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【例文付き】自己PRで「コミュニケーション能力」をアピールするポイントとは

【例文付き】自己PRで「コミュニケーション能力」をアピールするポイントとは

企業が求めている能力としてよく挙げられるのが「コミュニケーション能力」です。
面接での自己PRにおいて、「コミュニケーション能力をアピールしたいけど、的確なアピール方法がわからない」と悩む人も多いのではないでしょうか。

この記事では、コミュニケーション能力の自己PRの例文を職種別にまとめました。コミュニケーション能力の詳細や、自己PRで伝えるときのポイントを詳しく解説します。

【職種別】コミュニケーション能力の自己PRの例文

ここでは、コミュニケーション能力の自己PRの例文を事務・経理・営業・販売の4つの職種別に紹介します。

また、例文ごとに、例文のポイントを解説しています。

ここで紹介する例文を参考にして、自分の言葉で自己PRの内容を考えてみましょう。

事務職

私の強みは、状況に合わせた適切なコミュニケーションが取れることです。

前職での経理事務において、社内外との円滑なコミュニケーションを通じ、業務の効率化と正確性の向上に貢献してきました。とくに、毎月の締め処理では各部署から期日内に必要書類を収集する必要がありましたが、事前に声かけにより提出状況を細かく管理することで、常に期限内で処理することができました。

また、取引先との請求書の照合作業で不明点が生じた際には、取引先担当者との丁寧なやり取りを心がけ、誠実な対応を通じて信頼関係を築いてきました。この経験から、相手の立場に立って考え、適切なタイミングで必要な情報を共有することの重要性を学びました。

貴社に入社した際にも状況に応じた適切なコミュニケーションを取ることで、業務の質の向上と職場の活性化に貢献できると考えています。

▼ 例文のポイント

コミュニケーション能力を自己PRする時は、「どんなコミュニケーション能力に優れているのか」を具体的に伝えることが大切です。

例文では、ただコミュニケーション能力をアピールするのではなく、「状況に合わせて適切なコミュニケーション」を取れることを伝えています。

また、コミュニケーション能力に関連する

  • 具体的なエピソード
  • 応募先の企業でどのように活かすか?

といったことも内容に盛り込んでいます。

これらの重要なポイントは、後のセクション「自己PRでコミュニケーション能力を伝えるときのポイント」で解説します。

経理職

私の強みは、必要な情報を正確に共有するコミュニケーション能力です。

前職での経理実務において、正確な数字の管理と効果的なコミュニケーションの両立に努めてきました。月次決算業務では、各部署との連携が不可欠でしたが、事前に必要書類のリストを共有し、進捗状況を細かく確認することで、常にスケジュールどおりの処理を実現しました。

また、監査法人との折衝ではデータの裏付けとなる資料をわかりやすく整理し、明確な説明を心がけることで、スムーズな監査対応を実現しました。
加えて、経理部内での業務改善プロジェクトではメンバーの意見を積極的に取り入れ、全員が納得できる形での業務効率化を達成することができました。

貴社に入社した際にも、状況に応じた適切なコミュニケーションを通じて、正確で効率的な経理業務の遂行に貢献できると考えています。

▼ 例文のポイント

経理職では経費や会計といった社内のお金に関する業務がメインです。

例文では、業務において正確に数字の管理をすることは前提としたうえで、必要な情報を常に共有できるコミュニケーション能力をアピールしています。

営業職

私の強みは、常に相手との信頼関係を基盤にして業務を行えることです。

私は、法人営業の経験を通じてお客様との信頼関係構築を最重要視したコミュニケーションを実践してきました。新規開拓営業では、事前の業界研究と企業分析を徹底しお客様の課題に寄り添った提案を行うことで、年間目標の120%を達成しました。

とくに印象深いのは、業務システムの大型案件です。社内の技術部門と緊密に連携し、お客様の要望を正確に把握・共有することで、複数の競合がある中での受注に成功しました。

また、営業経験の浅い社員への指導では日々の商談で得た気づきを共有し、ロールプレイングを通じた実践的な指導を行いました。

貴社においても社内外での円滑なコミュニケーションを通じて、組織全体の売上向上に貢献したいと考えています。

▼ 例文のポイント

営業職は、コミュニケーション能力が結果に直結している職種です。

  • 初対面の方とすぐ打ち解けるのが得意
  • 長期的な信頼関係を作るのが得意
  • 相手の話を聞き、ニーズを把握するのが得意

など、営業に活かせるコミュニケーション力は細分化してアピールできます。

例文では、長期的な信頼関係を作ることを重視している点と、そのうえで結果を出してきたことをアピールしています。

販売職

私の強みは、相手が何を求めているか見極める力です。

私は、アパレル販売の経験を通じて、お客様一人ひとりに寄り添った接客コミュニケーショを心がけてきました。とくに、お客様のライフスタイルや好みを丁寧にヒアリングし、最適な商品を提案することで、接客による売上で店舗内トップを維持してきました。

また、クレーム対応では、お客様の不満に丁寧に耳を傾け、迅速な解決策を提示することで多くのお客様にリピーターとなっていただきました。さらに新商品の販売戦略では、スタッフ間で商品知識を共有する勉強会を企画・実施し、チーム全体の販売力向上に努めました。

貴社へ入社後も、お客様との信頼関係構築とスタッフ間の円滑なコミュニケーションを通じて、店舗の売上向上に貢献していきたいと考えています。

▼ 例文のポイント

接客業は、お客様とのコミュニケーションが注目されがちですが、スタッフ間でのコミュニケーションも仕事の一つです。

例文では、接客による実績だけではなく、スタッフ間でも連携が取れていることを示しています。

コミュニケーション能力とは

就職活動における「コミュニケーション能力」とは、単なる会話の上手さではなく、職場での社内外の円滑な意思疎通を含めた「業務遂行に必要な能力」を指します。

ここでは、コミュニケーション能力を構成している3つの要素について解説していきます。

聞く力

「聞く力」とは、相手の話を聞く能力です。

指示内容を正確に理解し、必要に応じてメモを取るなどの「話を聞く姿勢」も聞く力の一つです。
理解できなかった部分について質問するなどの姿勢が、話し手にも好印象を与えます。

話し手には必ず聞いてもらいたい内容があり、それを伝えようとしてくれています。
話すことが好きでも、話を途中で遮って一方的に意見を言う人は「コミュニケーション能力がある」とは言えないかもしれません。

「聞く力」のある人は、相手の話を最後まで遮ることなく聞いたうえで、質問や意見を伝えることができる人です。

伝える力

「伝える力」は、自分の考えや意図を相手に伝える能力です。
何かの商品やサービスの魅力を十分に理解していても、それを顧客に対して適切に伝えて理解してもらえなければ、売上にもつながりません。

そのため、声の大きさやスピード、表情やジェスチャーなどの非言語コミュニケーションも、伝えるための手段として重要なポイントとなります。

また、何かを説明する際に専門用語を多用するのを避け、相手にわかりやすい言葉を選ぶことも大切です

相手の立場や、何を知っているのかを考慮した上で、わかりやすい表現方法を選ぶことができるのも「伝える力」と言えます。

質問する力(連携する力)

「質問する力」は、必要な情報を適切なタイミングで引き出すことができる能力であり、相手と連携する力でもあります。
ここでの「質問」は、鋭い観点での質問ではありません。

「〜という認識で大丈夫ですか?」
「先日頼んだ○○の件の進捗はいかがですか?」
「現在このような状況になっていて、△△を頼みたいのですがよろしいでしょうか?」

といった、確認や依頼の意味を含めた質問です。

疑問点が出てきた際に、それをそのままにして業務に入ってしまうとどこかで支障が出てきてしまいます。

置かれている状況を理解することや、何が課題になっているかに気づくために質問することで、業務上のミスを防ぎ、連携をスムーズにすることができます。

業務上の連携をスムーズにするための「質問する力」は、仕事でも必須のコミュニケーション能力です。

企業がコミュニケーション能力を求める理由

多くの企業がコミュニケーション能力を重視している理由は、「どのような仕事でも、立場に関係なく人との関わりが不可欠だから」です。

社内では上司や同僚との報連相が欠かせませんし、社外とはお客様対応として取引のスケジュールなどについて、やり取りをすることもあります。
円滑な関係性を保ったり、業務遂行のためにやり取りするのも立派なコミュニケーションです。

組織に所属している限り、ひとりだけで何かの仕事を最後まで行うことはありません。

「どのような仕事でも、人と関わる以上最低限のコミュニケーション能力は必須」と多くの企業は考えています。

自己PRでコミュニケーション能力を伝えるときのポイント

自己PRでコミュニケーション能力をアピールする際には、おさえるべきポイントがいくつかあります。

ここでは、自己PRでコミュニケーション能力を伝える際のポイントを解説していきます。

自分が持つコミュニケーション能力を分析する

自己PRでコミュニケーション能力をアピールするには、まず自分がどのような強みを持っているのか分析する必要があります。

自分が持つコミュニケーション能力は「聞く力」「伝える力」「質問する力」の3つのどれに分類されるかを確認しましょう。

例えば、下記のように分析します。

コミュニケーション能力の分析例

  • 相手の話を丁寧に聴き取り、適切な質問で理解を深められる → 「聞く力」
  • 複雑な情報をわかりやすく説明できたりプレゼンテーションが得意 → 「伝える力」
  • 誰とでも良好な関係を保ち、ミスなく仕事を進めることができる → 「質問する力」

客観的に考えることが難しければ、学生時代のサークル活動やアルバイト経験、ゼミでの研究活動など、過去の行動を振り返りましょう。
過去の行動を振り返ることで、得意分野が何かを明確にしやすくなります。

とくに、周囲からどのような評価を受けたのか、その経験を通じて何を学んだのかを明確にすることで、「自分のコミュニケーション能力で何ができるのか」が具体的にわかります。

具体的なエピソードを盛り込む

コミュニケーション能力をアピールする際は、具体的なエピソードを盛り込みましょう。

「コミュニケーション能力」という言葉だけだと抽象的ですが、具体的なエピソードを盛り込むことで、説得力を持たせることができます。

具体的なエピソードの内容として、以下の3つの要素を盛り込みましょう。

具体的なエピソードの内容

  • 動機・・・なぜその行動を取ろうと考えたのか
  • 詳細・・・実際にどのような行動を起こしたのか
  • 実績・・・その取り組みによって得られた成果(数字を用いる)

各要素の例

  • 動機・・・「チーム内の情報共有が不十分だと感じたため、定期的なミーティングを提案した」
  • 詳細・・・「週一回のミーティングを企画し、議事録を作成して共有する仕組みを整えた」
  • 実績・・・「プロジェクトの進捗遅延が50%削減された」「前年比から20%の売上アップを実現した」

自己PRの内容が具体的であるほど、企業も応募者が自社で活躍しているイメージをしやすくなります。

志望企業の業務にどのように活かせるのかを伝える

企業は「自社にとってプラスの影響を与える人材」を求めています。

そのため、自己PRを行う際に「自分を採用することでどのように貢献できるのか」を明確に伝えられれば、企業側も採用するメリットを実感することができます。

また、アピールすることは「企業が求めている能力」であることが大切です。
企業の経営理念や求める人物像、業務内容について事前にリサーチしておきましょう。

例えばチームでの業務が多い企業であれば、チームメンバーとの円滑な情報共有やリーダーシップが発揮できることをアピールするべきです。
営業に力を入れている企業ならば、前職で営業成績にどのように貢献したかを強調することが効果的です。

優れたコミュニケーション能力でも、求められているものでない場合はどんなにアピールしても効果がありません。

企業が求める能力を自分が持っていることと、その力を使ってどのように応募企業に貢献できるかを伝えましょう。

面接での言動・振る舞いに気を付ける

コミュニケーション能力を自己PRする際は、面接の場での振る舞い自体が重要な評価ポイントとなることに注意しましょう。

自己PRでコミュニケーション能力が優れていると語ったとしても、振る舞いが伴っていなければ疑われてしまいます。

  • 面接官との視線の合わせ方
  • 質問への応答の仕方
  • 声の大きさや話すスピード

といった総合的な印象が、あなたのコミュニケーション能力の評価になることを意識しましょう。

面接で不適切な振る舞いをしてしまわないよう、事前に練習を重ねておくことが大切です。

まとめ

この記事では、自己PRでコミュニケーション能力を上手にアピールするためのポイントについて紹介しました。

  • 例文は参考に、自分の言葉で自己PRを考える。
  • 自分のコミュニケーション能力(聞く力、伝える力、質問する力)を分析し、得意分野を明確にする
  • 自己PRに盛り込む具体的なエピソードは「動機・詳細・実績」の3つを伝える
  • 志望企業の求める人材像を、企業研究で把握する
  • 事前に振る舞いも含めて面接の練習を重ねておく

多くの企業が重要視しているコミュニケーション能力ですが、ただ「コミュニケーション能力がある」と伝えても、抽象的な内容になってしまいます。

事前にしっかりと自己分析を行い、得意とするコミュニケーション能力を的確にアピールできるようにしておきましょう。

自己PRの基本的な構成やよくある質問については、下記の記事で紹介しています。
併せてご覧ください。

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