイント

逆質問は、自分自身をアピールしたり、働く上で知りたいことを面接官に直接聞ける貴重な場です。

ここでは、面接官に好印象を与えられる逆質問をするためのポイントをお伝えします。

自分が聞きたいことを聞こう

逆質問は、自分が本当に聞きたいことを聞くチャンスです。

説明会や面接でも説明されていないことや、調べてもわからないことも、逆質問の場では自由に面接官に質問できます。

また、先ほど説明した通り、面接官が知りたいのは応募者の人柄です。

逆質問では、良い評価をもらうことを意識しすぎず、聞きたいことを聞きましょう。

次のような質問をすると、会社や仕事について深く知ることができ、自分がその会社で働くイメージが明確になります。

質問例

  • 前職でも同じ○○という業務内容で働いていました、御社での○○では特にどういった部分が重視されているのでしょうか?
  • どんなスキルを持ち、どういった動きをする人が大きなプロジェクトを任されるようになりますか?

会社のことを調べて、質問は準備しよう

逆質問で聞きたいことは、面接の前にあらかじめ用意しておきましょう。

面接中に「何か質問はありますか?」と聞かれたときに、焦って質問が浮かばず、せっかくのチャンスを活かせないのはもったいないです。

会社のホームページを見て事業内容や方針、求人票があれば仕事の内容も確認しましょう。
調べた情報をもとに「実際に働くことになったら気になること」を、質問として準備することをおすすめします。

次のような質問をすると、調べただけではわからないことを知りつつも面接官に事前調査をしたことをアピールできます。

質問例

  • 役員のインタビュー記事で、中途入社の人向けの研修プログラムを導入したと拝見しましたが、導入後の変化について教えてもらいたいです。
  • 御社の企業理念は○○とお聞きしましたが、企業理念が社員の方に浸透していると実感する機会はありますか?

自己PRにも活用しよう

逆質問は、自分の強みやスキルをアピールするチャンスでもあります。

面接中に自分の熱意や強みがアピール出来てないと感じた場合には、逆質問を自己PRに活用しましょう。

後のセクションで自己PRに使える逆質問例を紹介しています。

また、面接の自己PRに関しては次の記事でくわしく解説しています。

逆質問のNG事項

逆質問は面接官へこちらからコミュニケーションをとるチャンスですが、質問のしかたや内容によっては、面接官にマイナスの印象を与えてしまう可能性があります。

逆質問の時間を活用するためにも、聞かない方がいいことや注意点を確認しておきましょう。

ここでは、逆質問のNG事項を解説します。

給与や福利厚生のことばかり聞く

給料や福利厚生についての質問は、面接では避けたほうが無難です。

これらの質問ばかりすると「この人は仕事の内容よりも、自分の待遇にしか興味がない」と、面接官に思われてしまうかもしれません。

子育てなどの理由で働きやすい環境が必要な場合は、事情を話したうえで質問するようにしましょう。

もちろん、すでに働いている方のインタビューや育児支援制度があるかなど、事前にわかることは調べておくことが大切です。

質問例

  • 現在3歳の娘がいるのですが、同じくらいの子供を育てながら働いている女性はいらっしゃいますか?
  • 将来的に結婚も考えていますが、働き続けたいとも思っています。育休制度があると拝見しましたが、その後の復帰率を教えてください。

調べたらすぐわかることを聞く

会社のホームページにのっている情報や、調べたらすぐにわかることを質問するのは避けましょう。

例えば、「会社の理念は何ですか」「会社で一番有名なサービスはなんですか」といった質問です。
こういった質問をすると面接官に「会社のことを事前に調べてない人だな」と思われてしまい、会社に対する興味や志望度が低いと判断されてしまいます。

すでに説明されていることを聞く

すでに面接官から説明があったことを聞くのも、話を聞いてない人と思われて、面接官の印象は悪くなってしまいます。

もし説明を受けた内容について確認したい場合は、説明されたことを踏まえたうえで質問をするようにしましょう。

質問例

  • 先ほど○○に関しての説明がありましたが、この部分のイメージがつきませんでした。もう少し詳しく教えていただけますか?

面接官に合わない質問をする

人事担当者や現場を管理する社員、役員など、面接官は面接ごとに変わります。

面接官の役職によって、答えやすい質問と答えにくい質問があります。

例えば、人事担当者に対して会社全体の経営方針の話を聞くのは、相手に合った質問とは言えません。

また、「新人の一日の仕事の流れを教えてください」という質問は、社長に聞くよりも現場担当者に聞いたほうが、くわしい内容を教えてくれる可能性が高くなります。

逆質問をする時には、面接官の立場に合わせた質問をしましょう。

後のセクションで面接官に合わせた逆質問例を紹介しています。

「はい / いいえ」で答えられることを聞く

「はい / いいえ」で答えられる質問、いわゆる「クローズドクエスチョン」は逆質問では使わないようにしましょう。

面接官が知りたいことでも解説しましたが、面接官は逆質問の場面で応募者のコミュニケーション能力もみています。

「はい / いいえ」で答えられる質問は、回答が一言で終わってしまうため、話が広がりにくいです。
そのような質問をしていると、質問力がないと思われてしまう可能性があります。

次の例のように、面接官が自由に考えて答えられる質問をしましょう

質問例

  • 御社のサービスの〇〇に強い興味があるのですが、どのような経緯で開発されたのか教えてください

具体性のない質問をする

「どうしたら活躍できますか」
「仕事をするうえで必要なスキルは何ですか」
といった具体性が弱い質問は、面接官からしても答えにくく、質問力が低いと思われてしまうこともあります。

事前に調べた情報をお伝えしたうえで、具体性のある質問をしましょう。

質問例

  • ○○といった業務を行うかと想定しているが、その為に必要なスキルは○○以外に何が必要でしょうか?

逆質問を一切しない

「何か質問はありますか」と聞かれた際に、すぐに「質問はありません」と回答するのはやめておきましょう。

採用してもらう意欲が低いと思われてしまうため、逆質問をしないのはもったいないです。

もし面接中に事前に用意していた疑問がすべて解決して、質問が浮かばない状態になったら、そのこととお礼を正直に伝えましょう。

回答例

  • ありがとうございます。○○について気になっていましたが、面接の中ですべて解決できました。

具体的な逆質問の事例集

面接での逆質問は、自分のアピールや知りたいことを聞くチャンスです。

ここでは、面接の逆質問の例文を項目ごとに紹介します。

逆質問をする際の参考にしてください。

自己PRが足りないと感じたときの逆質問

「面接中に自己PRがうまくできなかった」「もっとアピールしたい部分が残っている」そんな場合は、逆質問の場を活用して自己PRをしてみましょう。

逆質問例

  • 前職では、売り上げの最大化を考えて、○○のような取り組みをしていました。御社では、どのような取り組みがありますか?
  • 大学時代に留学して語学を学びました。御社では、若手のうちから語学力を活かせる機会はありますか?
  • 私は色々な人の意見をまとめることが得意です。前職ではチーム力の強化を認められ、社内表彰をしてもらいました。御社のチームでの働き方について教えてください。
  • これまでに○○プロジェクトの立ち上げを提案し、成功させた経験があります。御社でも新規事業を提案できる機会はありますか?
  • 私は○○という資格を独学で取得しました。仕事をするうえで他にも取得したほうがいい資格があれば教えてください。
  • 大学時代は100人以上のサークル長として全体を統括していました。御社では、若手でもこうした経験が活かせるチャンスはありますか?
  • コツコツした作業を継続して続けることには自信があります。御社で働く上では、他にどのような資質が必要ですか?

仕事への意欲をアピールする逆質問

自分の熱意や志望度を改めてアピールしたい場合は、次の逆質問例を参考にしてください。

逆質問例

  • 仕事を始める前に、勉強しておいた方がいいことを教えてください。
  • 御社の○○部で働く人は、最初はどんなことで困る人が多いですか?押さえておくべき点を教えてください。
  • 御社の○○というサービスが好きで、関わりたいと思っています。○○に関わる機会はありますか?また、関わるためにはどのようなキャリアパスを歩めばいいのでしょうか?
  • 部署間の移動や異なるプロジェクトに参加する機会はありますか?
  • 若手社員に求めることや、「今後こうなってほしい」というイメージがあれば教えてもらいたいです。
  • 私と同じような経歴、年代で入社して、リーダーやマネージャーなどの役職で活躍している方はいらっしゃいますか?
  • いずれは、リーダーやマネージャーなど責任が大きい立場で仕事をしたいと考えています。御社の評価基準を教えてください。

会社の方針や事業内容を知れる逆質問

ここでは、会社の方針や事業内容などを聞く場合の逆質問例をご紹介します。

逆質問例

  • 御社は創業から3つの事業を展開されてきて、今年になって新たな事業を展開し始めているかと思うのですが、今後注力していきたいと考えている事業とその理由を教えてください。
  • 現在展開していない、○○のような分野への進出計画はありますか?
  • 御社の10年後、20年後のビジョンを教えてください。
  • 現在、御社が直面している問題や不足しているものは何でしょうか?
  • 御社のホームページには「DX推進」を大きく打ち出していましたが、具体的にはどのような施策を進めているのか教えてください。
  • 御社が競合他社と比べた際の強みや、差別化している部分は何でしょうか?

社風や働き方を知りたいときの逆質問

働く上で社風や働き方について知りたいこともありますよね。
実際に働いている面接官へ、社風や働き方を聞くときの逆質問例を紹介します。

逆質問例

  • 説明会で御社の社風についてお聞きしましたが、実際に働かれていて、○○様は御社の社風をどのように感じていらっしゃいますか?
  • 社内のコミュニケーションを活発にするために、どのような取り組みを行っていますか?
  • ○○様が御社で最も魅力的だと感じる点はどこですか?
  • 御社では、業務について日常的に上司や先輩社員に相談や質問ができる環境が整っていますか?
  • 社員教育に力を入れていると伺いましたが、○○に関する独自の研修プログラムはありますか?
  • 社員の皆さんに、御社の企業理念が浸透しているなと感じる場面があれば教えていただきたいです。
  • 女性の管理職採用を増やしているとお聞きしました。出産や子育てなどのライフイベントに関して、理解がある環境だと思われますか?
  • 御社には複数の事業部がありますが、事業部によって組織風土に違いはあるのでしょうか?

選考・面接官に合わせた逆質問

面接官にも部署や役職などのポジションによって、答えやすい質問と答えにくい質問があります。
1次面接、2次面接など、選考が進むごとに面接がある場合などは、面接官のポジションに合わせた逆質問を用意しておきましょう。

ここでは、各面接の担当者に合わせた逆質問例を紹介します。

▼ 1次面接(面接官が人事担当者)にする逆質問

逆質問例

  • チームの構成やメンバーの経歴について詳しく教えていただけますか?
  • 色々な方とお話ししたいと考えています。他部門の人と積極的に交流する機会がありますか?
  • このポジションの応募者に特に期待されていることは何ですか?
  • 採用していただけた場合、配属先はどのように決まりますか?
  • ○○さんが入社前と後で感じたギャップはありましたか?よろしければお聞きしたいです。

▼ 2次面接(面接官が現場責任者)にする逆質問

逆質問例

  • この部署での1日の仕事のスケジュールや、具体的な業務内容を教えてください。
  • この現場で特に重要だと思うスキルは何でしょうか?
  • ○○さんが若手の頃に直面したことや課題について教えていただけますか?
  • 現場で配属後に活躍されている方に共通する特徴は何ですか?
  • 中途入社の方が御社でキャリアアップした具体例があれば教えていただきたいです。

▼ 最終面接(面接官が役員・社長)にする逆質問

逆質問例

  • 将来的に海外支店で働きたいと考えています。そのためにはどのようなキャリアパスを進むことになりますか?
  • 御社は多くの事業を展開していますが、事業の優先順位はどのように決めているのですか?
  • ○○分野における御社の強みと課題について教えてください。
  • これまでで一番大変だった経験について教えていただけますか?
  • ○○社のインタビュー記事で、御社の企業理念は代表者様の○○への思いや会社の歴史から生まれたと読みました。これについて、もう少し具体的にお聞きしてもよろしいでしょうか。

まとめ:逆質問の場を最大限活用しよう

逆質問は、自分が知りたいことを知り、面接官に自分のことをアピールするチャンスです。

質問の仕方や内容で、自分が会社について調べてきたことや関心があることを面接官にアピールできます。

逆質問の場面を活かすためには、面接前に会社や職務内容について調べて具体的な質問を準備しておくことが大切です。

準備をしっかりして、面接時の逆質問の場を最大限活用しましょう。

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