
「大企業vs中小企業」働くならあなたはどっち?
今回、はたらこねっとでは大企業、中小企業それぞれで働いたときの違いについて聞きました。
大企業、中小企業両方で就業経験がある方は62%。半数以上の方が転職経験があり、違いを実感していることがわかりました。
違いを感じる点としては待遇面が多くあげられています。大企業のメリットとして世間体、社会的な地位の高さや福利厚生があげられました。
中小企業ではアットホームな雰囲気や経営を間近で見れることがメリットとしてあげられています。あなたは何を重視して働きたいですか?
あなたにあった働き方、会社をぜひ見つけてるヒントにしてください。
(有効回答数:785)
基礎知識
中小企業の定義は、中小企業基本法において定められています。
・製造業の場合、資本金3億円以下 または 従業者数300人以下
・卸売業の場合、資本金1億円以下 または 従業者数100人以下
・小売業の場合、資本金5千万円以下 または 従業者数50人以下
・サービス業の場合、資本金5千万円以下 または 従業者数100人以下
大企業の定義としては、中小企業の基準を超える企業となります。
大企業、中小企業どの会社の規模で働いたことがありますか?
大企業で就業経験がある方は79%。中小企業においては83%という結果になりました。
また両方で就業をしたことがある方は62%いました。
片方のみの就業者は38%となっています。約半数の方が転職を経験したことがあることにもなりますね。

現在、日本にはどのくらいの会社があって、大企業はどのくらいあると思いますか?
日本企業は約400万社あります。そのうち大企業は0.3%。残りの99.7%が中小企業となってます。中小企業の多くは大企業の下請けで仕事をしています。たとえば、某自動車メーカーは約3万社の下請けが存在します。中小企業が大企業を支えていることになりますね。
参考記事(2016年版 中小企業白書概要)「http://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/H28/PDF/h28_pdf_mokujityuuGaiyou.pdf」
大企業、中小企業の違いとメリット&デメリット
会社規模で見たメリットにおいて、大企業では「世間体・社会的な地位が高い」が多く上げられ、中小企業においては「上司や社長とのコミュニケーションが取りやすい」という結果になりました。
デメリットにおいては、大企業はしっかりとしたルールがあるため融通の利かなさを挙げられる一方で、中小企業ではプライベートとの境がなくなってしまうということが起きているようです。



- きまった部署へ配属されると、その業務しか携わらず、他部署と関わりが少ない。(うりさん)
- ルールが決まっている分、個々の課では融通が利かせない事が多い。現場での声が上層部へ届きにくい。(ikkoさん)
- 上司が変わると仕事のやり方が全く変わってしまったり、会社の意向が毎回違った内容で降りてくる点。(ななみさん)
- 色んな人と仕事を進めるのでMTGが多い。(ひろさん)

- 啓作アットホームな雰囲気の為、世間話や無駄口が多くなる。(サマードリームさん)
- すべてが社長の一存で決まってしまうこと(ルオーさん)
- セクハラ、パワハラの概念が薄い(ひまさん)
- プライベートと仕事を分けれない人が多かったと感じることと、向上心の少ない人が多いと感じたのでそれがなければもっと良いかと思いました。(ゆうさん)

- 仕事の細分化が、大企業はあり、中小企業幅広い業務をこなす。(わんわんさん)
- 従業員一人あたりの負担が中小企業のほうが大きいような気がする。残業を強要するような空気もあった。大企業は余裕があり残業もないが、正社員登用の希望がなく安定しない。(ゆうさん)
- 大企業は人数が多いので、各人に専門性が求められるが、中小企業では各人が幅広い知識を持って会社全体の事を把握出来ている様に思う。(なおなおなおなさん)
- お給料が全く違いますが、まかせてもらえる仕事の範囲は中小のほうが圧倒的に広くやりがいがありました。(ここあさん)
- 大企業は、自分が仕事に初めから最後まで携われる事が少なかったのですが、中小企業はその点逆に初めから最後まで任せられる事が多かったと思います。(うさぎさん)
- コミュニケーションの取り方と自分の仕事の責任感の違いと、自分に与えられる仕事の量です。(くみさん)
- 仕事に対する意識や考え方。大企業では業務の在り方、コンプライアンス等明確化されていた。中小企業ではアットホームなため仕事場というより生活の場という印象が強い。(あんよ?さん)
大企業・中小企業から直接雇用を打診されたらどうしますか?
大企業よりも中小企業の方が、打診を受けたいと思っている人も受けたことがある人も多いことがわかりました。
中小企業において受けたいと思っている人は73%で、実際に受けたことがある人は35%という結果になりました。
受けたいと思っている人の割合は、大企業も中小企業も差異はほとんどありませんでした。しかし実際に直接雇用を打診されたことがある方は、中小企業の方が10%多くなりました。


社員への道が開ける「直接雇用」に対しての希望を持っている方が多くいらっしゃることがわかりました。中小企業の方が打診される割合が高い理由としては、人手不足があげられます。
中小企業の74%が「人手不足」を感じています。また人手不足を実感している約3割の企業において、売上の減少やサービスの質の低下が出ています。人手不足が経営の重荷になっていることがわかりました。
そのため中小企業の方が直接雇用を打診される割合が高くなっていることが考えられます。
参考記事(日本経済新聞 2017.04.12)
「http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ12HP0_S7A410C1TJC000/」