
共働き世帯のリアルな声について
今回は「共働き世帯のリアルな声」について聞きました。
1996年に共働き世帯が専業主婦世帯を抜き、年々共働き世帯は増加しています。2017年時点では、65%の世帯が共働きをしているという結果が厚生労働省から発表されました。ところが家庭内の家事負担は「共働き」とはなっていないようです。妻(女性)が行っている家事の割合は、料理76%、洗濯74%、掃除69%と半数以上の家事をしているという結果になりました。今回のアンケートでは、共働き世帯における家事の分担など、リアルな実情についてアンケートを実施しました。(有効回答数:771)
夫婦間の働き方の差はどれくらい?
週5日勤務を行っている割合は夫(男性)が65%、妻(女性)が64%という結果になりました。1日の勤務時間は、夫(男性)が「8時間勤務」が34%と最も多く、妻(女性)は「7時間勤務」が30%で最多となりました。夫婦で比較すると1週間のうちに何日勤務するかは、「週5日勤務」で夫婦ともに変わらないものの、1日あたりの勤務時間は妻(女性)の方がやや短く、「7時間」が最多で30%、夫(男性)は「8時間」が最多で34%。1日あたりの勤務時間ではやや差異があるものの、働き方はほとんど変わらないことが分かりました。


夫婦における家事分担はどうしてる?
約7割の家事を妻(女性)が担当し、夫(男性)がもっとも行っている家事は「ごみ出し」で、30%で最多という結果となりました。 他の家事分担においては10%以下という形となっており、共働きをしていても多くの家事を妻(女性)が担当しているようです。 その中でも「料理」と「洗濯」、「掃除」は妻(女性)が行うケースが7割近く、毎日しなければならない家事ほど妻(女性)が行っているという実態が明らかになりました。

■一緒にする ■その他
どの家事においても圧倒的に妻(女性)が担当する割合が高いですね。「妻がやることが当たり前となっている」という声もあり、 共働きであったとしても「家事も平等に分担する」という家庭は少ないようです。 しかし「臨機応変に対応する」や「得意分野を行う」という声もあり、 話し合いをしたり、夫(男性)が得意な家事が増えていけば、家事分担の割合も変わってくるのかもしれませんね。
家事の負担を減らすために行っていることは?
家事の負担を減らすための工夫として、「手を抜けるところは手を抜く」が54%という結果となりました。具体的には、 お掃除ロボットや全自動で行ってくれる家電を駆使して家事の負担を減らしていることがわかりました。また夫(男性)や子供に頼みたい時は、 「やったことがある家事をお願いする」が36%、次に「終わったら下手でも褒める」が30%でした。みなさん上手く家事の負担を減らす工夫を行っているようです。


- お互い休みが殆どないので、買い物は1週間分まとめて買う (みいなさん)
- 3日に一度買い物しその時に作り置きしておき、あとは足りないときのみお惣菜を買う (ヒカリエさん)
- 週末まとめ買いして小分け冷凍する (かっちゃんさん)
- 食器洗い器を買った (そらさん)
- タイマー付きの調理鍋を買って、朝セットして夕方に出来てるようにした (ゆきだるまさん)
- 平日はルンバで掃除し、土日に掃除機をかける。洗濯物は、基本的に乾燥機にかける。食器は、ほぼ食洗機で洗う。 (こーしさん)
- 生協の利用 便利家電の利用 (ありこさん)
- 手間が減る家電を購入する (かおりんさん)
- 大掃除をしなくても良いように、日頃から小まめな掃除をしております。 (ピヨさん)
- 月間掃除表を作ってこまめに掃除をすることで、年末の大掃除が楽になる。 (あちさん)

どのご家庭も手を抜けるところは抜き、うまく家事をこなしているようです。 すべて完璧にやらないとと思わなくてもいいようですね。また最近ではすべて自動でやってくれる家電製品が大活躍しているようです。 みなさんのご家庭にも1台あると家事がスムーズに進むかもしれません。家電製品にも頼りたいですが、夫婦での協力が必要になることもあります。 その時は、工夫しながらお願いをしているようです。なかなかやってくれない方もいるようですが、一度一緒にやるなどして協力を求めていきたいですね。
家庭内のルールはありますか?
ルールが「ある」と回答していただいた方は21%と少ない結果になりました。 「ある」と回答していただいた中で、「子どもを風呂に入れない方が食器洗いをする」といったどちらかだけがやるというよりも、 2人で手分けして行うということがルールとしてあるようです。またご家庭独自のルールとして「食後の珈琲は夫がいれる」と「お誕生日とお正月はしたいことを思いっきりやる」 といった家庭内の独自のルールもあることがわかりました。


- 有難う等、感謝の言葉を伝えること。 (みいなさん)
- ルールというほどではありませんが、お互い感謝するということ。言葉で「ありがとう」をいうことです (はちみつカリンさん)
- 食後の珈琲は夫がいれる (そらさん)
- お風呂洗いは旦那が担当 (ychanさん)
- ごみだしは夫がやる。電球は夫がやる。 (mprさん)
- お皿は旦那が必ず洗う、お風呂上がりに使ったタオルは必ず干してから洗濯する (りなっぷさん)
- 子どもを風呂に入れない方が食器洗いをする (ばねぼんさん)
- 一人で判断せずに報告をする事 (くーさんなんのさん)
- できる方がやる(一方的にはならない)何でも話せばコミュニケーションが取れやすくなる (おばむさん)
- けんかは5分以内 (ひなさん)
「ある」と回答をしていただいた中で印象的だった回答は「感謝の気持ちを伝える」でした。お互いにやってもらうことが当たり前ではなく、やってもらったことへの感謝の気持ちは忘れてはいけないわね。またご家庭独自のルールもあって、その中でも「食後の珈琲は夫がいれる」は珈琲好きのご夫婦なのかなっと想像がつくルールね。どのご家庭も小さなルールを作ることで円滑に回っているのかもしれないわね。