
転職面接の服装で印象アップ!女性のスーツの選び方とマナーの基本
多くの採用面接では、最初に自己紹介を求められます。
自己紹介では、経歴や経験の要点をまとめて面接官に伝えることが大切です。
この記事では、「面接の自己紹介で面接官がどこを見ているのか」から、自己紹介のポイント、回答例やNG例をまとめました。
自己紹介は面接の始めに行うことが多いため、自己紹介で与える印象は、その後の質問にも大きく影響します。
ここでは、面接官に良い印象を与えるための自己紹介のポイントを解説します。
自己紹介は1分程度で終わるように作りましょう。
要点がまとまらない自己紹介をすると、面接官からの印象が悪くなってしまいます。
1分間で話せる文字数は、250〜300文字程度と言われています。
自己紹介を準備するときは、まず250文字程度の原稿を作り、1分で話し終えることができるように時間をはかって練習しておきましょう。
面接では、表情や話し方も大切です。
視線を下げずに、明るい表情を見せて、少し大きな声で落ち着いて話すこと。
これだけでも面接官があなたに持つ印象は大きく変わります。
基本的には明るくハキハキと話して、目線も面接官の目を見るようにしましょう。
無理にこわばった笑顔を作らず、少し微笑み、柔らかい表情で話すことが大切です。
自己紹介を準備する前に、自己PRとの違いを確認しておきましょう。
この2つの違いをわかっていないと、自己紹介が長くなってしまったり、自己PRのときに話す内容がわからなくなってしまいます。
自己紹介とは「自分自身を紹介すること」です。
自分の名前や仕事内容、やってきたことなど、自分に関しての基本的な情報を伝えることが自己紹介の目的です。
一方、自己PRとは「自分のスキルや経験、志望意欲などをアピールすること」です。
実績やスキルを仕事に活かした具体的なエピソードなど、自分自身をアピールすることが自己PRの目的です。
このように、自己紹介と自己PRは求められることが違います。
違いを理解してから、自己紹介の準備に進みましょう。
次の例文は、面接官から「自己紹介をしてください」と言われたときの自己紹介例です。
【①名前】
山田花子と申します。本日はお時間をいただきありがとうございます。
【②今までの仕事内容ややってきたこと】
現職では○○社で3年ほど経理として、主に毎日の売り上げと仕入れの計算や、決算業務を担当しています。
【③実績や身に着けたスキル】
さらに、社内の経理フローの改善にも取り組む機会があり、経理システムの○○も扱ったことがあります。
【④簡単な志望理由】
この度は、御社の○○という理念に共感したことと、応募要件を見て、私の経験が御社でも活かせると考えて応募いたしました。
【⑤締めの挨拶】
本日はよろしくおねがいいたします。
自己紹介で伝える内容は、大きく分けて5つの要素に分かれます。
ここでは、1つ1つ解説していきます。
まずは名前を名乗ります。
「○○と申します。本日はお時間いただきありがとうございます」と、面接の時間をいただいたことへのお礼を合わせて伝えましょう。
学生の場合は「〇〇大学〇〇学部〇〇学科の〇〇と申します。」と、学校名と専攻と合わせて名乗ります。
次に、今までの仕事内容や自分の役割を伝えます。
具体的な社名や勤務年数、担当業務も簡単に伝えましょう。
新卒就職の場合は、専攻や学校で取り組んだことを話せば問題ありません。
今までの仕事での実績や身に着けたスキルについて話します。
例えば、「新規商品の○○を販売するプロジェクトの立ち上げに参加し、4名のチームを率いて成功させました」「データ分析のスキルを磨き、効率的な業務改善を行いました」といった内容です。
このとき、企業研究や応募要件からわかる、応募先の企業が求めているスキルや実績を伝えましょう。
面接官に「この人は会社に必要な人かもしれない」という印象を与えることができます。
最後に、なぜその会社に応募しようと思ったのか、簡単な志望理由を話しましょう。
志望動機については後で聞かれる可能性もあるため、この段階でくわしく話す必要はありません。
①~④まで伝え終わったら、最後に「本日はよろしくお願いいたします」と締めの挨拶をしましょう。
面接の自己紹介と言っても、就職や転職など、何のための面接なのかによって求められる自己紹介は変わります。
ここでは、就職面接、転職面接、派遣の職場見学、この3パターンの自己紹介例をOK例とNG例に分けて紹介します。
自己紹介を考えるときの参考例としてご覧ください。
転職面接の自己紹介では、自身の職務経歴から話す内容を考えて自己紹介をする必要があります。
ここでは4つのパターンを紹介します。
面接官から「自己紹介と自己PRをしてください」と言われたときの自己紹介例です。
OK例
〇〇と申します。本日はお時間をいただきありがとうございます。
私は前職の◇◇株式会社で4年間、経理部門の一員として働いていました。日常的な仕訳業務から月次・年次決算まで幅広く担当し、特に固定資産管理と税務申告に強みを持っています。
具体的には、固定資産の管理システムを見直し、資産をより正確に管理できるように管理システムを整えました。また、税務申告においても、申告ミスをゼロに抑えることに成功し、会社の信頼を高めることに貢献しました。
これらの経験を通じて身に付けた正確なデータ管理と細部への注意力は、御社の経理業務においても大きな強みとなると考えています。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
NG例
〇〇と申します。本日はありがとうございます。
私は◇◇株式会社で経理職をしていました。日々の業務量は多かったですが、数字を管理するのは得意なのでミスは少なかったです。
御社の経理業務においても、この数字管理のスキルを活かせると思います。
本日はよろしくお願いします。
■注意点とポイント
自己PRを入れるときは、具体的な数字や実績を入れて自分をアピールしましょう。
スキルに関しても、具体的な実務経験から「こういう取り組みをして、こういう結果を残せました」ということを伝えることをおすすめします。
OK例では、「実際に税理申告時のミスを0にした」という実績を伝えることで、「業務改善が出来る人間です」と面接官にアピールしています。
面接官から「自己紹介と志望動機を教えてください」と言われたときの自己紹介例です。
OK例
〇〇と申します。お時間をいただきありがとうございます。
私は現職で株式会社〇〇の□□にて婦人服の販売スタッフとして働いています。商品の知識を深め、お客様に最適な提案を行うことを心掛けており、個別のニーズに応じてサービスを提供してきました。
提供する商品の素材からこだわり、高品質な商品の開発から販売まで手掛けている御社の話を聞き、私の接客経験と知識で役立つのではないかと考え、志望いたしました。お客様に喜ばれる接客を提供し、御社の成長に貢献したいと考えております。
NG例
〇〇と申します。本日はありがとうございます。
私は現職で、株式会社〇〇の□□にて婦人服の販売スタッフとして働いています。今の職場では販売のノルマが厳しく、毎日プレッシャーを感じながら仕事をしています。
御社ではノルマなどはなく、風通しの良い職場環境だとお話を聞いたため志望しました。
■注意点とポイント
転職理由が本当にネガティブなことであっても、現職や前職のことを悪く言うのは絶対にやめておきましょう。
「働いた後に会社の悪口を言う人」という印象を、面接官に与えてしまいます。
また、志望動機になった応募企業ならではの魅力を具体的に伝えましょう。
応募企業の魅力を具体的に伝えることで「どこでもいいわけではなく、応募先の企業だからこそ志望している」と面接官にアピールできます。
「職務経歴を交えて、自己紹介をお願いします」と言われたときの自己紹介例です。
OK例
〇〇と申します。本日はお時間をいただきありがとうございます。
私は、新卒で入社した××株式会社では総務部で2年間勤務し、その後株式会社△△で営業事務を3年間担当していました。
××株式会社では、総務として社内の備品管理や文書作成を行い、業務の効率化を図るために新しいシステムの導入にも関わりました。システムの導入の業務改善が評価され、社内でチーム表彰をいただいた経験があります。
株式会社△△では、営業事務として見積書や請求書の作成、顧客対応を担当し、スムーズに営業活動ができるようサポートを行いました。
御社の事務職では、これまで培ったスキルをさらに磨いて、業務の円滑な運営に貢献したいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。
NG例
〇〇と申します。本日はお時間をいただきありがとうございます。
私は、株式会社△△で営業事務を3年間担当し、見積書や請求書の作成、顧客対応を行いました。
その前には、新卒で入社した××株式会社で総務部に2年間勤務していて、社内の備品管理や文書作成を行いました。
御社の事務職では、これまでの経験を活かしつつ、新たなスキルを身につけたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
■注意点とポイント
職務経歴を話すときは、これまでの職務経験を時系列順に説明しましょう。
その時に、業務で意識してきたことや具体的な実績があれば話すようにしてください。
具体的な情報を伝えることで、面接官が「あなたが会社に入ったときにどんな仕事が出来るのか」をイメージしやすくなります。
「自己紹介と、前職の退職理由を教えてください」と言われたときの自己紹介例です。
OK例
〇〇と申します。本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。
前職では、△△株式会社で3年間、グラフィックデザイナーとして、特にブランディングプロジェクトに多く関わってきました。
クライアントからの要望に応える製作が多く、ユーザーのことを考えた制作があまりできない環境で、UI/UXを意識したデザインがしたいという想いが強くなりました。UI/UXを勉強する時間を確保し、ユーザー目線での制作ができる環境に身を置くために、転職を決意いたしました。
御社のプロジェクトに携わり、これまでの経験を活かしながら、ユーザー中心のデザインを追求したいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。
NG例
〇〇と申します。よろしくお願いします。
前職では、〇〇株式会社で3年間、グラフィックデザイナーとして勤務しておりましたが、急な案件対応が多く、休日出勤や残業が多い環境でした。
仕事によって自分の予定を入れることが難しかったため、ワーク・ライフバランスの取れた職場で働きたいという気持ちが強くなり、転職を考えました。
■注意点とポイント
志望理由を伝えるときと同じ注意点になりますが、基本的に前職のネガティブな要素は伝えないようにしましょう。
前職(現職)の労働環境や待遇の悪さを退職理由とする自己紹介ではなく、前向きな環境の変化を作りたい、といった内容を伝えるようにしてください。
転職面接と違って、新卒の就職活動では学生時代にやってきたことを話すことになります。
ここでは、新卒面接で「自己紹介をしてください」と言われたときの例文を、OK例とNG例に分けて解説します。
OK例
〇〇大学〇〇学部〇〇学科の〇〇と申します。本日はお時間をいただきありがとうございます。
私はこれまで飲食店のホールスタッフとしてアルバイトをしてきました。
お客様に気持ちよく過ごしてもらえるように、お客様とのコミュニケーションを大切にしてきました。
また、料理を運ぶことや食器の片づけ、レジのやりとりなど、色々な仕事がある中で、素早く正確に対応することの重要性を学びました。
御社の「お客様を第一に考えること」「業務を素早く、丁寧に」というメッセージを見て、私のこれまでの経験が活かせると考え、志望いたしました。
入社後は、さらにスキルを磨き、お客様に信頼される存在になりたいと考えております。
本日はよろしくお願いいたします。
NG例
◯◯大学◯◯学部◯◯学科の◯◯と申します。本日は、貴重な機会をいただきありがとうございます。
私は大学でテニス部のマネージャーをしていました。
趣味は料理で、休日はオリジナル料理の研究をしています。
3年生の春までは飲食店のホールスタッフでアルバイトをして、接客を学びました。
本日はよろしくお願いいたします。
■注意点とポイント
NG例はまとまりがなく、自分のことややってきたことを並べて伝えているだけの印象を与えてしまいます。
本人が意識してきたことや志望理由もないため、面接官は「どんな性格の人なのか」「なぜこの会社を志望したのか」を判断することができません。
自己紹介で伝える内容は新卒面接でも変わりません。
名前とやってきたことだけではなく、学生時代の実績や身に着けたスキル、簡単な志望理由も伝えましょう。
派遣の場合、労働者派遣法で禁止されているため、明確な「面接」はありません。
しかし、働く前に職場見学や面談などで応募先の企業の担当者と話す機会があり、そのときに自己紹介を求められることがあります。
ここでは、派遣の職場見学のときの自己紹介例を解説します。
OK例
〇〇と申します。本日はお時間をいただきありがとうございます。
前職では、△△株式会社で3年間、マーケティングアシスタントとして勤務しておりました。
デジタルマーケティングキャンペーンの企画・運営に携わり、特にSNSを活用したブランドの認知向上プロジェクトに力を入れてきました。
この経験を活かせるお仕事を探していたところ、御社の求人を拝見しました。
業務内容に「SNSマーケティングのサポート業務」が含まれていたため、自分の経験を活かせるかもしれないと思い、今回は志望いたしました。
本日はよろしくお願いいたします。
NG例
〇〇と申します。よろしくお願いします。
前職では、△△株式会社で3年間、マーケティングアシスタントとして働いていました。
出産と育児のため、仕事から離れていましたが、育児がある程度落ち着きまして、改めて経験を生かした仕事をしたいと考え、今回は志望いたしました。
本日はよろしくお願いいたします。
■注意点とポイント
派遣の職場見学のときの自己紹介は、今までの職務経歴を交えて話しましょう。
面接と違い、職場見学はあなたが職場の雰囲気や仕事内容を確認する場です。
経歴やスキルを伝えることで、企業の担当者も仕事内容の伝え方を考えることができます。
また、前職の退職理由などは自己紹介の段階で伝える必要はありません。
退職理由を改めて質問されたら答えるようにしましょう。
面接官が「自己紹介を聞くときに何を知りたいのか」を知ることで、自己紹介でどんな内容を重視して伝えたほうがいいのか判断することができます。
ここでは、面接官が自己紹介で見ているポイントを解説します。
自己紹介は面接官と初めて話す大事な場面です。
面接官は、あなたの動作や表情、声のトーンや言葉の使い方などを見て、マナーが守れているかをチェックしています。
また、自己紹介をしっかり準備してきたかどうかも確認しています。
多くの面接で、最初に自己紹介をすることになるため、自己紹介の準備ができていないと「この人は計画性がない人だ」と思われてしまうかもしれません。
コミュニケーション能力は多くの仕事で重要になる能力です。
自己紹介を見て、応募者のコミュニケーション能力を知りたいという面接官も少なくありません。
多くの場合、面接官は応募者が緊張していることを理解しています。
その中でも堂々と話せるか、内容をわかりやすく話すことが出来るかを確認しています。
面接官が特に知りたいのは、応募者の人柄です。
自己紹介の内容や話し方、声のトーンや話すスピードなどを含めて、あなたがどんな人なのか、どんなことを重要視しているのかを確認しています。
また、面接官は自己紹介の内容から、あなたの経歴やスキルについての質問も考えています。
仕事に関係のあるスキルや経歴は、自己紹介で話しておきましょう。
自己紹介の後で、スキルや経歴をアピールしやすくなります。
自己紹介で失敗しないためには、注意したほうがいいポイントをおさえておく必要があります。
ここでは、自己紹介で失敗しないための注意点をお伝えします。
自己紹介でよくある失敗が、色々な情報を盛り込みすぎてしまうことです。
情報が多すぎるとまとまりがなくなり、何を伝えたいのかわかりづらくなってしまいます。
自己紹介を考えるときは、まず伝えたいことを決めてから作りましょう。
自分が何を伝えたいかだけでなく、面接官が知りたい情報は何かを考えて作ると、内容が決まりやすいです。
自己紹介で志望動機を話すときには、できる限り簡単に話すようにしましょう。
志望動機が退職理由と繋がっている場合、長々と話すと、過去の職場や現職に対してネガティブな印象を持っていると思われてしまうかもしれません。
退職理由や志望動機については、自己紹介の後の質問で聞かれることが多い内容です。
自己紹介の段階では簡単に触れる程度にして、質問があったときにくわしく答えるようにしましょう。
面接当日は、緊張してうまく話せないこともあります。
特に自己紹介は面接の最初の方にあるため、一番緊張しているときに話すことになるかもしれません。
だからこそ、自己紹介は事前に練習しておきましょう。
内容を紙に書き出すことはもちろん、声に出して練習することが大切です。
他の人に聞いてもらって、伝えたいことがちゃんと伝わるかどうかを確認してもらうのもおすすめです。
緊張しやすい人でも、事前に何回も練習することで、自信を持って自己紹介ができるようになります。
この記事では、面接の自己紹介について解説しました。
面接の自己紹介は、面接官に好印象を持ってもらう最初のチャンスです。
この記事を参考に内容をまとめて、面接の自己紹介でしっかり自分をアピールできるようにしておきましょう。