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敬語の「尊敬語・謙譲語・丁寧語」を正しく使い分けよう!【よく使う敬語表現一覧付】

敬語の「尊敬語・謙譲語・丁寧語」を正しく使い分けよう!【よく使う敬語表現一覧付】

敬語は、相手への敬意を表し、適切なコミュニケーションを取るために欠かせないものです。
しかし、敬語には「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」のようにいくつかの種類があり、どれをどの場面で使えばよいのか、迷うことも多いですよね。

この記事では、敬語の基本をわかりやすく解説します。さらに、よく使う動詞の敬語表現や間違えやすい敬語の例も紹介します。

敬語の種類

敬語は、相手に敬意を表すための言葉づかいです。

特に、ビジネスシーンでは、適切な敬語を使うことが求められます。
間違った敬語を使ってしまうと、相手に違和感を与えたり、失礼な印象を与えたりするかもしれません。

しかし、敬語と一言でいっても、敬語には「尊敬語・謙譲語・丁寧語」の3種類があります。
たとえば、「言う」という言葉は「おっしゃる」「申す」「言います」というように、主語や相手との関係に応じて使い分けます。

ここでは、敬語を正しく使い分るために、敬語の基本の3種類を紹介します。

尊敬語

尊敬語は、話している相手や話題に上がった人物の行動やものごと、状態などについて、その人を立てるときに使う敬語です。
つまり、主語が 「目上の人」や「お客様」 の場合に使います。

尊敬語の例

  • 行為

    いらっしゃる、おっしゃる、お使いになる、御利用になる、(立てるべき人からの)御説明 

  • ものごと

    お名前、御住所 (立てるべき人からの)お手紙 

  • 状態

    お忙しい、御立派

尊敬語は相手の行動などを高める言葉なので、自分の行動には使いません。

謙譲語

謙譲語は、自分や身内の行動をへりくだることで、相手を立てるときに使う敬語です。
つまり、主語が「自分」または「自分の関係者」の場合に使います。

謙譲語の例

  • 行動

    伺う、参る、申し上げる、申す、お届けする、いたす

  • ものごと

    (立てるべき人物への)お手紙、御説明

ビジネスシーンでは、「お持ちする」「ご案内する」のように「お(ご)~する」もよく使われます。

丁寧語

丁寧語は、話や文章を丁寧に伝える場合に使う敬語です。
尊敬語・謙譲語とは異なり、相手や自分に関係なく使うことができるのがポイントです。

丁寧語の例

~です、~ます

ビジネスシーンでは、「お持ちする」「ご案内する」のように「お(ご)~する」もよく使われます。

よく使う敬語表現一覧

ここでは、よく使う言葉の「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」を一覧にまとめました。
敬語の使い方に悩んだら、何度でも見直して正しい敬語を身につけましょう。

基本形

尊敬語

謙譲語

丁寧語

会う

お会いになる

お目にかかる / お会いする

会います

与える

お与えになる

差し上げる

与えます

書く

お書きになる

お書きする / 書かせていただく

書きます

聞く

お聞きになる / お尋ねになる

伺う / 承る

聞きます

着る

お召しになる

着ます

来る

いらっしゃる / お見えになる / お越しになる

参る / 伺う

来ます

行く

いらっしゃる / おいでになる

参る / 伺う

行きます

考える

お考えになる

考えます

座る

お座りになる

座ります

知る

ご存じ

存じる / 存じ上げる

知っています

食べる

召し上がる

いただく

食べます

伝える

お伝えになる

申し上げる / お伝えする

伝えます

話す

お話しになる

申し上げる / お話しする

話します

持つ

お持ちになる

お持ちする / お預かりする

持ちます

もらう

いただく / 頂戴する

もらいます

見る

ご覧になる

拝見する

見ます

言う

おっしゃる

申す / 申し上げる

言います

読む

お読みになる

拝読する / 読ませていただく

読みます

受け取る

お受け取りになる

いただく / 承る

受け取ります

分かる

お分かりになる

分かります

思う

お思いになる

存じる

思います

教える

お教えになる

ご指導する / お教えする

教えます

送る

お送りになる

お送りする

送ります

会社

貴社 / 御社

弊社

貴店

弊店

間違いやすい敬語表現

ここでは、間違いやすい敬語の表現について解説します。

実は誤って使われているビジネスシーンでの敬語

敬語の中には、よく使われるけれど実は誤った表現がたくさんあります。
ここでは、特にビジネスのシーンで間違いやすい敬語をチェックしてみましょう。

間違った表現

正しい表現

お名前を頂戴してもよろしいですか

お名前を伺ってもよろしいですか

〇〇様でございますね

〇〇様でいらっしゃいますね

〇〇でよろしかったでしょうか

〇〇でよろしいでしょうか

こちら〇〇になります

〇〇でございます

ご注文の品はお揃いになりましたか

ご注文の品は以上でよろしいでしょうか

座りになってお待ちください

お掛けになってお待ちください

しばらくお待ちください

少々お待ちください

1,000円からお預かりします

1,000円お預かりします

ご苦労様でした

お疲れさまでした

とんでもございません

とんでもないことでございます

大丈夫です

(肯定の意)問題ありません

(否定の意)必要ありません

すみませんが~

恐れ入りますが~ / 申し訳ございませんが~

参考になりました

勉強になりました / 参考にさせていただきます

二重敬語

二重敬語とは、「尊敬語+尊敬語」や「謙譲語+謙譲語」のように同じ種類の敬語を重ねてしまうことです。

二重敬語の例

  • 「お読みになられる」

    「読む」を「お読みになる」と尊敬語にした上で、さらに尊敬語の「~れる」を付けた二重敬語

  • 「伺わせていただきます」

    「行く」を「伺う」と謙譲語にした上で、さらに謙譲語の「~させていただく」を付けた二重敬語

二重敬語は、表現として間違っているだけでなく、冗長な印象になってしまうので注意しましょう。

ただし、中には習慣として定着している二重敬語もあります。

定着している二重敬語の例

  • お召し上がりになる
  • お見えになる
  • お伺いする
  • お伺いいたす
  • お伺い申し上げる

まとめ

この記事では、敬語について紹介してきました。

敬語には「尊敬語・謙譲語・丁寧語」の3種類があり、主語や相手との関係によって適切に使い分ける必要があります。

最初はややこしくて難しいと感じるかもしれませんが、正しい表現を心掛けて、普段から使って行くうちに自然と使えるようになるはずです。
相手に好印象を与え、良いコミュニケーションを取るために、今日から少しずつ、実践してみましょう。

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