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履歴書への英検の書き方まとめ|何級から書くか、有効期限や正式名称も解説

履歴書への英検の書き方まとめ|何級から書くか、有効期限や正式名称も解説

履歴書を書くときに「英検を持っているけど、何級から書いていいのかわからない」と悩む方は多いかもしれません。

この記事では履歴書への英検の書き方について、何級から書くべきか、正式名称と有効期限、TOEICとの書き分けから他に履歴書に書ける英語資格まで、幅広く解説します。
履歴書の英語資格に悩む人は、記入時の参考にしてください。

履歴書に記入するのは2級以上

履歴書に英検を書くのであれば「2級以上」が一般的です。

2級以上であれば「社会生活に必要となる英語を理解し、実際に生活で使用できるレベル」と証明できるため、英語力のアピールにつながります。

もちろん、何級であっても書くこと自体に問題はありません。
しかし、2級未満を記入することで、逆に採用担当者からの評価が下がってしまう可能性もあります。
2級未満のレベルでは、ビジネスで使用できる英語力とみなされないためです。

特に「外資系企業」や「英語力が求められる仕事」に応募する場合、2級未満を記入するのは避けましょう。

■英検の種類と英語力の目安

資格

英語力の目安

5級

中学(初級)

4級

中学(中級)

3級

中学卒業程度

準2級

高校(中級)

2級

高校卒業程度

準1級

大学(中級)

1級

大学(上級)

履歴書への正しい書き方

英検の履歴書への正しい書き方

履歴書へ英検を記入する際には、免許・資格欄に「実用英語技能検定〇級 合格」と記入しましょう。
英検に限らず、免許・資格名は正式名称で記入します。

略称で書くのは履歴書のマナー違反にあたるため、企業側にマイナスな印象を与える可能性があります。

また、複数の級を持っている場合、最も難易度が高い級のみ記入しましょう。
例えば、3級と2級を持っている場合、2級のみ書ければ大丈夫です。

採用後に資格が必要な場合、未取得であっても「取得予定があること」や「勉強中であること」を記入しましょう。

年月には、合格証書に記載されている「発行日」の年月を記入します。
合格証書が手元にない場合、英検のサイトから再発行の手続きをすると入手できます。

公益財団法人日本英語検定協会「合格証明書サンプル」

引用:公益財団法人日本英語検定協会「合格証明書サンプル」

英検を履歴書に書く際によくある質問

ここでは、英検を履歴書に書く際によくある質問に回答します。

TOEICと英検を両方持っている場合は?

TOEICと英検を両方持っている場合、両方とも記入して問題ありません
どちらも英語力を証明する資格として有効です。

どちらか一方を選ぶのであれば、スコアが高いほうを優先して書きましょう。

また、ビジネスの現場では英検よりTOEICが重視される傾向があります。
同じレベルの資格を持っている場合は、TOEICを優先して記入するのもおすすめです。

英検とTOEICをそれぞれ置き換えるとどれくらいの級・点数になるのかは、文部科学省によって下記のようにまとめられています。
どちらを書くか迷った場合は、下記の表を参考にしてください。

英検

TOEIC

1級

945〜

準1級

785〜

2級

550〜

準2級

225〜

3〜5級

120〜

参照:文部科学省「各試験団体のデータによるCEFRとの対照表」

英検のCSEスコアとは?

英検のCSEスコアとは、異なる英語資格の成績を世界共通の基準で示す尺度で、「Common Scale for English」の略称です。
日本英語検定協会と日本生涯学習総合研究所が開発し、2016年度から導入されています。

グローバル化の進展により、国際的な基準で英語力を示す必要が高まったことから、CSEスコアが導入されました。

英検のCSEスコアには、3つの特徴があります。

1つ目の特徴は、自分の今の英語力や伸長度を把握できることです。
英検CSEスコアの導入により、合否だけではなくリーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4技能それぞれのスコアと総合得点が表示されるようになりました。
これにより、自分の現在の英語力と今後の課題が確認できます。

2つ目の特徴は、合格までの距離がわかることです。
英検CSEスコアと共に導入された「英検バンド」により、合格ラインに対してどのくらいの余裕をもって合格したのか、あるいはどれだけ合格ラインに達していないのかがわかるようになりました。

3つ目の特徴は、英語力を世界基準で示せることです。
英検CSEスコアは外国語能力の国際的な指標である「CEFR」に対応しています。
英検CSEスコアをCEFRに対応させることで、自分の英語力を世界的な基準で評価することができます。

英検CSEスコア

CEFR

参照レベル

3300〜4000

C2

熟練した言語使用者

2600〜3299

C1

2300〜2599

B2

自立した言語使用者

1950〜2299

B1

1700〜1949

A2

基礎段階の言語使用者

1400〜1699

A1

参照:公共財団法人日本英語検定協会「CEFRレベルと英検CSEスコアの対応」

CEFRとは

CEFR(セファール)は「Common European Framework of Reference for Languages」の略称で、日本語では「ヨーロッパ言語共通参照枠」と呼ばれています。

CEFRでは、A1(初学者)からC2(熟達した言語使用者)の6つのレベルに分けて語学力を評価しています。

英語を含むさまざまな外国語の習熟度や運用能力を、国に関係なく共通の基準で評価するための国際的な指標です。

有効期限はある?

英検には有効期限はありません。一度取得した級は生涯有効です。
ただし、取得から数年が経過していると、英語力の低下を心配される可能性があるため、企業によっては取得年数に制限を設けていることもあります。

また、英検では上位級を受験するために、下位の級を取得しなければならないといった規制もありません。

もし3年以内に受験していて「英検ID」と「パスワード」が分かる場合は「受験者用ログインサービス」で受験履歴を確認できます。

合格証明書を再発行したい場合は、英検の公式サイトにて依頼が可能です。

関連リンク:英検(実用英語技能検定)公式サイト

英検以外で履歴書に記載できる資格

英語力をアピールできる資格は、英検だけではありません。
英検以外で履歴書に記載できる英語関連の資格には、下記のものがあります。

  • TOEIC
  • 英検S-CBT
  • 技術英検
  • GTEC
  • Linguaskill Business

ここでは、それぞれの特徴や書き方を解説します。

TOEIC

TOEICとは「Test of English for International Communication」の略で、世界中で実施されている英語力を評価する試験です。

TOEICの点数を採用条件としている企業も多く、日本ではビジネス英語力を測るテストとして最も一般的なものと言えます。

履歴書に書く場合、英検2級と同等のスコアである「550点以上」から書きましょう。
ただし、外資系企業など英語を使う仕事であれば「700点以上」が目安となります。

また、TOEICには複数の種類があるため、履歴書に記載する際は「TOEIC」だけでなく、正式に種類まで記載してください。

履歴書へのTOEICの記載例は「TOEIC Listening & Reading Test ◯点 取得」です。

関連リンク:TOEIC公式サイト

英検S-CBT

英検S-CBTとはコンピュータを使って英語の4技能を測定する試験です。
従来の英検は問題冊子とマークシートで受験するのに対し、英検S-CBTはオンラインで実施されます。

また、従来の英検が年3回の実施に対し、毎週土日に受験可能なのも特徴です。
英検を早く取得したい場合は、英検S-CBTを検討しましょう。
受験から1ヶ月程度で合否の結果を確認できます。

試験の難易度は従来の英検と同じです。
そのため、履歴書に書くのは2級以上をおすすめします。
履歴書には英検と同じく「実用英語技能検定〇級 合格」と記載します。

関連リンク:英検S-CBT公式サイト

技術英検

技術英検は「技術英語能力検定」の略で、科学技術に関連する文書作成能力を評価する国内唯一の資格です。

以前は「工業英検」と呼ばれていましたが、2020年から「技術英検」と名称が変更されました。

技術英検の特徴は、理系や技術分野に従事する人を対象にしている点です。
取り扱い説明書や仕様書、論文などを正確かつわかりやすい英語で作成するスキルが問われます。

技術英検には3級、2級、1級、プロフェッショナルの4つの級があり、履歴書に書くのは「2級以上」がおすすめです。

履歴書には「技術英語能力検定◯級 合格」と記載しましょう。
ただし、名称変更前に取得した場合は「工業英語能力検定◯級 合格」と記載します。

関連リンク:技術英検公式サイト

GTEC

GTECとは「Global Test of English Communication」の略で、英語の4技能をスコアで評価する試験です。
株式会社ベネッセコーポレーションが実施し、小学生から社会人まで幅広い層を対象としています。
近年では、採用に取り入れる企業も増えています。

GTECには受験者の年齢に応じて3種類のテストがあります。
大学生・社会人向けGTECの場合、スコア560点以上が記入の目安です。

スコア560〜649:「担当業務での海外出張や、海外担当業務を行うことができるレベル」

引用:benesse「「GTEC」のテスト、どれを選べばよい?」

履歴書に書く際は「GTECスコア◯点 取得」と記載します。

関連リンク:GTSC公式サイト

Linguaskill Business

Linguaskill Businessは、ケンブリッジ大学英語検定機構が運営するオンラインテストで、ビジネスシーンにおける英語力を測定する試験です。

世界50カ国以上の企業や団体で導入されており、試験結果は点数と共にCEFRのスコアも確認できます。

テストは「Reading and Listening」「Writing」「Speaking」の3つがあります。
履歴書にはCEFRのB1レベルに該当するスコアの「140点以上」を記載することで、英語力をアピールできます。

履歴書に書く際は「Linguaskill Business Reading & Listening 〇〇点」と記載します。

関連リンク:Linguaskill Business公式サイト

まとめ

この記事では英検を履歴書に書く際のポイントを解説しました。

  • 英検を履歴書に記入する目安は「2級以上」
  • 履歴書には正式名称である「実用英語技能検定」と記入する
  • TOEICと英検の両方有している場合、スコアが高い方を優先して書く
  • 英検には有効期限がないため、過去の成績も記入可能

英検の資格があることで、採用担当者が好印象を持つ企業は多いです。
この記事の内容を参考に、正しい書き方と目安を守って、企業に英語力をアピールしましょう。

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