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在職中の履歴書の書き方は?職歴欄の「現在に至る」「以上」の使い方をケース別に解説!

在職中の履歴書の書き方は?職歴欄の「現在に至る」「以上」の使い方をケース別に解説!

退職後の収入減や生活の不安定さといったリスクを考え、在職中に転職活動を始める人は多いのではないでしょうか。転職活動の第一歩は履歴書の作成です。ただ、いざ書き始めると、在職中の職歴欄の書き方や退職予定日の記入方法で迷うこともあるかもしれません。

この記事では、在職中の正しい履歴書の書き方や、退職日が決まっている場合の記入例、本人希望欄の効果的な使い方をわかりやすく解説します。

在職中の履歴書の書き方

履歴書の職歴欄には、記入時点の事実に基づき、実際の状況をありのまま記入します。

ここでは、雇用形態別に在職中の履歴書の書き方を解説します。

正社員の場合

正社員の場合

転職活動を在職中に進める場合、履歴書の最後の職歴には「在職中」または「現在に至る」と記入します。

「在職中」と書く場合は、最後の職歴の行に「○○会社入社 在職中」と記入します。

「現在に至る」と書く場合は、最後の職歴の下で改行し、左寄せで「現在に至る」と書きます。

どちらの場合も、その後1行空けて、右寄せで「以上」と記入しましょう。

正社員の場合

職歴が多く履歴書の行数が足りない場合は、「現在に至る」を左端に「以上」を同じ行の右端にまとめて記入しても問題ありません。

派遣社員の場合

派遣社員の場合

派遣社員として働いている場合も、履歴書の最後の職歴には「在職中」または「現在に至る」と記入し、その後1行改行して右下に「以上」と書きます。

ただし、派遣社員ならではの注意点があります。

職歴欄には、派遣元企業と派遣先企業の両方を明記しましょう。

例えば、「(派遣元企業名)に派遣登録」「(派遣先企業名)に(職種)として派遣」といった形で書くのが適切です。

なお、副業として他の企業で働いている場合も、同様の形式で記入してください。

アルバイト・パートの場合

アルバイト・パートの場合

アルバイトやパートで働いている場合、職歴欄には「○○会社入社(アルバイト)」または「○○会社入社(パート)」と記入します。

その一行下に「現在に至る」と左寄せで記入し、さらに改行して右寄せで「以上」と書きます。

複数の職場を掛け持ちしている場合は、入社のタイミングを時系列順に正確に記入しましょう。

在職中の職場がある場合は、職歴の最後に「現在に至る」と書きます。すでに退職した職場がある場合は、退職年月も時系列順で記入してください。

例えば、2020年4月にA社でアルバイトを開始し、2021年6月にB社でパート勤務を始めた場合を考えます。

A社でのアルバイトが継続中で、B社は2022年3月に退職している場合、職歴欄には以下の順番で書きましょう。

  • 2020年4月 A社入社(アルバイト)
  • 2021年6月 B社入社(パート)
  • 2022年3月 B社退職
  • 現在に至る

退職日が決まっている場合の書き方

退職日が決まっている場合の書き方

退職日が決まっている場合は、職歴欄の「現在に至る」の後に「(20XX年〇月〇日退職予定)」と記入しましょう。

すでに就業可能な日程が確定している場合は、「20XX年〇月〇日より就業可能」と付け加えると親切です。

退職予定日はどのように決める?

退職予定日は、在職中の会社と相談しながら、具体的な日程を決めることになります。

法律上、退職の申し出から2週間が経過すれば退職できます。ただ、実際には業務の引き継ぎや有給休暇の消化を考慮し、1か月〜1か月半程度の猶予を設けるのが一般的です。

法律は会社の就業規則より優先されますが、スムーズに退職するためには、十分な準備期間を確保しておくと安心です。

なお、有給休暇の消化期間は「在職中」とみなされるため、履歴書に書く必要はありません。

退職の意思を伝えるタイミングとしては、会社の繁忙期を避け、比較的落ち着いた「閑散期」を選ぶのが望ましいでしょう。突然の退職は、引き継ぎや業務の調整に支障をきたす可能性があります。

また、転職活動中で退職予定日が確定していない場合も、無理に履歴書へ記入する必要はありません。

本人希望記入欄への「退職予定日」「入社可能日」の書き方

本人希望記入欄への「退職予定日」「入社可能日」の書き方

「退職予定日」や「入社可能日」が明確であれば、履歴書の本人希望欄に記入しておく方法もあります。

記入する場合は、できるだけ簡潔に記入しましょう。

企業は採用スケジュールを組んでおり、採用担当者もその計画に基づいて選考を進めています。入社可能日がそのスケジュールに合っていれば、選考で有利に働くことがあります。

ただし、記入する場合は、日程が確定しているのが前提です。

退職日が決まっていない場合や変更の可能性がある場合は、無理に記入する必要はありません。

在職中の履歴書の書き方でよくある質問

在籍中の履歴書の書き方でよくある質問をまとめましたので、お役立てください。

在籍していた会社の名前が変わった場合はどうする?

元の社名と現在の社名の両方が伝わるように書きましょう。

書き方の例としては「株式会社△△△(現・株式会社◯◯◯)」のように、当時の社名を先に書き、カッコ内に変更後の社名を記入するのが一般的です。

社名を書く際は、「株式会社」「有限会社」などの法人格も省略せず、正式名称で書きましょう。

過去に休職している場合は?

履歴書には休職歴を記入せず、会社に在籍していた事実のみを書くのが一般的です。

ただし、病気や怪我などが理由で休職していた場合、面接時に説明した方が適切なケースもあります。その場合は、状況に応じて休職歴を記入するのも一つの選択肢です。

記入する場合は、「2023年4月〜2023年9月 休職(病気療養のため)」のように、具体的な期間と理由を簡潔に書きましょう。

「退職」を「退社」と書いてもいい?

「退職」と「退社」は、どちらを使用しても基本的に問題ありません。ただし、迷った場合は「退職」と書くのをおすすめします。

理由として、「退社」には「勤務を終えて会社を退出する」という意味合いも含まれるためです。

履歴書でキャリアの区切りを明確に伝えたい場合は、「退職」と書いた方が誤解を避けられます。

まとめ

この記事では、在職中の履歴書の書き方について解説しました。

  • 職歴の最後に「在職中」または「現在に至る」、右下に「以上」と書く
  • アルバイト・パートを掛け持ちしている場合は、入社時期を時系列に記入
  • 退職日が確定している場合は、「現在に至る」に続けて日付を記入
  • 退職日は会社と調整し、1か月〜1か月半を目安として決める
  • 退職日や入社可能日は本人希望欄で伝えても良い

この記事を参考に、自分の経歴や状況が正確に伝わる履歴書を作成し、自信を持って応募しましょう。

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