
同一労働同一賃金についての実態調査
2020年に法律で明確化される「同一労働同一賃金」。
既にどのくらい認知されているのか、またどんなところに期待・懸念を感じるのか、アンケートをしてみました!
今後の皆さまの参考にしてみてください。
(有効回答数:1403)
同一労働同一賃金について
同一企業・団体におけるいわゆる正規雇用労働者(無期雇用フルタイム労働者) と非正規雇用労働者(有期雇用労働者、パートタイム労働者、派遣労働者)の間の不合理な待遇差の解消を目指すものです。
参考:厚生労働省「同一労働同一賃金特集ページ」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000144972.html
同一労働同一賃金を知っていますか?
「同一労働同一賃金」を知っているかどうか尋ねたところ、言葉も内容も理解しているのはわずか13%で、言葉も内容も理解していないのは24%となりました。
ですが、言葉自体を聞いたことがあるのは76%ですので、来年の制度導入に向けて内容の理解が高まることが予想されます。

- ■言葉も内容も詳しく知っている
- ■言葉を聞いたことがあり、内容は少し知っている
- ■言葉を聞いたことがあるが、内容は分からない
- ■言葉も内容も分からない
同一労働同一賃金の施策に賛成ですか、反対ですか?
雇用形態別に回答を見てみると、全体を通して「賛成」「やや賛成」の割合が多く見られます。賛成理由は「仕事内容に差がないのであればそうすべき」という意見が多く見られました。
一方、反対理由では「責任や勤務態度、実際の貢献を見て決めてほしい」という意見が多くありました。
- ■賛成
- ■やや賛成
- ■やや反対
- ■反対
- ■どちらでもない
- 仕事の内容によるとは思いますが賛成です。派遣だからと重くない仕事になる時もありますし、社員と変わらないこともあります。後者なら絶対賛成ですが前者なら違いがあっても致し方ないと思います。ひまわりさん(派遣社員)
- ほぼ同じお仕事内容であれば、良いのではないかなと思います。同一の仕事の中でもさぼる人がいると納得はいかないですが、仕事内容やここまでやるというボーダーラインなど明確に提示されているのであれば賛成です。きょんさん(派遣社員)
- 自分の仕事に対するプライドを等しく評価してくれると思うので賛成です。たあさんさん(パート・アルバイト)
- 実質の貢献に見合った報酬制度でないと混乱しかもたらさないと思います。同じ賃金だと怠ける人が出る可能性を否定できないので反対です。ぴよぴよさん(自営業・フリーランス)
- 同じ仕事内容でも勤務態度や熟練度によって差をつけてほしい。くろさん(正社員)
- 同じ仕事でも正社員さんは責任があるので差があって当然だと思います。おそらく正社員さんはそれなりに努力して覚悟もあるはずなので、バイトとかとは違うのではないかなと思います。きゅうたさん(パート・アルバイト)
全体の約半数が賛成しているわ。特に派遣社員の方は賛成が多かったようよ。
反対意見としては勤務態度や責任によって賃金に差をつけてほしいという意見が多かったわね。同じ仕事内容でも勤務態度の違いは加味してほしいところね。
現在の給与は働きに見合った金額だと思いますか?
どの雇用形態でも現在の給与が「少ない」「やや少ない」が70%以上で多い傾向に。
現在の給与では雇用形態によってばらつきが見られますが、派遣社員は1000円以上1500円に行かない金額が多く、自分の働きに見合う給与では「1500円以上」が26%となっています。
賃金の差がつく理由としてはどの雇用形態も50%を超えて「仕事量の違い」、次いで約20%で「仕事内容の違い」「責任の重さの違い」が多くなっています。
- ■少ないと思う
- ■やや少ないと思う
- ■適切だと思う
- ■やや多いと思う
- ■多いと思う
- ■799円以下
- ■800円以上
- ■900円以上
- ■1000円以上
- ■1100円以上
- ■1200円以上
- ■1300円以上
- ■1400円以上
- ■1500円以上
- ■799円以下
- ■800円以上
- ■900円以上
- ■1000円以上
- ■1100円以上
- ■1200円以上
- ■1300円以上
- ■1400円以上
- ■1500円以上
- ■残業量の違い
- ■仕事への責任の重さの違い
- ■仕事内容の違い
- ■仕事量の違い
- ■その他
自分の働きに現在のお給料が見合っていないと考える方が70%を超えていたわ。
仕事内容や仕事量が違うならば納得するという意見が多く見られるわね。
現在の雇用形態から別の雇用形態に変えたいですか?
同一労働同一賃金が導入された場合に現在の雇用形態から別の雇用形態に変えたいかどうかたずねたところ、どの雇用形態も約30%が「適切だと思う」という回答が多く、導入されても雇用形態を変えようとは思っていない方が多いようです。
「変えたい」と答えた方では、派遣社員から正社員が34%、契約社員・パート・アルバイトから正社員が42%と、契約有期から契約無期に変えたいという意見が多く見られました。
- ■そう思う
- ■ややそう思う
- ■適切だと思う
- ■あまりそう思わない
- ■そう思わない
- ■正社員
- ■契約社員
- ■派遣社員
- ■パート・アルバイト
- ■その他
- ボーナスや退職金などのことを考えると、やはり正社員の方が他の雇用形態より安定していると思うため、現在と変わらず正社員になりたいです。Junko in the worldさん (正社員)
- 何年も働いているのにあとからきた学生バイトや新規採用のパートと時給が同じなら、責任ある仕事してるので正社員になりたい。オズワルドさん(正社員)
- 同一労働同一賃金が導入されて雇用形態によって待遇の差がなくなるのであっても、責任が伴うかどうかによるが、やはり正社員になりたい。風見鶏さん(派遣社員)
- 正社員と違って会社にしばられないので派遣社員になりたい。おじさんさん(正社員)
- 家庭のことを考えると時間の短いパートがいいです。ぶーにーさん(パート・アルバイト)
- 働く自由(好きな仕事)が選べるので派遣社員になりたい。マックさん(パート・アルバイト)
- 雇用形態によって待遇の差がなくなるなら、特に派遣や正社員にこだわらないかもしれないと思います。読書大好きさん(派遣社員)
- できるなら正社員として長く働きたいが、同一労働同一賃金ならば今ほど雇用形態にこだわることなくモチベーションも上がるのではないかと思いました。えりりんさん(派遣社員)
同一労働同一賃金が導入されても雇用形態はこのままという意見が多かったわね。
コメントにもあるように、同一労働同一賃金であるならば雇用形態にこだわらないという意見も少なからず見受けられたわ。
自分の希望する働き方に合った雇用形態で、働きに見合ったお給料をもらえるが理想ね。