ENTP(討論者型)ってどんな性格?特徴や長所・短所、相性のいい性格を解説
ISFJ(擁護者型)ってどんな性格?特徴や長所・短所、相性のいい性格を解説
最近流行りのMBTI(16パーソナリティ)の、性格タイプのひとつである「ISFJ(擁護者型)」。
「助けを必要としている人に何かをしたい」という、温かくて誠実な、人をサポートするのが得意な性格だと言われています。
この記事では、そんなISFJ(擁護者型)の性格の特徴、相性の良いタイプや向いている仕事などを紹介していきます。
ISFJ(擁護者型)の性格・特徴とは
ISFJ(擁護者型)は、思いやりがあって面倒見が良く、献身的な性格です。
あまり前に出るタイプではなく控えめですが、勤勉で責任感があり、周りの人に頼りにされる存在です。
細かいことによく気付き、誕生日や記念日といった特別な日を忘れずに覚えていて、さりげなくお祝いをするような気配りも得意です。
相手のことをよく考えることができるので、人付き合いがうまく、安定した人間関係を築くことができます。
主な特徴
- 献身的:思いやりが深く、人のために尽くす
- 忠実:親しい人だけでなく、職場やしきたりにも忠実
- 完璧主義:勤勉で責任感が強く、このくらいでいいだろうと妥協しない
- 控えめで謙虚:表立つことは苦手だが、相手に寄り添うことができる
ISFJ(擁護者型)の4つの指標
ISFJは、内向型(I)、感覚型(S)、感情型(F)、判断型(J)の4つの指標で構成されています。
内向型(I:Introversion)
自分の内面にある概念やアイデアに、自然と注意が引き寄せられるタイプです。
頭の中で考えたり、自分のアイデアを一人でじっくりと練ることを好みます。
感覚型(S:Sensing)
目に見える現実や事実、詳細に焦点をあてるタイプです。
抽象的なものよりも、経験や五感で感じた情報によってものごとを理解します。
感情型(F:Feeling)
物事を決める時、数字や事実よりも、感情や人間関係を大切にするタイプです。
自分や他の人がどう感じるかを考え、みんなが幸せになる道を選びます。
判断型(J:Judging)
計画やルールに沿って行動するのが好きで、物事をしっかりと整理して進めたいタイプです。
予定を立てて、その通りに行動することが得意です。
▼「ISFJ-A」「ISFJ-T」とは
簡略化された16パーソナリティでは、ISFJをさらに、少し違う2つのタイプにわけることがあります。
A(Assertive)とT(Turbulent)にわけられ、この2つのタイプは自分にどれだけ自信があるか、またどれだけ周りに神経質かに違いがあります。
ISFJ -Aの人は、自信と冷静さで周囲に安心感を与えるタイプです。
自分の行動に自信を持っていて、問題が起きても物事を前向きに考えることができます。困難な状況でも落ち着いて対処し、周囲に安心感を与えられる存在です。
ISFJ -Tの人は、繊細な感受性を持ち他人の気持ちに寄り添うタイプです。
周囲の小さな変化や問題に気づく力が高いため、トラブルが大きくなる前に対応しようとします。他人の気持ちを深く理解し、寄り添ってあげることができる存在です。
ISFJ(擁護者型)の強み
ISFJの人の強みは、主に次の2つです。
◎他人思いで責任感が強い
ISFJの人は、他人を思いやる優しさと責任感にあふれています。
責任感が強く、相手の気持ちに敏感なので、困っている人を見過ごすことができません。
さらに、規則やルール、期限をしっかり守る丁寧な仕事が得意なので、周囲から信頼される存在です。
◎協調性と洞察力
ISFJの人は、周囲をよく観察する洞察力に優れています。
この洞察力を活かして、さりげなくサポートすることが得意です。
また、協調性が高く、自分の行動が周りにどのような影響を与えるかを常に考えながら行動します。
こうした気配りのおかげで、人との信頼関係を深めることができ、良い人間関係を築くことができます。
ISFJ(擁護者型)の弱み
ISFJの人が気を付けたいことは、主に以下の2つです。
◎変化を恐れる
ISFJの人は、安定した環境を好むため、大きな変化や新しいことに対して不安を感じることがあります。
これまでの自分自身のありかたや人間関係、ものごとの進め方を変えることにストレスを感じてしまいます。
自分にとってなぜ変化が必要なのかを考え、柔軟な対応を身に付けることが大切です。
◎他人に尽くしすぎる
ISFJの人は、他の人を助けたいという気持ちがとても強いですが、それが行きすぎてしまい、時に自分を犠牲にしてしまうことがあります。
責任感も強いので他の人の分も頑張りすぎてしまい、「燃え尽き症候群」に陥ることも。また、献身的な姿勢を利用されてしまうケースもあるので注意が必要です。
時には「自分を優先すること」も大切です。
ISFJ(擁護者型)と相性のいい性格
ISFJ(擁護者型)は、周囲の人に寄り添いサポートすることが得意なので、合理的で自分の意見を持っているタイプと相性が良いです。
以下のMBTIタイプと、特に相性が良いといわれています。
ENTJ(指揮官型)
ENTJは、大胆で決断力があり、リーダーシップに優れたカリスマタイプです。
ISFJが控えめな裏方タイプであるのに対し、ENTJは自ら積極的に動いて問題を解決に導きます。他人の才能を見つけて成長させることが得意で、ISFJの良さも引き出してくれます。
また、ENTJは知的で冷静な反面、感情表現が苦手なため、共感力が高いISFJはサポート役として適任です。
INTP(論理学者型)
INTPは知的で論理的な思考をする、好奇心が旺盛なタイプです。
感情や他人の意見に流されることなく、物事を客観的に判断することができます。
INFPも、親しい人を支えたいという思いがあるため、よき理解者になれます。
ただINTPはそれを実践する方法が分からず、行動できない場面があるため、ISFJがサポートすることで力を発揮することができるようになります。
ESFP(エンターテイナー型)
ESFPは、明るく社交的で、人生を楽しむのを大切にするタイプです。
注目されることや目立つことが好きで、周囲を楽しい雰囲気にする才能があります。
裏方が得意なISFJに対して、ESFPは人に注目されるのが好きなので、組織の中でもうまく役割分担ができます。
一見すると、控えめで慎重なISFJとは対照的に見えますが、この違いこそがチームにとって良いバランスを生み出します。
ISFJ(擁護者型)におすすめの仕事
ISFJに向いているのは、医療・福祉関係、教師や塾講師などの教育者、心理カウンセラーなど「人の役に立つことができ、人に寄り添える仕事」です。
さらに、責任感があり、細かいことにも気を配って誠実な仕事ができるので、経理や人事、事務職、秘書などもおすすめです。
一方で、急激な変化に弱いので、投資家や警察官、販売スタッフなどはISFJの性格とはあわないかもしれません。
安定した環境を好むので、常に状況が変化するような仕事にはストレスを感じる可能性があるからです。
ISFJ(擁護者型)の特徴をもつ歴史上の有名人
マザー・テレサ(1910~1997)
マザー・テレサは20世紀を代表する慈善活動家の一人で、カトリックの修道女です。
インド・カルカッタのスラム街で、貧困層や病人を献身的に助けたり、彼らのための病院や孤児院を設立したりと弱い立場の人々を支え続けました。
彼女は「愛は行動すること」という言葉のもと、困っている人々のために活動を続け、1979年にはノーベル平和賞を受賞しました。
困っている人の気持ちに寄り添い、支え続けた彼女の姿は、ISFJ(擁護者型)の「優しさ」「責任感」「人を助ける喜び」という特徴にマッチするでしょう。
アン・サリバン(1866~1936)
アン・サリバンは、視力と聴力に障害を持つ「ヘレン・ケラー」という女性の家庭教師として知られる人物です。
アン自身も視覚に障害がありましたが、ヘレンの生涯に寄り添い、彼女に言葉を教えるなど、その人生を支え続けました。
また、ヘレン・ケラー以外の多くの視覚障害児の教育に携わるなど、障害を持つ人々を献身的に支えました。
周囲の人を細やかに支え、決して諦めない責任感のある彼女の姿勢は、ISFJの特徴とマッチするでしょう。
MBTI(16パーソナリティ)とは
MBTI(16パーソナリティ)は、自分の性格や価値観、物事のとらえ方を理解するための性格診断のひとつです。
最近流行っている「16パーソナリティ」は、MBTIの考え方に基づいた簡易的な性格診断テストとして生まれ、オンラインで診断できるという利用しやすさから広く普及しています。
ただし、それらは公式のMBTI診断ではないということに、少し注意が必要です。
16パーソナリティは、血液型による性格診断のようなものですが、質問に回答していくことで診断されるため、性格や価値観がより反映されているといえるでしょう。
「私は○○○○だから、こういう人間なのだ」と、うのみにせずに、あくまでもどのような一面をもつのか、自分について考えるヒントとして楽しみましょう。
本格的にMBTIに興味をもたれた方は、ぜひMBTI公式サイトをご覧になってみてください。
国際規格のトレーニングを受けたMBTI認定ユーザーの支援を受けながら、MBTIを実際に体験する方法が紹介されています。
参考:日本MBTI協会
まとめ
この記事では、ISFJ(擁護者型)について紹介しました。
ISFJは優しく献身的で、人をサポートするのが得意な性格です。
誠実で細やかな気遣いができるため、自然と周囲から信頼され、人と良い関係を築くことができます。
一方、他人に尽くしすぎてしまう一面もあるので、自分のことを優先しケアすることも大切です。
性格診断はあくまでも、あなたが16タイプのどれに近いかを調べるものです。
同じISFJ(擁護者型)だからといって、すべての人が同じ性格や価値観なわけではありません。
人はいつでも変化することができ、成長できます。自分にはこんな傾向があるのだと受け止めつつ、自分らしさやあなたのなりたい姿を大切にしていきましょう。