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職務経歴書の自己PRでもう悩まない!例文や思いつかないときの書き方を解説

職務経歴書の自己PRでもう悩まない!例文や思いつかないときの書き方を解説

職務経歴書を書くとき、「自己PRに何をどのように書けばいい?」「書くことが思いつかない」と悩む人は多いかもしれません。

この記事では職務経歴書の自己PRについて、アピールポイント・職種別の例文から企業側が注目するポイント、具体的な構成や流れまで解説します。

【アピールポイント別】自己PRの例文集

まずは、自己PRの例文をアピールポイント別に分けて紹介します。

自己PRでは、真面目さや責任感、リーダーシップなど自分の強みをアピールすることが一般的です。

自己PRをどのように書くかの参考にしてください。

真面目さ

例文
私の強みは、細かい業務でも真剣に取り組む真面目さです。

前職では、3年間データ入力や書類管理を担当し、一度もミスを起こすことなく業務を遂行してきました。
常に正確さと丁寧さを心掛け、ミスを防ぐための確認作業を欠かさず行っていたことが評価され、上司から信頼を得て業務改善プロジェクトにも参加しました。
そのプロジェクトでは、業務のフローを見直すことで総務部全体の作業効率を10%向上させる成果を上げました。

貴社においても、私の真面目な姿勢を活かし、業務の安定性を保ちながら効率化にも貢献したいと考えています。

▼ ポイントの解説

ただ「真面目」と伝えるだけでは、仕事にどう活かせるかイメージがつきにくいです。
どのような真面目さが強みなのかを伝えるようにしましょう。

この例文では、細かい業務でも真剣に取り組む真面目さを強みとしてアピールしています。
その結果として、上司からの信頼を得たこと、総務部全体の作業効率を10%向上させた成果を伝えています。

自己PRの最後には、入社にその強みをどう活かすかをいれましょう。
応募意欲のアピールにもつながります。

責任感

例文
私の強みは、任された数字に対する責任感です。

個人の目標数字だけでなく、メンバーやチーム全体の目標達成にも責任を持って臨んできました。
1年前には、新設された大手法人チームのプレイングマネージャーとして、サブスクリプションサービスの拡販をミッションに活動してきました。
自社の業績を左右する重要な役割として、経営陣から高い期待と目標が課されましたが、自ら率先して商談を作り、チームメンバーにもやり方を共有しました。
その結果、初年度からチームの目標数字を10%上回る成果を上げることができました。

今後も、貴社で同様に責任をもって目標に取り組み、結果を出していきたいと考えています。

▼ ポイントの解説

「責任感」をアピールしたい場合は、自分の仕事を完遂したうえで、何かに対して責任をもって活動したことをアピールしましょう。

この例文では、個人の活動だけではなく、チームの数字に対しても責任をもって活動したことをアピールしています。

「率先して商談を作り、そのノウハウをメンバーに共有した」という具体的なエピソードがあることで、自己PRに説得力を持たせています。

リーダーシップ

例文
私の強みは、リーダーシップをもってチームの生産性を上げることができることです。

前職では、製造現場でのリーダーとして、20名の製造チームをまとめ上げ、効率的な生産体制を確立することに力を入れてきました。
リーダーになってから、生産効率が悪くなっている原因を特定し、工程管理や人員配置の見直しを行うことで、1ヶ月あたりの生産量を15%増加させることに成功しました。
問題発生時には迅速に原因を特定し、現場全体で改善策を共有することで、トラブルの再発防止にも貢献しました。

貴社においても、私の現場でのリーダーシップを活かして、品質と生産性の向上に貢献できると確信しています。

▼ ポイントの解説

リーダーシップを自己PRするときには、単に「リーダーシップがある」と言うだけではなく、具体的な行動や成果を書きましょう。

この例文では、実際に20名のチームをまとめた経験と、配置の見直しで生産効率を上げたことをアピールしています。

コミュニケーション力

例文
私は、相手のニーズを的確に把握し、信頼関係を築くためのコミュニケーション力を強みとしています。

前職のカスタマーサポート業務では、クレーム対応やトラブル解決の場面で、顧客の話を丁寧に聞き取り、迅速かつ適切な対応を行ってきました。
その結果、顧客満足度を示すアンケートでは常に高評価を得ており、担当した顧客からリピーターが多数生まれました。
さらに、社内の部門間の調整役としても、互いの意見を聞きだすことを任され、部門間の連携の強化にも貢献しました。

貴社でも、私のコミュニケーション能力を活かし、顧客対応の質の向上に貢献したいと考えています。

▼ ポイントの解説

「コミュニケーション力」を自己PRするときは、その力をどのように発揮して成果を出してきたかを具体的に伝えることが重要です。

この例文では、コミュニケーション力の中でも、ニーズを把握する力や相手の話を丁寧に聞く力に焦点をあててアピールしています。

コミュニケーション力をアピールする際には、「聞く力」「伝える力」「連携する力」に分けて、どの力をアピールするかを考えてみましょう。

応募する職種や企業に求められる力を考慮し、どの部分をアピールするかを決めることが大切です。

気配り

例文
私が常に意識しているのは、『お客様への気配り』です。

10年間不動産営業に従事し、そのなかで、お客様の想いを汲み取ることに力を注いできました。
お客様とじっくり、ライフプランについて話し、無理のない返済計画を提案することで、安心して暮らせる住まいを提供することを大切にしました。
その結果、多くのお客様から満足していただき2021年には営業〇名中、全国トップの成績を収めることができました。

貴社においても、お客様への気配りを徹底し、売上向上に貢献していきたいと考えています。

▼ ポイントの解説

気配りをアピールしたい場合には、気配りをした結果、どのような成果が出たのかを具体的に表現するのが望ましいです。

この例文では、お客様への気配りの成果として全国トップの成績を達成したという具体的なエピソードが書かれています。

「お客様に喜ばれた」だけではなく、その結果としてどのような数字に繋がったかを伝えることを意識しましょう。

【職種別】自己PRの例文集

ここでは、各職種に応じた自己PRの例文を紹介します。

事務、営業、経理・財務、販売、システムエンジニアなど、代表的な職種の自己PRをまとめました。

事務

例文
私の強みは、困難な状況でも諦めずに仕事に取り組む粘り強さです。

前職では百貨店でワインの販売を行っていましたが、当初はお客様に立ち止まっていただくことができず、売上が伸び悩む状況でした。
そこで、ワインの特徴を分かりやすくまとめた販促ツールをパワーポイントで作成し、百貨店のイベントスペースでワインの説明会を定期的に開催しました。
その結果、興味を持っていただくお客様が徐々に増え、ワインの売上を向上させることができました。
この販促ツール作成の経験がきっかけで事務スキルの関心が高まり、在職中にワードとエクセルのMOS資格を取得しました。

今後は、販売職で培った粘り強さを生かして、事務職として新たなスキルを習得しながら、貴社の戦力として貢献したいと考えています。

▼ ポイントの解説

応募職種の経験がない場合、前職で培ったスキルや姿勢を応募職種に活かせる形でアピールすることが大切です。

この例文では、百貨店での販売経験をもとに、困難な状況に対して粘り強く取り組んだことと成果を上げた実績を具体的に述べています。

さらに、MOS資格という事務職に直結するスキルを取得したことを伝えることで、事務職への転職に対する意欲と適性をアピールしています。

営業

例文
私は、顧客満足を最優先に考えた営業スタイルを強みとしています。

前職では、顧客のニーズを正確に把握し、丁寧なヒアリングを通じて提案を行うことで、1年間で新規契約数を20%増加させることに成功しました。
また、契約後も継続的にフォローアップを行うことで、顧客からの信頼を得て、リピート率も前年度から10%高めることができました。
さらに、顧客満足度調査では、対応の迅速さや提案の的確さで高評価を得ています。

貴社でも、顧客の期待を超える提案を行い、長期的な信頼関係を築くことで売上拡大に貢献できると確信しています。

▼ ポイントの解説

営業職の自己PRでは、具体的な数字を出すことが大切です。
自分自身の強みが営業職でどう活かせるかだけではなく、数字面の実績をいれましょう。

この例文では、顧客満足を考えた営業スタイルが、新規契約数とリピート率の両方の数字に良い影響を与えたことをアピールしています。

経理・財務

例文
私は、データを基にした分析力を活かし、経理業務を円滑に進めることを得意としています。

前職では、月次・年次決算業務の他、予算管理や経費削減プロジェクトにも関わり、3年間でコスト削減を10%達成しました。
特に、財務データの分析を通じて問題点を洗い出し、コスト削減案を役員に提案し、実施に繋げた経験があります。

貴社でも、私のデータ分析力を活かし、経理業務の改善やコスト管理に貢献し、財務体質の強化に貢献できると確信しています。

▼ ポイントの解説

経理・財務職は業務の正確性や、業務改善・効率化に向けた取り組みをアピールすると効果的です。

この例文では、強みの分析力でコスト削減を実現した経験や、コスト削減案を役員に提案し、実施に繋げた行動力もアピールしています。

販売

例文
私は、商品の特性や機能を詳しく理解し、それをお客様に分かりやすく伝えることで、購買意欲を引き出すことを得意としています。

前職では、化粧品の販売を担当し、商品の成分や使用方法を詳しく説明することで、初めてのお客様にも安心して購入いただける環境を作ってきました。
新製品の販売時には、自分自身で商品を使い、メーカーとの勉強会に参加することで、専門的な知識を高めていました。
結果として、売上を前年比150%に伸ばすことに成功しました。

貴社でも、商品知識にもとづいた接客をすることで、お客様に信頼される販売員として貢献したいと考えています。

▼ ポイントの解説

販売職では、自分自身の強みが販売にどのように活かされるかをアピールすることが大切です。

この例文では、商品知識を詳しく理解したうえでの販売スタイルが強みであることをアピールしています。

システムエンジニア

例文
私の強みは、SEとしての知識を踏まえたうえでのコミュニケーションがとれることです。

前職では、社内外の関係者と連携しながらシステム開発を推進してきました。
要件定義フェーズから積極的に顧客とコミュニケーションを図り、自社の技術力と顧客の業務フローに合わせたシステムを提案し、導入後も社内外から好評を得ました。

また、社内の他部署と連携し、トラブル時の迅速な対応や、運用面での改善提案を行うことで、システムの安定稼働を支援しました。

貴社でも、私の技術力とコミュニケーション力を活かし、顧客やチームと連携しながら高い満足度を提供できるシステムエンジニアとして貢献したいと考えています。

▼ ポイントの解説

システムエンジニアは専門スキルだけではなく、チーム内でのリーダーシップやコミュニケーション力も大切になる職種です。

この例文では、システムエンジニアとしての知識があるうえでコミュニケーションが取れることで、社内外の連携の強化に役立つことをアピールしています。

職務経歴書の自己PRとは

職務経歴書の自己PRでは、自分の強みやスキルを具体的に掘り下げ、応募企業でどのように活躍できるかを伝えることが大切です。

企業側は、職種やポジション、企業風土とのマッチ度合いを自己PRから確認しています

ここでは、職務経歴書の自己PRについて解説します。

履歴書の自己PRとの違い

履歴書では、自己PRの記入欄の大きさが決まっているのに対して、職務経歴書では自由に自己PRを記入できます。

そのため、職務経歴書では履歴書よりも詳細な自己PRを求められます。

具体的なエピソードや成果を交えながら、自分の強みやスキルをより深くアピールしましょう。

長所との違い

職務経歴書の自己PRは、自分の「強み」を企業視点でアピールするものです。
どのように応募先企業で活躍し、貢献できるかを伝えることが大切です。

求職活動では、自己PRとは別に「長所を教えてください」と求められることがあります。

長所を伝えるときは、主に「人柄」や「特性」に焦点を当て、周囲との関係や人間性を伝える内容が求められます。

そのため、自己PRのときは強みを企業での活躍に活かすことを、長所を聞かれたときは性格面が職場にどんな良い影響を与えるかをアピールしましょう。

履歴書と職務経歴書の違いについて、くわしくはこちらの記事をご覧ください。

企業側がチェックするポイント

企業が応募者の自己PRをチェックするとき、最も重視しているのは、自社にマッチする人材かどうかです。

どんなに優秀であっても社風に合わない場合、職場の雰囲気が乱れ、早期離職のリスクが高まってしまいます。

また、自己PRの内容から、応募者の熱意やビジネスパーソンとしての基礎的なスキルも確認しています。

自己PRを書く際におさえておくべきこと

職務経歴書の自己PRを書く際には、いくつかのポイントをおさえる必要があります。

ここでは、自己PRを書く際におさえておくべきことを解説します。

履歴書の自己PRと齟齬が無いようにする

履歴書と職務経歴書の両方に自己PR欄がある場合は、自己PR欄に記入する内容は同じ内容で問題ありません。

内容が一致していなければ、採用担当者がどちらの内容を信じていいかわからなくなってしまいます。
場合によっては不信感まで抱かせてしまうかもしれません。

職務経歴書の自己PRには、履歴書に書ききれなかった詳細の内容を書くことをおすすめします。

端的にまとめる

自己PRを書くときは、1文の長さにも気を付けましょう。
具体的には1文を短くし、端的にまとめることが大切です。

1文が長すぎると、主語と述語が何なのかがわかりづらくなるため、採用担当者が読みづらいと感じてしまうかもしれません。

句読点の使い方や位置にも配慮し、改行することも意識しましょう。
箇条書きを使って見やすくまとめるのもおすすめです。

また、アピールポイントは基本的に1つ、多くても3つまでに絞りましょう。
数が多いと、1つ1つの印象が薄くなってしまう可能性が高くなります。

具体的なエピソード・数字を盛り込む

自己PRには、具体的なエピソードや数値を盛り込みましょう。

自身の経験や成果をエピソードとして書くことで、採用担当者が入社後の活躍をイメージしやすくなります。

また、売上の増加やプロジェクトの達成率といった具体的な数字をいれると、自己PRの内容に説得力が増します。

自己PRを書くときの流れ

ここでは、職務経歴書に自己PRを書くときの流れを解説します。

自己PRを書く際には、詰め込みすぎず要点を整理することが大切です。

自己PRをうまくまとめるイメージがつかないという人は、下記の流れに沿って書き進めてみましょう。

スキル・実績などを洗い出す

まず自分の経験や仕事に関係するエピソードをすべて書き出しましょう。
これまでの実績、身に付けたスキル、成功体験など、思い浮かんだものを紙に箇条書きですべて書き出します。

何も思いつかない場合は、同僚や親しい人に「自分のスキルや強みって何だと思う?」と聞いてみましょう。

自分ではわからなくても、他人から見たあなたの強みやスキルがあるかもしれません。

企業が求めているのはどのような人材か把握する

企業が求めているのはどのような人材か把握する

次に、企業が求めている人材像を理解するために企業研究をしましょう。

具体的には応募企業の事業内容や企業理念、業務内容をしっかりと調査します。

自己PRでは、ただ自分の強みをアピールするのではなく、応募企業が求めている能力やスキルをアピールすることが大切です。

企業研究を終えたら、先ほど書き出したスキルや実績を見直して、企業に対して強くアピールできる内容を選んでいきましょう。

具体的な数値やエピソードとして書きだす

アピールできる経験やスキルが決まったら、それをどのように応募企業で活かすのかを具体的に考えましょう。

アピールする内容が成果につながったエピソードや、具体的にどんな数字の結果につながったかを書き出します。

採用担当者が「あなたが入社することで企業にどんなメリットを与えられるか」や「あなたの入社後の活躍」をイメージしやすい内容にまとめましょう。

自己PRの構成

自己PRは下記の3段構成で書くと、内容が相手に伝わりやすくなります。

  1. 結論
  2. 根拠
  3. 応募先企業に貢献できること・熱意

まず「結論」で自分の強みを簡潔に書いて、採用担当者に「何をアピールしたいか」をわかりやすく伝えます。

次に「根拠」として、その強みを裏付ける内容を記入します。この時、具体的なエピソードや実績を書くと自己PRの説得力が増します。

最後に応募先企業で自分がどのように活躍できるか、どのように貢献できるかを伝えましょう。

ただの強みのアピールではなく、「強みをどう応募先での仕事に活かすか」を伝えることで、応募意欲や、入社後の活躍のイメージを採用担当者にアピールすることにつながります。

自己PRを書く前と書いた後に、この3段構成になっているかを確認しましょう。

まとめ

この記事では、職務経歴書における自己PRの書き方について解説しました。

  • 職務経歴書の自己PRは、強みやスキルを応募企業でどう活かすかを伝えることが大切
  • 企業側は「自社とマッチしている人材かどうか」を重視して自己PRを見ている
  • 履歴書の自己PRと内容を変えず、職務経歴書にはより詳細な内容を記入する
  • 自己PRには、強みの根拠となる具体的な数字やエピソードを入れる
  • 構成は「結論→根拠→熱意」を意識する

自己PRで大切なことは、あなた自身の強みを企業が求める人材像に合わせてアピールすることです。

職務経歴書の自己PRは、自分を最大限にアピールできる大切な項目です。

この記事の内容を参考に、やみくもに強みをアピールするのではなく、「自分こそが応募先の企業に必要な人間だ」とアピールするようにしましょう。

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