ENTP(討論者型)ってどんな性格?特徴や長所・短所、相性のいい性格を解説
ENTJ(指揮官型)ってどんな性格?特徴や長所・短所、相性のいい性格を解説
最近流行りのMBTI(16パーソナリティ)の、性格タイプのひとつである「ENTJ(指揮官型)」。
「問題をより効率的に解決したい」「チームをより高いところに導きたい」という、リーダーシップに優れたカリスマタイプだといわれています。
この記事では、ENTJ(指揮官型)の性格や特徴、相性のよいタイプ、向いている仕事などを紹介していきます。
ENTJ(指揮官型)の性格・特徴とは
ENTJ(指揮官型)は、大胆で決断力がある、リーダーシップに優れたタイプです。
同じ目標に向かう人々を引きつけるカリスマ性があり、周囲を巻き込みながら目標を達成していきます。
また、他人の才能を見出して、チームとしての力を最大化することも得意です。
知識欲が高く、難しい問題に取り組むことや、交渉することを楽しむ傾向があります。
主な特徴
- リーダーシップ:人を率いて、組織を目標達成に導くことができる
- 決断力:問題や非効率を見抜き、的確な解決策を立てて実行できる
- 戦略的思考:本質を捉え、長期的な計画を立てるのが得意
- 意思の強さ:自分の能力に自信があり、困難な状況でもあきらめない
ENTJ(指揮官型)の4つの指標
ENTJは、外向型(E)、直観型(N)、思考型(T)、判断型(J)の4つの指標で構成されています。
外向型(E:Extraversion)
外の世界の人や物に、自然と注意が引き寄せられるタイプです。
人と話したり関わったりするのが好きで、周りの人と関わることで力を発揮します。
直観型(N:Intuition)
目の前の事実だけでなく、全体の流れや将来の可能性に目を向けるタイプです。
洞察力や勘、インスピレーションに基づいて物事を考えるのが得意です。
思考型(T:Thinking)
論理的に物事を考え、事実に基づいて合理的な決定ができるタイプです。
何かを決める時、客観的に良い点や悪い点を冷静に比べて、最も正しい方法を選ぶことができます。
判断型(J:Judging)
計画やルールに沿って行動するのが好きで、物事をしっかりと整理して進めたいタイプです。
予定を立てて、その通りに行動することが得意です。
▼「ENTJ-A」「ENTJ-T」とは
簡略化された16パーソナリティでは、INFPをさらに、少し違う2つのタイプにわけることがあります。
A(Assertive)とT(Turbulent)にわけられ、この2つのタイプは自分にどれだけ自信があるか、またどれだけ周りに神経質かに違いがあります。
ENTJ-Aの人は、冷静で自信に満ちたリーダータイプです。
自分に自信があり、迅速な判断で積極的に行動します。無駄を嫌い、効率を重視して物事を進めることができます。
また、優れたリーダーシップを発揮して、チームを目標達成に導く力があります。
ENTJ-Tの人は、他人への配慮を大切にしながら、課題に慎重に取り組むタイプです。
人の気持ちに敏感で、周囲に配慮しながらリーダーシップを発揮し、戦略的にチームを導きます。
分析力に優れ、物事を深く理解しながら慎重に行動します。
ENTJ(指揮官型)の強み
ENTJの人の強みは主に次の2つです。
◎理性的な計画で目標を達成する
ENTJは、目標達成のために計画を立て、着実に実行する力があります。
長期的な視野を持ち、効率的に物事を進めるのが得意です。
必要な時間や資源があれば、どのような目標でも実現できるという強い意志があり、困難な状況でもあきらめずに行動することができます。
◎カリスマ性があり、チームをまとめられる
ENTJは、カリスマ性があり、共通の目標に向かう人々を惹きつける力があります。
さらに、他人の強みや潜在能力を見抜く洞察力を活かしてチーム全体を育てることができます。
リーダーシップを発揮して、周囲を巻き込みながら一丸となって成果を生み出すのです。
ENTJ(指揮官型)の弱み
ENTJの人の弱みは主に次の2つです。
◎厳しい態度をとってしまう
ENTJは、目標を達成することを重視するあまり、非効率的な行動や怠惰に見える人に厳しく接してしまうことがあります。
高い要求や基準を求めすぎることで、周囲から反発されてしまうかもしれません。
期待値を調整し、相手の状況や能力に配慮することを心がけましょう。
また、成功はチームメンバーの支えがあったからだということを忘れず、感謝の気持ちを表現することが大切です。
◎感情表現が得意ではない
ENTJは非常に理性的で、効率を最優先するあまり、感情を軽視してしまう傾向があります。
自分の感情を表現するのが苦手なENTJは、他人の感情にも無頓着になってしまうことがあります。
無遠慮に他の人の間違いや能力について指摘してしまうことで、冷淡な印象を与えたり、相手を傷つけてしまったりするかもしれません。
時には周囲の気持ちを考え、感情に配慮することを意識すると、より良い人間関係が築けるでしょう。
ENTJ(指揮官型)と相性のいい性格
ENTJは論理的な思考でリーダーシップを発揮するタイプなので、献身的でサポート力が高いタイプや社交性に優れたタイプと相性が良いです。
以下のMBTIタイプと、とくに相性が良いといわれています。
ISFJ(擁護者型)
ISFJは、控えめで勤勉で、困っている人を進んで助ける思いやりのあるタイプです。
感情表現が苦手なENTJにとって、他人の気持ちを察する力に優れたISFJは信頼できるパートナーです。
ENTJが戦略的に目標を追求する一方で、ISFJはその過程を支える役割を果たしてくれるので、チームのバランスも良くなるでしょう。
ESFP(エンターテイナー型)
ESFPは明るく社交的で、人生を楽しむことができるタイプです。
目標を明確にできるENTJに、他人と協力しあうことが得意なESFPが加わると、チームワークが向上し人間関係が円滑になります。
ESFPが周囲の状況や人をよく観察しており、その場に合わせた適切な行動ができるため、ともに目標達成に向かうことができます。
INTP(論理学者型)
INTPは好奇心が旺盛で、理論的な思考を得意とする知的なタイプです。
感情や他人の意見に左右されず、物事を客観的に評価できるため、論理を重視するENTJの良き理解者になれます。
戦略的な計画が得意なENTJのチームに、ユニークな視点で複雑な問題を解決するのが得意なINTPが加わると、プロジェクトがさらにスムーズに進行します。
ENTJ(指揮官型)におすすめの仕事
ENTJに向いているのは、経営者や弁護士、大学教授や塾講師、コンサルタントやマーケティングなど、「リーダーシップと戦略的思考、知識が活かせる仕事」です。
また、判断力や決断力もあるため、政治家や起業家などもおすすめです。
一方で、共感力を必要とする介護職や看護職はENTJの性格とは少しあわないかもしれません。
ENTJは、感情的な配慮は苦手だからです。
ENTJ(指揮官型)の特徴をもつ歴史上の有名人
ウィンストン・チャーチル(1874- 1965)
ウィンストン・チャーチルは、イギリスの政治家、陸軍軍人、作家です。
第二次世界大戦中にイギリスの首相として指揮を執り、卓越したリーダーシップとカリスマ性で国民を団結させました。
迅速な状況判断能力と決断力のある行動、困難な状況でも諦めず大戦下のイギリスを導いた姿は、ENTJの特徴とマッチするでしょう。
スティーブ・ジョブズ(1955-2011)
スティーブ・ジョブズは、Apple社の共同創設者として知られる起業家で、テクノロジー分野の革新者です。
コンピュータやテクノロジーが生活を変えるという信念のもと、革新的な製品を次々と生み出しました。
また、プレゼンテーションの名手としても知られ、製品発表イベントでは観客を引き込みながら製品の魅力を伝えるカリスマ性のある人物でした。
「シンプルさこそが最高の洗練さである」という名言は、効率性を重視するENTJ的な思考を象徴しています。
MBTI(16パーソナリティ)とは
MBTI(16パーソナリティ)は、自分の性格や価値観、物事のとらえ方を理解するための性格診断のひとつです。
最近流行っている「16パーソナリティ」は、MBTIの考え方に基づいた簡易的な性格診断テストとして生まれ、オンラインで診断できるという利用しやすさから広く普及しています。
ただし、それらは公式のMBTI診断ではないということに、少し注意が必要です。
16パーソナリティは、血液型による性格診断のようなものですが、質問に回答していくことで診断されるため、性格や価値観がより反映されているといえるでしょう。
「私は○○○○だから、こういう人間なのだ」と、うのみにせずに、あくまでもどのような一面をもつのか、自分について考えるヒントとして楽しみましょう。
本格的にMBTIに興味をもたれた方は、ぜひMBTI公式サイトをご覧になってみてください。
国際規格のトレーニングを受けたMBTI認定ユーザーの支援を受けながら、MBTIを実際に体験する方法が紹介されています。
参考:日本MBTI協会
まとめ
この記事では、ENTJ(指揮官型)について紹介しました。
ENTJは人を惹きつけるカリスマ性を持ち、大胆で決断力がある性格です。
リーダーシップを発揮して、チームの中心として活躍することも多いでしょう。
一方、感情を軽視することがあり、周囲から反発されてしまうかもしれません。
目標達成にはメンバーの協力が必要なことを忘れず、周囲への配慮も心がけましょう。
性格診断はあくまでも、あなたが16タイプのどれに近いかを調べるものです。
同じENTJ(指揮官型)だからといって、すべての人が同じ性格や価値観なわけではありません。
人はいつでも変化をするし、変わることができます。自分にはこのような傾向があるのだと受け止めつつ、自分らしさや、あなたのなりたい姿を大切にしていきましょう。