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履歴書や職務経歴書といった応募書類が完成したら、いよいよ志望する企業への提出です。
郵送で応募書類を提出する際には、ビジネスマナーに則って「送付状(添え状)」という文書を同封しなければいけません。
この記事では、送付状の役割りや正しい書き方、注意点、さらには郵送する際の封筒の選び方と書き方まで詳しく紹介します。
今すぐ使えるテンプレートもダウンロードできますので、この記事を見ながら送付状を作成してみましょう。
送付状(添え状)は、書類などを郵送する際に一緒に送る文書のことです。
送付状は、「誰が」「誰に」「何を」「どれだけ」送ったのかを一目で伝える役割があります。
履歴書などの応募書類を郵送する際も、この送付状が必要です。
送付状があることで、採用担当者は受け取った書類をすぐに把握し、どの応募者から送られてきたものなのかを簡単に理解できます。
■ 応募書類の送付状(添え状)の見本
送付状は、A4サイズの用紙で作成するのが一般的です。
他の応募書類(履歴書や職務経歴書など)とサイズを統一することで、面接官が読みやすく、管理もしやすくなります。
ここでは、見本にそって送付状の内容と書き方をくわしく説明します。
応募書類を郵送する際の送付状は、以下の10の内容で構成されます。
送付状の上部に、右寄せで日付を書きます。
この日付は、送付状を作成した日ではなく履歴書を郵送する日、つまりポストに投函する日です。
日付の表記は、西暦(2024年など)と和暦(令和6年など)のどちらでもかまいませんが、履歴書に書いた日付の表記と統一することが大切です。
次に、左寄せで宛名を書きます。
宛名には、応募する企業の名前、採用担当者の所属部署と名前を書きます。
部署宛であれば「御中」、採用担当者宛であれば「様」を付けます。
「株式会社〇〇御中 人事課 ◇◇ ◇◇様」のように、併用はしません。
採用担当者の名前が分からないときは、「採用後担当者様」としましょう。
また、「株式会社」を「(株)」と省略することは避け、正式名称を記載するのがマナーです。
宛名の下には、自分の連絡先を右寄せで書きます。
郵便番号、住所、名前(フルネーム)、電話番号、メールアドレスの順で書きます。
表題は、送付状の目的がすぐにわかるようなものを、中央寄せで書きます。
表題がすぐに分かるよう、少し大きめのフォントにしましょう。
例えば、履歴書とともに送る際には、「応募書類送付の件」や「履歴書送付の件」などと書き、相手が一目で内容がわかるようにします。
表題の下に、本文を書きますが、まずは前文から始めます。
前文は、本題に入る前のワンクッションとして挟むあいさつ文です。
下記のように「頭語」+「時候の挨拶」+「相手の発展を喜ぶ言葉」で構成されます。
拝啓、立春の候、貴社におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
応募書類と一緒に送る時には、前文の次に応募した経緯や理由を簡潔に書きます。
この度、△△△に掲載されておりました貴社の●●職の求人を拝見し、応募させていただきます。
次に、自分の経験やスキル、企業に対する熱意を簡単にアピールします。
長くならないように、3~4行程度にまとめましょう。
私は、5年間、営業事務を担当し、マイクロソフトオフィススペシャリストの資格取得をするなど、向上心を持って仕事に取り組んで参りました。
これまでの経験や能力を活かして、貴社の〇〇事業に貢献したいと考え、応募させていただきたく、別紙の書類をお送りする次第です。
本文の最後に、書類選考をうけ、面接を希望していることを伝えます。
「何卒よろしくお願い申し上げます」などと、丁寧に締めくくりましょう。
ご検討の上、ぜひ面接の機会をいただけると幸いです。
何卒、よろしくお願い申し上げます。
本文が終わったら、結語は右寄せで書きます。
結語は、前文の「頭語」に対応する言葉を使います。
例えば、「拝啓」で始めた場合は「敬具」で締めます。
最後に、同封する書類の内容と枚数を書きます。
「記」と中央寄せで書いてから、その下に箇条書きで全ての同封書類、最後は右寄せで「以上」と書きます。
下記のボタンから送付状のテンプレートをダウンロードできます。
ここでは、送付状のマナーとして記載する「頭語と結語」と「時候の挨拶」について紹介します。
手紙のマナーで用いられる「頭語と結語」が送付状にも必要です。
頭語と結語はセットで使うのが基本で、頭語に対応した結語で本文を結びます。
(参考:日本郵便「手紙の基礎知識 頭語と結語」)
時候の挨拶とは、季節に応じた挨拶の言葉です。
送付状を送る季節に合わせて使いましょう。
■ 時候の挨拶の一覧
1月 | 新春の候, 初春の候, 迎春の候, 寒さ厳しき折から |
---|---|
2月 | 向春の候, 立春の候, 余寒の候, 梅花もほころび |
3月 | 早春の候, 春寒の候, 軽暖の候, 浅春のみぎり |
4月 | 陽春の候, 春暖の候, 桜花の候, 春もたけなわとなりました |
5月 | 新緑の候, 薫風の候, 若葉の候, 五月晴れの好季節 |
6月 | 初夏の候, 立夏の候, 入梅の候, 紫陽花の美しい頃 |
7月 | 盛夏の候, 猛暑の候, 大暑の候, 梅雨も明け |
8月 | 残暑の候, 晩夏の候, 納涼の候, 立秋とは名ばかりですが |
9月 | 新秋の候, 初秋の候, 新涼の候, 残暑もようやく和らぎましたが |
10月 | 錦秋の候, 秋冷の候, 紅葉の候, 木々の葉も色づいてきました |
11月 | 晩秋の候, 新秋の候, 向寒の候, 菊薫る今日この頃 |
12月 | 初冬の候, 師走の候, 寒冷の候, 今年も押し迫り |
(参考:日本郵便「手紙の基礎知識 時候の挨拶」)
ここでは、履歴書と送付状(添え状)を郵送するときの郵送方法を紹介します。
■ 履歴書を郵送する封筒の見本
応募書類を郵送する際には、A4サイズが入る「角形A4号」か「角形2号」の白い封筒を選びます。
宛名や住所は、黒の油性ボールペンで書くのが基本です。
封筒の表
封筒の裏
封筒へ貼る切手は、過不足ない金額を貼るのがベストです。
可能なら郵便局へ持ち込み、窓口でサイズと重さを計測し、正確な切手の料金を計算してもらいましょう。
■ 応募書類の入れ方
送付状は、履歴書や職務経歴書を郵送する際、クリアファイルの一番上に入れます。
「送付状→履歴書→職務経歴書→その他の書類(あれば)」の順で重ねましょう。
送付状は、「誰が」「誰に」「何を」「どれだけ」送ったのかを伝えるための書類です。
送付状を一番上に入れることで、封筒を開けたときに採用担当者がすぐに内容を把握できるようになります。
また、クリアファイルに入れるのは、雨や汚れ、折れ曲がりを防ぐためです。
クリアファイルは、透明なものを選びましょう。
透明なものを使うことで、クリアファイルから書類を出さなくても中身が確認でき、採用担当者の手間がはぶけます。
送付状を同封することで、履歴書や職務経歴書では伝えきれない補足情報を伝えることができます。
ここでは、そのような履歴書とともに送付状を送ることのメリットを紹介します。
送付状を使って、履歴書や職務経歴書では伝えきれなかった、自分の強みや熱意を補足することができます。
履歴書や職務経歴書の自己PR欄は、限られたスペースしかありません。
そのため、あなたが伝えたいことを十分に伝えるのは難しいこともあります。
送付状の本文を有効に使いましょう。
履歴書や職務経歴書に書かれた内容が、応募に不利な印象を与える可能性がある場合、送付状を使ってその点をフォローすることができます。
例えば、職歴に空白期間がある場合、その理由を送付状で簡潔に説明することで、採用担当者に、ある程度状況を理解したうえで応募書類に目を通してもらえます。
ただし、フォローが言い訳に感じられないように注意が必要です。
ここでは、送付状を作成する際の注意点を紹介します。
送付状はビジネス文章ではありますが、選考中に採用担当者が目にする書類のひとつです。
そのため、送付状には、インターネットで見つかるような定型文だけを使うのではなく、自分なりの言葉を加えることが大切です。
送付状の目的は、あいさつや書類の内容を簡潔に伝えることです。
応募に至った経緯や自己PRを書きすぎると、読む相手に負担をかけてしまい、場合によっては読まれないこともあります。
簡潔で要点を押さえた表現を心がけましょう。
送付状には、勤務地や勤務時間に関する希望など、履歴書に記入欄がある情報を書く必要はありません。
採用担当者も同じ内容を2度読むことになり、手間をかけてしまいます。
A.基本的には、面接の際に直接応募書類を持参する場合、送付状は必要ありません。
ただし、企業側から求められた場合には、送付状も用意しましょう。
A.パソコンで作成するのが望ましいが、ない場合は手書きでも問題ありません。
手書きの場合は、読みやすい字で丁寧に書くことが重要です。罫線のある便箋などを使い、まっすぐに書けるように工夫しましょう。
縦書きで書くのが良いとされていますが、横書きでもかまいません。
手書きの場合、間違えたときには修正液や修正テープで消さずに、新たに最初から書き直しましょう。
この記事では、応募書類を郵送する際に必要な「送付状(添え状)」について紹介してきました。
送付状は、ただの形式的な文書ではなく、採用担当者にあなたの丁寧さや熱意を伝えることができる大切なものです。
テンプレートを編集して作成する際には、基本のマナーを守りながらも、あなたらしさをしっかりと表現した送付状にしましょう。