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【7月の時候の挨拶】上旬・中旬・下旬の季節の挨拶と結び文を例文付きで紹介

2025.04.24

時候の挨拶は、ビジネスやプライベートの手紙やメールに季節感を添える大切な要素です。
特に7月は、厳しくなっていく夏の暑さを感じさせる表現が多く使われます。

この記事では、7月の時候の挨拶について、書き方の構成やビジネス向け・カジュアル向けの時期別（上旬・下旬）表現に加え、結びの挨拶や季節感を伝える話題の例を紹介します。

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時候の挨拶とは

時候の挨拶とは、季節感を伝えるための挨拶文のことで、メールや手紙などの書き出しに使われます。

7月の時候の挨拶には「梅雨明けの候」や「酷暑の折」など、本格的な夏の始まりを感じさせるキーワードを取り入れると良いでしょう。

時候の挨拶を含む文章の例文

【①前文】
拝啓
酷暑の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。←時候の挨拶
平素より格別のご愛顧を賜り、心より御礼申し上げます。

【②主文】
さて、このたび弊社では、新商品の発表会を開催する運びとなりましたので、ご案内申し上げます。
つきましては、貴社の皆様にもぜひご参加賜りますよう、お願い申し上げます。
当日は新商品の展示に加え、特別講演や実演デモンストレーションも予定しております。
お差し支えなければ、ぜひご参加いただけますと幸甚に存じます。

【③末文】
末筆ながら、貴社のさらなるご繁栄を心よりお祈り申し上げます。
何かとご多忙のことと存じますが、今後とも変わらぬご厚誼を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

敬具

【④後付】
2025年7月〇日
株式会社〇〇〇〇
〇〇〇〇
株式会社△△△△ 御中

あいさつ文の構成

丁寧な手紙やビジネス文書では、「前文」→「主文」→「末文」→「後付」という4つの構成で挨拶文全体が成り立っています。

時候の挨拶は、この「前文」に含まれます。

時候の挨拶を含む文章の構成

前文
頭語（拝啓・謹啓）に続けて、季節を感じさせる「時候の挨拶」を添え、相手への配慮を示します。
主文
本題に入り、伝えたい要件を簡潔かつ明確に述べます。
末文
相手の健康や繁栄を願う「結びの挨拶」を書き、最後に結語（敬具・謹白）を添えます。
後付
日付、差出人の名前、宛名を書きます。宛名には会社名や肩書きを正しく記入し、敬称を忘れないよう注意しましょう。

「漢語調」「口語調」の2種類がある

時候の挨拶には、短く簡潔に伝える「漢語調」と話し言葉で伝える「口語調」の2つのスタイルがあります。

漢語調は格式が高く、フォーマルな印象を与えます。ビジネス・公的な場面で使われることが多いです。

例：盛夏

口語調は、自然な表現で、親しみやすい印象を与えます。個人的な手紙・カジュアルな場面で使われることが多いです。

例：梅雨があけ、本格的な夏がはじまる頃となりましたが

7月の時候の挨拶【ビジネス向け】

ビジネス向けの文章の書き出しでは、季節を表す「〇〇の候」といった漢語調の表現を用い、相手の繁栄や健康を喜ぶ言葉につなげます。

「〇〇の候」は、同じ意味の表現「〇〇の折」や「〇〇のみぎり」に置き換えることも可能です。

7月を通して使える漢語調の時候の挨拶には、以下のものがあります。

■ 7月全般で使える時候の挨拶の語句

語句	意味
盛夏（せいか）	梅雨明け後の本格的な夏の時期
暑中（しょちゅう）	梅雨明け後〜立秋までの夏真っ盛り
梅雨明け（つゆあけ）	梅雨が終わり、夏空が戻ること

これらの語句は、基本的に7月のどのタイミングでも使えるため、迷ったときの定番表現としておすすめです。

ただし、梅雨の明ける時期は地域によってことなります。
挨拶をする相手の地域で梅雨が明けていない場合は、「梅雨明け」や「梅雨が明けた後を指す言葉」は、使わないようにしましょう。

次に、7月の上旬・下旬に使える漢語調の語句を見ていきましょう。

上旬

■ 7月上旬で使える時候の挨拶の語句

語句	意味
小暑（しょうしょ）	二十四節気の一つで夏の始まり（7月7日頃）
七夕（たなばた）	7月7日の行事。それまで使用できる
星祭（ほしまつり）	7月7日の行事。それまで使用できる
小夏（こなつ）	本格的な夏の前の暑さ

例文
小暑の折、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

下旬

■ 7月下旬で使える時候の挨拶の語句

語句	意味
大暑（たいしょ）	二十四節気の一つで、一年で最も暑い頃。
炎暑（えんしょ）	焼けつくような暑さ
酷暑（こくしょ）	耐えがたいほどの厳しい暑さ
猛暑（もうしょ）	猛烈な暑さ

例文
大暑のみぎり、貴社におかれましては、一層のご繁栄のこととお慶び申し上げます。

二十四節気（にじゅうしせっき）とは、1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれを6つに分けた日本の暦のことです。

7月の結びの挨拶【ビジネス向け】

ビジネス向けの結びの挨拶には、フォーマルで相手への気遣いが伝わる表現を使います。

必ずしも季節感を入れる必要はありませんが、7月らしい表現を加えるとより風情のある印象になります。

ビジネス向けの結びの挨拶の例

会社の発展を願う表現

盛夏の折、貴社のますますのご繁栄をお祈り申し上げます。
酷暑の折、貴社のご繁栄を心よりお祈りいたします。

今後の関係を大切にする表現

今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
引き続きご高配を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

相手の健康を気遣う表現

ますますの酷暑に体調を崩されませんようご留意ください。
炎暑の折、皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。

7月の時候の挨拶【カジュアル向け】

ビジネス文書では格式ある「漢語調」の表現が使われますが、親しい人やプライベートなやりとりでは、もっと柔らかく、会話に近い表現が向いています。

カジュアルな表現の時候の挨拶の例

梅雨明けが待たれるこの頃、いかがお過ごしでしょうか。
いよいよ夏本番を迎え、燃えるように暑い日が続きますが、皆様、お変わりなくお過ごしでしょうか。
大暑を迎え、寝苦しい夜が続きますが、お元気でお過ごしですか。
庭のひまわりの花が満開の季節になりました。いよいよ夏本番ですね。
七夕飾りで商店街が華やかな季節になりました。そちらはお変わりありませんか。

参照：日本郵便「手紙の基礎知識時候の挨拶」

7月の結びの挨拶【カジュアル向け】

カジュアルな文面では、結びの挨拶も改まった表現より親しみやすい言葉でまとめます。

ビジネス向けほどかしこまらず、相手の体調や今後のことを気遣う温かな言葉で締めくくるとよいでしょう。

カジュアルな場面で使える結びの挨拶の例

相手の健康を気遣う表現

蝉の声が盛んに聞こえる季節、冷房で体を冷やし過ぎませんようお気をつけください。
日ごとに暑さがつのります。くれぐれもお体を大切にしてください。

季節の話題を添える表現

今朝、庭の朝顔がようやく花開きました。○○さんにお会いできる日を楽しみにしています。
夏休みには、みなさんそろって帰省されるのを心待ちにしております。

7月の季節感を伝える話題

ここでは、7月の時候の挨拶や会話に織り交ぜると季節感が高まるキーワードをいくつか紹介します。

自然や行事にちなんだキーワードを盛り込むことで、文章から同じ季節を共に過ごしていることを伝えられます。

7月の季節感が高まるキーワード

行事・イベント
夏祭り、納涼祭、土用の丑の日、お中元、海の日、七夕、夏休み、花火大会、盆踊り

天候・暦
梅雨明け、小暑、大暑、土用、猛暑日、熱帯夜

風物詩・自然
蝉、向日葵（ひまわり）、朝顔、ハス、金魚、風鈴、浴衣、団扇（うちわ）、西瓜（すいか）、冷やし中華、うなぎ、蚊取り線香、入道雲、涼風

まとめ

7月の時候の挨拶は、ビジネスやカジュアルな場面に応じて適切な表現を選ぶことが大切です。
ビジネス向けでは格式のある漢語調、カジュアルな手紙では親しみやすい口語調を使うと良いでしょう。

時期に応じた適切な語句を用いることで、より季節感のある文章が作れます。
取引先へのご案内文やお礼状、久しぶりに手紙を書く友人への一筆にも、本記事の表現をぜひ役立ててください。

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