単発派遣の働き方とは?日雇い派遣との違い・職種・メリットとデメリットを解説!
単発派遣は、短期間の契約で柔軟に働きやすいのが魅力のひとつです。しかし、自由な働き方には収入の不安定さやスキル習得の難しさといった課題もあります。
本記事では、単発派遣のメリット・デメリットを詳しく解説するとともに、働く際に押さえておきたいポイントもご紹介します。
この記事を読めば、単発派遣を賢く活用するためのヒントが見つかります。ぜひ最後までご覧ください!
単発派遣とは
単発派遣とは、数日から数週間程度の短期間で働く派遣形態です。通常の派遣社員と同じように派遣会社と雇用契約を結び、派遣先の企業で業務を行います。
ただし重要なポイントとして、派遣会社との契約期間は31日以上で、かつ週20時間以上の労働時間が必要です。これらの条件を満たさない場合は日雇い派遣となり、原則として禁止されています。日雇い派遣が例外的に認められるケースについては、次のセクションで説明します。
単発派遣は、決まった期間だけ働きたい人や、空いた時間を有効活用したい人におすすめです。
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単発派遣と日雇い派遣の違い
「単発派遣」と「日雇い派遣」を同じだと思っている人も多いかもしれませんが、この2つは異なる働き方です。契約期間が違うだけでなく、日雇い派遣は原則禁止されているという大きな違いがあります。
日雇い派遣は、日々または30日以内の契約を結び派遣社員として働く雇用形態です。
労働者が不安定な生活や雇用状態に置かれるケースが多発したことや、不正行為が社会問題になったことなどから、2012年の法改正で日雇い派遣は原則禁止となりました。
ただし、以下の場合は例外として日雇い派遣が認められます。
日雇い派遣が例外的に認められるケース
■特定の業務の場合
高度な専門知識や技術を必要とする18業務(例:ソフトウェア開発、翻訳、取引文書作成など)
■特定の条件を満たす労働者の場合
- 60歳以上
- 雇用保険の適用を受けない学生(昼間学生)
- 副業として従事する人(生業収入が500万円以上)
- 主たる生計者でない人(世帯収入500万円以上)
これにより、生活の安定を優先しつつ、長期契約で働くのが難しい人や専門性の高い分野では日雇い派遣を活用できる体制が整備されました。
参照:厚生労働省「日雇派遣の原則禁止について」
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単発派遣の求人がある職種
単発派遣には、短期間で働ける多様な職種があり、自分のスキルや経験、希望する働き方に合わせて選ぶことができます。
ここでは、代表的な職種を紹介します。
コールセンター
コールセンターは、マニュアルや研修が充実しており、コミュニケーション能力と簡単なパソコン入力のスキルがあれば、未経験の人でも挑戦しやすい仕事です。
主な仕事内容
- お客さまからの問い合わせや予約を受ける(インバウンド業務)
- お客さまに電話をかけて案内や営業を行う(アウトバウンド業務)
単発派遣では、季節ごとの需要に合わせた時季限定の求人が多くあります。たとえば、ワクチン・予防接種、クリスマスケーキやおせち料理の予約受付などがあります。
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事務・オフィスワーク
事務・オフィスワークは、補佐的な業務が多く、基本的なパソコンスキルがあれば挑戦しやすい仕事です。どの会社にも事務職は必要とされるので、幅広い業界で働くことができます。
主な仕事内容
- 書類の作成・管理
- データ入力
- 電話・メール・来客対応
- 備品・消耗品の管理・調達
事務・オフィスワークの単発派遣は、繁忙期に短期で募集される案件が中心です。たとえば、ふるさと納税に関する書類チェック、年末調整のデータ入力などがあります。
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食品・飲料製造
食品・飲料製造は、繁忙期や特定のイベントに向けたサポート業務が中心で、体力を活かして働きたい方や、特別なスキルがない方でも挑戦しやすい仕事です。
主な仕事内容
- 製品の製造補助
- トッピング作業
- 商品の包装や仕分け
- 在庫管理
食品・飲料製造の単発派遣は、イベントシーズンや繁忙期に募集されることが多いです。たとえば、お歳暮ギフトの包装や仕分け、クリスマスケーキの製造補助などがあります。
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軽作業
軽作業は、倉庫・工場内で行われる比較的簡単な作業が中心で、資格や特別な経験がなくても始められる仕事です。
主な仕事内容
- ピッキング
- 包装・梱包
- 検品
- 仕分け
軽作業の単発派遣は、季節やセール、イベントに合わせて募集されることが多いです。たとえば、年末商戦向けの商品の仕分け、お歳暮ギフトの出荷準備などがあります。
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接客・販売
接客・販売は、お客さまと直接関わる仕事で、コミュニケーションスキルを活かしたい方に向いている仕事です。
主な仕事内容
- アパレル店や百貨店などの販売やレジ対応
- 催事場での商品案内や販売補助
接客・販売の単発派遣は、イベントやセール時期に多くの求人が出されることが多いです。たとえば、百貨店の催事場での販売サポート、ショールームやカウンターでの案内業務などがあります。
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単発派遣で働く3つのメリット
ここでは、単発派遣で働く主なメリットを3つ紹介します。
自由な働き方ができる
単発派遣の最大のメリットは、自分の都合に合わせて働けることです。
契約期間が短いので、働き方の自由度が高く、期間限定で仕事を探したい人にとって探しやすいのが特徴です。
たとえば、「仕事が決まるまで働きたい転職活動中の人」や「長期休暇に仕事を増やしたい大学生」にとってはスケジュールが立てやすい理想的な選択肢になります。
高時給で働ける
単発派遣は急募の仕事が多いことから、時給が高めに設定されることが一般的です。
繁忙期やイベントのために人手が必要になるため、時給1,500~2,000円以上の求人もよく見られます。そのため、短期間で効率よく収入を得ることができます。
幅広い経験を積むことができる
単発派遣は、短いスパンで仕事を変えることができるため、さまざまな職種や業種を経験できるのも魅力の一つです。
ある月は百貨店の販売スタッフ、次の月は製造業のライン作業など、いろいろな職場でが働くことができます。幅広い職場での経験を通じて、自分の得意分野を見つけることもできるでしょう。
単発派遣で働く3つのデメリット
ここでは、単発派遣で働く主なデメリットを3つ紹介します。
収入が不安定
単発派遣は長期的な雇用が見通せないので、収入が不安定になりやすい点がデメリットです。
たとえば、イベント時期や繁忙期に求人が集中するため、閑散期に仕事が見つかりにくく、仕事と仕事の間に空白期間が発生する可能性があります。
また、有給休暇などもないので、体調不良や家庭の事情で働けなくなると、その分の収入がなくなってしまうリスクもあります。
経済的な安定を目指す場合は、一定の貯蓄や他の収入源を確保することが必要になるでしょう。
希望通りの仕事に就けない可能性がある
単発派遣では、条件の良い求人に応募が集中しやすく、希望の職場にいけないこともあります。
短期間で高収入が期待できるイベントスタッフやオフィスワークなどの人気の求人は、すぐに応募が終わってしまう傾向があります。
仕事が見つからない場合は、希望条件を見直したり、複数の派遣会社に登録したりして選択肢を広げてみましょう。
スキルの習得が難しい
単発派遣は、短期間でさまざまな仕事を経験できる一方で、一つのスキルを深めるには向かない働き方です。
短期間では任される業務の範囲が限られてしまい、仕事の全体像を理解するのは難しいでしょう。
もし、スキルをしっかり身につけたいと思う仕事に出会えたら、資格の取得や長期間働ける派遣や正社員の仕事を視野に入れてみると良いかもしれません。
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知っておきたい!単発派遣で働く際のポイント
単発派遣を利用して働くためには、事前に知っておくべきポイントがあります。ここでは、大切なポイントをまとめました。
信頼できる派遣会社を選ぶ
まずは、信頼できる派遣会社を選ぶことが重要です。実績や口コミを確認し、サポート体制や対応についてチェックしましょう。
求人の増えるタイミングをおさえておく
単発派遣の仕事は、繁忙期や季節ごとのイベントがあるときに多く求人募集されます。たとえば、年末年始やクリスマス、バレンタインなど。このようなイベントシーズンでは好条件の求人が増えるので、仕事を探しやすくなります。
条件の優先順位をつける
勤務地、時給、仕事内容など、自分が譲れない条件を明確にすることが大切です。優先順位を決めておくと、応募する求人を選びやすくなります。
収入の計画を立てる
単発派遣は収入が不安定になりやすいため、計画的に働くことが大切です。生活費や貯蓄を考慮して働くペースを決めたり、繁忙期にしっかり稼ぎ、閑散期に備えたりするなど対策をしましょう。
柔軟な姿勢で挑む
希望通りの仕事が見つからないこともあるため、さまざまな職種や業種に挑戦する柔軟性が大切です。新しい仕事にチャレンジすることで、自分のスキルや視野が広がることもあります。
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まとめ
この記事では、単発派遣について、働き方から職種、メリットデメリット、働く際におさえておくべきポイントまで解説しました。
単発派遣は契約期間が短いので、期間限定で仕事を探したい人や幅広い仕事を経験したい人にぴったりの働き方です。
自分のライフスタイルにあう求人を見つけて、単発派遣を活用しながら新しいキャリアの一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。