
転職後の住民税はどうなる?転職状況・時期別の納付方法を解説!【税理士監修】
転職活動において、転職理由は面接で必ず聞かれるといっていい質問です。
しかし、いざ質問された時に、どう答えたいいかわからないと悩む人は多いのではないでしょうか。
この記事では、面接での転職理由の答え方を例文付きで解説しています。
面接官が転職理由を聞いて知りたいことや履歴書への書き方についてもまとめていますので、転職理由に悩みがある人は、この記事を転職活動の参考にしてください。
面接での転職理由の答え方は、面接官の印象を大きく左右します。
ここでは、よくある転職理由の答え方を例文とともに解説します。
■例文
前職では、人事アシスタントとして、面接日程の調整や労務管理を担当していました。
仕事に不満はなかったのですが、人事として業務を進める中で、採用や教育業務にも携わりたいという気持ちが出てきました。
しかし、前職では役割分担が明確に決まっていたため、それ以上のスキルを積むことが難しく、希望が叶わない状況でした。
そのような状況が続いたため、転職を決意しました。
今回、求人を探すなかで、御社の広範な人事業務の内容に惹かれました。
御社に入社後は、これまでの経験を活かしながら、採用から教育まで、幅広い業務で貢献したいと考えています。
■ポイント
スキルアップ・キャリアアップは前向きな印象を与えやすい転職理由です。
前職でどのような業務に取り組んでいたかを伝え、その環境では自分が希望する成長が難しかったことを転職理由にあげています。
前職の職場を批判することなく、成長意欲が高いことをアピールしているのがポイントです。
■例文
前職ではアパレル業界で販売職を担当していましたが、会社の業績不振により全国の店舗が閉鎖され、インターネット販売のみに移行しました。
そのとき、大勢の販売員の人員削減が行われ、私もその対象となりました。
長年勤務した会社を辞めるのは残念な気持ちもありますが、心機一転し、これまでの経験を踏まえながら、御社で衣料品の企画業務に全力で取り組みたいと考えております。
■ポイント
業績不振による退職の場合、面接では「なぜ自分が人員削減の対象となったか」を具体的に説明することが大切です。
この例文では、会社の経営状況や販売店の閉鎖、そして販売員の削減が行われた背景も説明しています。
「長年勤務した会社を辞めるのは残念な気持ちもありますが」と前職の批判をしていないこともポイントです。
■例文
現職では、新商品の営業を担当し、昨年はトップの売上成績をおさめました。
しかし、その成果が評価に反映されることはなく、モチベーションを維持するのが難しいと感じました。
私は営業を担当しているのであれば、より多くの売上を出すことが、会社に対する一番の貢献であると考えています。
転職を決意し、色々な企業を調べる中で、御社の評価制度に強く興味を惹かれました。
御社に入社後は、成果に対する正当な評価が得られる環境で、より仕事に情熱を注ぎたいと考えています。
■ポイント
前職の給料や評価に不満がある場合は、そのまま伝えるのではなく、「評価制度に疑問を持った」といった伝え方にするのがポイントです。
この例文では、「昨年トップの売り上げ成績をおさめたけど、評価に反映されなかった」という点を伝えつつ、応募先企業の評価制度への関心をアピールしています。
面接官が転職の理由を聞いてくるのには、その回答から確認したいことがあるからです。
ここでは、面接官が転職理由を聞くことで確認したいことを詳しく解説します。
面接官は、応募者が自社で活躍できるかどうかを見極めたいと考えています。
転職理由の内容から、
など、様々なことを確認しています。
また、自社の社風や職場の雰囲気と相性が良いかも確認しています。
転職理由には、応募者が働く上で大切にしていることが反映されるからです。
面接官は、転職理由から短期間で離職するリスクがないかを確認しています。
企業側はせっかく採用するならば、求職者に長く働いてほしいからです。
多くの場合、転職理由と前職の退職理由には密接な関係があります。
前職に対する不満が退職理由の場合、採用後に同じ理由で退職してしまうのではないかと懸念される可能性が高いです。
そのため、転職理由を説明する際は、転職を希望している前向きな理由も伝えることが大切です。
面接官は、応募者の転職理由には少なからずネガティブな理由もあり、それが言いにくいことであるのは承知しています。
そういった内容を、誠実に答えることが出来るかを面接官は確認しています。
このとき、転職理由を素直に打ち明ける「姿勢」だけではなく、「伝え方」も見られています。
たとえネガティブな理由があったとしても、それをどう答えるかも転職理由を答えるときの大切なポイントです。
面接で転職理由を伝えるときには、おさえておきたいポイントがあります。
ここでは、転職理由を上手に伝えるポイントを解説します。
転職は、現職・前職での不満を解消するためだけでなく、理想のキャリアプランや働く目的を実現するための手段でもあることを伝えましょう。
そのため、転職理由を考える際は、自分は何を目指しているのか、何のために働くのかを見つめ直しましょう。
「自分のキャリアのゴールは○○で、そのキャリアプランのために応募先企業に応募した」というストーリーを作れると、キャリアプランに一貫性が生まれます。
転職理由に限った話ではありませんが、嘘や作り話は避けましょう。
嘘をつく必要性がそもそもありませんし、面接官は、多くの人を面接してきているため、嘘にすぐに気づきます。
もし嘘がバレなかったとしても、嘘の情報を参考にして採用された職場になるため、採用後に馴染めないかもしれません。
とはいえ、転職理由においてデリケートな内容をそのまま伝える必要はありません。
前職への不満をそのまま言うのではなく、自分が学んだことやこれからどうしたいかなど、前向きな理由を伝えるようにしましょう。
前向きな姿勢を伝えることで、面接官に好印象を与えられます。
履歴書の職歴欄に転職(退職)理由を書くときは、「一身上の都合」や「会社都合」「契約期間満了」などの定型文を使用するのが一般的です。
履歴書に記載する情報は簡潔にして、詳細は面接で質問された際に説明します。
また、職務経歴書には、基本的に転職理由を記載しません。
指定があるとき以外は、履歴書に書きます。
ここでは、履歴書の転職(退職)理由の書き方について解説します。
労働者側が主体的に選んだ退職を「自己都合退職」といいます。
転職理由が自己都合の場合、履歴書には「一身上の都合により退職」と記入するのが一般的です。
企業側から特に指定がない限り、この定型文で統一しましょう。
結婚や引っ越し、病気、家族の介護、現職の待遇や人間関係に対する不満などが理由であっても、理由を詳細に書く必要はありません。
ただし、面接では「一身上の都合」について深掘りされることもあるため、あらかじめポジティブな答えを用意しておくことが大切です。
企業側からの申し入れによって退職した場合は「会社都合退職」と呼びます。
この場合は、履歴書に「会社都合により退職」と記入するのが一般的です。
会社都合退職の場合は、理由を簡潔に書いても問題ありません。
記入する時は、「会社都合により退職(業績不振による倒産のため)」といった形で簡単に理由を添えて書きましょう。
契約社員や派遣社員など、期間の定めがある雇用契約における、契約満了による退職は「契約期間満了につき退職」と記載します。
契約の更新を断った場合も同じです。
ただし、契約期間を満了せずに自ら退職した場合は「自己都合での退職」と書きましょう。
この記事では、転職理由の答え方・書き方について解説しました。
転職理由は、転職活動をするうえで必ずといっていいほど聞かれる質問です。
この記事の内容を参考に、面接で転職理由を聞かれたときに自信をもって答えられるようにしておきましょう。