
テレワークについての実態調査
テレワークとは、情報通信技術(ICT)を活用して時間や場所にとらわれずに働くことができる勤労体系の1つです。ワークライフバランスや労働力の確保などを実現する働き方改革の一環として、この柔軟な働き方が注目を集めています。また、新型肺炎(コロナウイルス)の影響を受けて、テレワークを取り入れる企業が増加しました。
今回は、働くみなさんのテレワーク実施の現状について、アンケートで聞いてみました。
(有効回答数:3450)
テレワークとはどのような働き方か理解していますか?
テレワークとはどのような働き方か尋ねたところ、どの職種でも「知っている」が半数を大きく超える結果となりました。働き方自体を知っていはいるものの、これまで働いた職場でテレワークを導入されている会社は各職種でも少ない結果となりました。

- ■知っている
- ■やや知っている
- ■あまり知らない
- ■知らない

- ■ある
- ■ない
- ■把握してない
”テレワーク”という言葉は浸透しているけれど、取り入れている会社が少ないのが現実ね。
テレワーク制度が適用されている範囲を教えてください。
テレワーク制度が適用されている雇用範囲を尋ねたところ、各職種とも「正社員」が最多となりました。「派遣社員」「パート・アルバイト」の有期雇用者への適用は、2割に満たない職種が多いという結果になっています。
また、テレワークを利用した理由では、どの職種も「非常時の業務継続」「移動時間を短縮し、効率よく仕事をする」が多数となりました。

- ■正社員
- ■契約社員
- ■派遣社員
- ■パート・アルバイト
- ■その他条件(階級・期間)

- ■移動時間を短縮し、仕事を効率よくする
- ■移動時間を短縮し、プライベートの確保
- ■満員電車に乗るストレスを軽減
- ■勤務先以外の方が集中できる
- ■出産・子育て
- ■病気やけがの治療
- ■介護
- ■非常時の業務継続
有期雇用者への利用促進も行われると良いわね。利用した理由では交通網や災害などの非常時にも仕事を続けられるようにするという意見が多くみられたわ。移動時間の短縮で効率化というのも頷ける意見でした。
【未利用の方】テレワーク制度を今後利用したいと思いますか?
テレワーク制度を利用したことがない人に今後利用したいかどうか尋ねたところ、「状況に応じて利用したい」がどの職種も最多の回答となりました。

- ■積極的に利用したいと感じている
- ■状況に応じて利用したいと感じている
- ■推奨されない限り利用したいとは感じない
- ■利用したいとは感じない
テレワークを利用したことのない方も状況に応じて利用してみたいという意見が多くみられたわ。利用する環境が整って、活用できることができるようになると良いわね。
テレワークのメリット・デメリット
テレワークのメリット・デメリットを尋ねたところ、メリットでは「通勤時間がない」「ウイルス感染が防げる」「プライベートとの両立ができる」、デメリットでは「仕事とプライベートとのメリハリがつかない」「コミュニケーションがうまくとれない」「ネット環境・セキュリティの不安」が多く挙げられました。
- 通勤時間や通勤費がかからない。また、自分のペースで仕事を進められる。りぅさん(派遣社員)
- 自宅でリラックスしながら仕事をすることでより効率的に業務を行えること、また、満員電車で通勤するストレス軽減ができること。あやのさん(正社員)
- この度のコロナウィルス感染予防の為に密を防ぎながら自宅でも仕事ができれば、何もできないよりは経済も安定するし感染予防にもなる。しーちゃんさん(パート・アルバイト)
- プライベートと仕事の線引きが難しい。メリハリがつかない。りったんさん(派遣社員)
- 自宅のネット環境や質問確認・集中力が持つかが気になる。やまとさん(パート・アルバイト)
- 社員同士のコミュニケーションのとり方が離れている分難しいところもあると思います。かもめさん(正社員)
通勤時間がかからず自宅でマイペースに仕事ができる反面、メリハリがつかなかったりコミュニケーションがとりにくいという面もあるわね。今回の感染症のようなことも考えると、臨機応変に対応してくれる企業が増えると良いなと思います。