おみくじの吉凶の順番を解説!項目の意味や運勢の見方を分かりやすく紹介
神社やお寺に参拝した際に「おみくじ」を引き、運勢などを占われる方も多いと思います。
一方で、おみくじの吉凶の順番やその意味について、よく知らずに引いている人もいるのではないでしょうか?
本記事では、おみくじの吉凶の順番や種類、各項目の意味、そして引くときに覚えておいてほしいポイントについて、分かりやすく解説します。
おみくじの吉凶の順番
おみくじは、運勢を占うものとして親しまれていますが、その本来の目的は「今後の生活の指針を得ること」です。
ここでは、おみくじの吉凶の順番を紹介します。
ただし、結果に一喜一憂するのではなく、その内容を元にどう行動するかが大切だということを覚えておきましょう。
一般的な順番
おみくじの順番に正式な見解はないそうですが、多くの神社やお寺では、いい順に以下のようになっています。
- 大吉(だいきち)
- 吉(きち)
- 中吉(ちゅうきち)
- 小吉(しょうきち)
- 末吉(すえきち)
- 凶(きょう)
大吉が最も良く、凶が最も悪い運勢とされます。
神社・仏閣によって順位が異なるケースも
「吉」「小吉」「末吉」の順番は、神社やお寺によって多少異なります。
そのため、下記の順番を採用しているところもあります。
- 大吉(だいきち)
- 中吉(ちゅうきち)
- 小吉(しょうきち)
- 吉(きち)
- 末吉(すえきち)
- 凶(きょう)
どちらの順番が正しいということは一概に言えません。
自分のおみくじの正確な順番が気になる人は、おみくじを引いた神社やお寺で順番を尋ねるのがおすすめです。
おみくじの吉凶の種類と意味
ここでは、おみくじの代表的な吉凶の種類と種類について解説します。
大吉
大吉(だいきち)は、おみくじの中で一番良い運勢です。
「願いが叶いやすい」「いいことが起こる可能性が高い」とされています。
しかし、大吉が出たからといって油断は禁物です。
「今がピークの運勢」というメッセージも含まれるので、調子に乗ることなく、今の努力を続けていくことが大切です。
吉
吉(きち)は、「大吉」ほどではありませんが、穏やかで安心できるような運勢です。
大きな心配はなく、「これから物事が少しずつ良い方向に向かっていきますよ」という意味だと言われています。
何か新しいことを始めたり、今頑張っていることをそのまま続けるとよいでしょう。
中吉
中吉(ちゅうきち)は、「吉」の次に良い運勢です。
ちょうど半分くらいの良さを意味していて、「まだ大吉や吉ほどの運勢ではないものの、これから良くなる可能性がある」ことを示します。
努力次第で、もっと良い結果を引き寄せられるかもしれません。
小吉
小吉(しょうきち)は、平和で安定した運勢を意味します。
たとえば、大きな幸運はないけれど、「ちょっとした楽しいこと」や「ささやかな幸せ」が続くことを示しています。
特別なことを望むよりも、今ある幸せに感謝しながら過ごすと良いでしょう。
末吉
末吉(すえきち)は、「吉」の中では一番控えめな運勢です。
今は目立った成果が出たり、運勢が良いことを実感したりするわけではありませんが、「これから徐々に運気が上がっていく」可能性を表しています。
今すぐ結果が見えなくても、努力を続けることが大切です。
凶
凶(きょう)は、一見すると悪い運勢に思えるかもしれませんが、実は「今が底」という意味です。
つまり、「これからは運気が上がる可能性がある」というポジティブな解釈もできます。
また、凶が出た場合は「今の行動や考え方を見直しましょう」というアドバイスが込められています。
おみくじに書かれた内容を参考に、自分を見つめ直すことで、少しずつ良い方向に変わるかもしれません。
さらに細かく分けられる場合も
おみくじの種類は神社やお寺によって、さらに細かく分けられることもあります。
たとえば、「大凶」を加えて7種類としたり、凶をさらに「凶」「小凶」「半凶」「末凶」「大凶」と5つに分けて12種類としているところもあります。
多いところでは、吉凶が17種類もあるそうです。
全体運以外のおみくじの主な項目
おみくじには、吉凶や全体運以外に、金運や恋愛、健康など生活全般にかかわる項目ごとに運勢が書かれていることが多いです。
自分が今アドバイスを得たいことがあれば、その項目の内容を意識してみるといいかもしれません。
項目 | 意味 |
---|---|
願望 | 願いが叶うかどうか |
金運 | お金に関する運勢 |
商売 | 仕事やビジネスに関する運勢 |
恋愛 | 恋愛関係の進展や結果について |
縁談 | 結婚や縁組に関すること |
失物 | 失くしてしまった物が見つかるかどうか |
旅行 | 旅行や出かける際の安全や結果について |
待ち人 | 恋愛に限らず、人生に影響を与える人や出来事が来るかどうか |
健康 | 病気や体調などの健康に関する運勢 |
争い事 | トラブルや試合やコンペなどの競争の結果や回避方法 |
おみくじを引くときのポイント
ここでは、おみくじを引くときに覚えておいてほしいマナーやポイントを紹介します。
引くのは参拝のあと
おみくじは、神社やお寺で参拝をしたあとに引きましょう。
神社・お寺に着いたら、まずは必ず手水舎(てみずしゃ)で心身を清めて、本殿へ参拝します。 参拝の際は、名前を名乗り、自分の感謝やお願いごとを伝えてください。
アドバイスしてもらいたいことを思い描きながら引く
おみくじは、神さまや仏さまからのメッセージを受け取るものといわれています。
そのため、おみくじを引くときに、何か特別にアドバイスが欲しいことがあれば、心の中でそれを思い描いてみましょう。
よくない結果でも引き直すのはNG
「凶」が出たとしても、いい運勢がでるまで何度もおみくじを引くのは避けましょう。
おみくじを引き直してはいけないという厳格なルールはありません。
しかし、おみくじは神さま仏さまからのメッセージなので、結果を変えようとするのではなく、出た内容を受け止めて、今後の行動のヒントにすることが大切です。
結ぶか持ち帰るかはどちらでもOK
おみくじを引いた後、その場にある「結び所」に結んでも、家に持ち帰っても、どちらでも問題ありません。
結び所におみくじを結ぶのは、神さまや仏さまとのご縁を結ぶことによって、物事を良い方に導いて頂くためだと言われています。
一方、おみくじを家に持ち帰ることで、時々読み返し、自分の行動の指針や教訓にすることもできます。
1年ほどでお焚き上げしてもらう
持ち帰ったおみくじは、1年を目安に「お焚き上げ(おたきあげ)」や「古札(ふるふだ)入れ」などで処分しましょう。
1月にしめ飾りや門松などをお焚き上げする際に、一緒に燃やしてもらったり、神社やお寺に置かれている「古札入れ」や「返納箱」に入れて処分するのも良いでしょう。
もしくは、おみくじを引いたところに結びに行ってもかまいません。
まとめ
おみくじで大切なことは、結果そのものよりも「その内容を基にどう行動するか」です。
どんな運勢でも、書かれているメッセージを素直に受け入れ、それを生活の中で活かしてみてください。おみくじを引くたびに、新しい発見があるかもしれません。